はらいたさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

はらいた

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蝶採り(1992年製作の映画)

3.5

ただでさえ人の顔の識別が苦手なのに、最後列で見たためおばあちゃんたちの区別をつけるのが困難で、追いきれてはいないものの…

またしてもさらさらと流れていく人の動きが見ていてよかった
ばあちゃんも自転車
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

3.5

ジャーナリズムってこういうことだよなあ、と思った 人を救うための行為

韓国の映画は、見るたびにその冷たいんだか優しいんだかよく分かんない人間(めちゃくちゃキレて文句言いながらもちゃんと助けるとか)に
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.0

たぶん15年ぶりくらい
図書館が出てくる映画ということ以外全部忘れた状態だった

天使はハッキリと画面に映っているけれど、子どもの群れの中、着替え中の室内(車内?)、自殺志願者の真横、サーカスの支配人
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くるりのえいが(2023年製作の映画)

3.5

ドラム叩いてるときの森さんの表情めちゃくちゃいいなと思った
あと、ドラムがかっこいい

佐藤さんも森氏も、岸田の要望に応える力が強すぎる
曲が生まれるのは奇跡みたいなことだ

日々聞いている音楽の、全
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

5.0

めちゃめちゃよかった、、

マジックミラー越しに背中を向ける行為を思う
「相手から見られることなく見る」という支配的構造を避けるには、背中を向けるのは本当に重要だ……
あと、見てると苦しくもなるだろう
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こわれゆく女(1974年製作の映画)

4.5

演技がすごくてびっくりしちゃった 見ていてどんどんつらくなる
よいようにしようとすればするほどうまくいかなくなる、他者と距離ができてしまうという苦しさは、誰もが知るところだなあと思う
体裁を求め続ける
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台風クラブ 4Kレストア版(1985年製作の映画)

4.0

冒頭のバービー・ボーイズの威力がすごかった
暴力をかき消すダンスとプールの美しさ。。(結構ヤバいこと起きてるのに)

職員室の場面は怖すぎて泣きそうだった

情動があって音楽があって雨が降るので感情が
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理由なき反抗(1955年製作の映画)

4.0

崖から戻ってきて、家族との会話で
もどかしさの末にジムが It doesn't matter, It doesn't matter……と繰り返すシーンがあって、そこに心を掴まれてしまった 青年期にお
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死霊の盆踊り(1965年製作の映画)

-

映画ってなんだ??と思った
訳のわからないものごとや人が裸で踊ってるのが好きなので、その点においてよかった
パンツをはじめ「この世のもの」感丸出しの衣装たち……
「盆踊り」と解釈したのおもしろい

遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.0

犬の演技が見られる
みんな堂々と遠慮なく疑心暗鬼になるのおもしろかった
最初のシーンの意味がわかった瞬間が最高だ!!!
みんなで集まって確かめるシーン好きだった
ラストがあいまいなのもいい〜〜

少年と犬(1975年製作の映画)

3.5

相棒モノを見るとやっぱり熱い気持ちになっちゃう、それも相手が犬ならなおさら

「敬意の欠如」「間違った態度」「権威への不服従」に「お仕置き」をというの(フライヤーより)、こういった性質が2023年の人
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カタクリ家の幸福(2001年製作の映画)

4.0

めちゃくちゃでおもしろいし忌野清志郎の歌が聞ける(カタコト演技も見られる)しクレイアニメもあるしでとてもよかった

死がおもしろいのがいい
ホラー苦手な私にとっては、ホラーとコメディがまさに同居してい
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おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

4.0

田舎も作為的である
というのが私にあらたな見方を与えてくれた

東京出身である私はかつて「上京できるのが羨ましい」と言って相手を微妙な気持ちにさせてしまったり、反対に「実家が東京にあるの羨ましい」と言
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.5

ヤンキーたちとの交流が美しかった
ケンカはあっても暴力がなく、みな素直で可愛らしい
歯医者も寛容の人

野蛮さが皆無であまりにも現代的だけれども、彼の自叙伝が元になっているらしい
人間の醜い部分がまっ
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.5

初たけし
銃とかナイフが出てくるとこわいけど、「暴力」っておもしろいなと思った 相手がダメになっても殴り続けるの、恐ろしいはずなのに
彼が凶暴である理由は語られないままなのね

ダラダラと犯人を追い続
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暖流(1957年製作の映画)

4.5

めちゃめちゃおもしろかった!なんだこれは!!

