壮大だった。
砂漠での撮影は困難を極めたらしいけど、蜃気楼のシーンなどはまさに地道なロケーション撮影の賜物。
役者も映像もストーリー(特にラスト)も圧巻の一言。
怒りが伝わってくる。
休憩までは流石のテンポ感だったが、後半はやや勢いが落ちた印象。
役者さんは他の作品と変わらず素晴らしく、特に今回は三船敏郎のキャラが斬新で面白かった。
人間をリアルに丁寧に描いているのはひしひしと感じた。
が、この作品をちゃんと理解するにはまだまだ自分の年齢と経験が足りないと思った。
それにしても本当に丁寧。
群像劇を始めとして、人物や物事を多面的に描こうとする姿勢が良かった。
映像面での演出も結構好みで、時間を忘れて観ていられる。音楽も良い。
そしてニュートラルなお父さんがいい味出してる。
ラストで激しく感情移入した
こんなに悲しいのに、作品に1本筋が通っているからある意味爽快
監督の圧倒的な描写力故の傑作