シーツが干されているシーンとその後の坂道がとにかくきれい 砂漠も
人が動いているのが美しい
話はシンプルに思えてもこんなにも引き込まれるのはすごいなあと
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

うわあ!すごい!おもしろい!!と思ってみてたけど、終わってから振り返るとよくわかんなくなっちゃった……
もっかい見たらなんかわかるかもしれないし、もっとわかんなくなるかもしれない

でも楽しかったよう
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怪物(2023年製作の映画)

3.5

見てる間中、自分はいかに印象操作を受けやすい人間であるかというのをまじまじと思わされた、ただただそのことを思ってしまう。。

一部の人にしか手に入らないものは幸せと呼ばず、誰でも手にできるものこそが幸
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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.0

人間に話せないから、ぬいぐるみに聞いてもらう
跳ね返りのない存在に気分のままに言葉を投げかける点においては、ぬいサーの人たちも「やなこと言う奴」もおんなじに思う
それでもぬいぐるみは傷つかない(&傷つ
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マックス、モン・アムール(1986年製作の映画)

4.0

訳のわからないことを受け入れていく過程っておもしろいなあと思った
それはもちろん彼もだし、見ている私も、、、

人間と動物が親密なさま、映画であってもけっこうゾワゾワする この感覚なんなんだろう
英語
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ケーブル・ガイ(1996年製作の映画)

3.5

初めてちゃんとジム・キャリーを見たけれど、体が大きいのと笑顔をそのまま受け取ってはならないであろう不穏な表情が恐怖だった それでも可笑しい 異常なのってやっぱり笑っちゃう
バスケのシーンこわかった
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.5

神の赦しを受けるイギリス側と、
人は人を裁けると思っているジャパニーズたち
主体である日本人のほうが個々の意思は薄く、客体であるイギリス側のほうがそれぞれに主張があるのがおもしろかった
日本人の裁きと
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めいとこねこバス(2002年製作の映画)

5.0

超・泣きそうになっちゃった
昔のむかし、トトロのぬいぐるみを買ってもらったことがあり、リビングの隅、パソコンのある机の下で彼(?)とヒソヒソと過ごしていた
特別な存在と秘密の時間を過ごすこと、子どもに
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汚れた血(1986年製作の映画)

5.0

愛のないセックスで伝わる病 それだけでもなんて魅惑的な…と思うのに
それについての仔細にはフォーカスせず、あくまで物語は素直に進むのがおもしろくて、かっこよかった
ドニ・ラヴァンは黙ってるとかわいいけ
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パンダコパンダ 雨ふりサーカス(1973年製作の映画)

5.0

かわいすぎるよ……🥲🥲
爆走中にあんまり心配していない動物たちがいい

パンダコパンダ(1972年製作の映画)

5.0

かわいくておもしろかったけど、やや奇妙
竹やぶがイイ
最後好きでした
色合いもイイ

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

-

三浦透子さんとんでもなくよかった

チェーホフ未読のため演劇のシーンは難解だったけど、多言語演劇をつくっていく過程は個人的に興味深くておもしろかった
すぐに手話を勉強して(?)彼女に話しかけるおばちゃ
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素敵な歌と舟はゆく(1999年製作の映画)

4.5

おもしろかった〜

山の中で襲ってきてその後置き去りにされた男とまたデートして子どもまでって、よくよく意味わかんないんだけど、そういうことって実はある
動機や感情があいまいな中でいろんな出来事がさらさ
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梅切らぬバカ(2021年製作の映画)

3.5

よかった

社会ってなんなんだろうって改めて思ってしまった
なぜ私たちは社会的に生きようとするのかしら
その道中で冷たい言葉や目線を浴びながら
他者を蔑視するまでに社会に取り憑かれながら
たまたま自分
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

4.0

初期の殿堂入り作を除けば、本当に大傑作……

どのシーンも完成度が高くて、惚れ惚れした
コナンくんはすべてを見逃さないので、それが見ていて楽しい

伏線の置き方がきれい 「ああ、これ、なんか大事な要素
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零落(2023年製作の映画)

-

他人は悪意のある存在であるって考えているところ そして女子の服装に、とてつもない浅野いにお感
怒る人を見るのってつらい

ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

-

原題が好き
If Beale Street Could Talk

こんなにも救われない彼らが、神に感謝して、神に祈る、すべての不幸は人間が巻き起こしてるのにもかかわらず
母は信仰に支配されてしまった
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

-

無限のパラレルワールドに縛られることの途方のなさ、それらをすべてないまぜにしようとしてしまうこと

個を受け入れられずに一つになろうとする点で、人類補完計画と被りました
それでもやはり私自身は私自身と
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

-

おもしろかった!

沈みゆく船内、船長とオジサンのフロウが流れるシーンがけっこう好きだった
バレンシアガ & H&M はもちろん、
“パイレーツ”の彼が髭剃ってあげてるシーンもなんかよかったです

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