むらちんさんの映画レビュー・感想・評価

むらちん

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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

4.0

ダークバトル

原作は未見です。
黒沢清の良い方の作品。
映画として見事な出来栄えなのですが、
実に不気味で気分の悪くなる内容です。

見るのに少し覚悟が必要。
というのも、
日本のいくつかの解決を
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.1

日本のアニメの救世主再び!

本当に良い作品です。
この世界の片隅にから七年。
日本のアニメを代表する作品に再び出会いました。
原作の内容はすべて忘れてしまったので、比較は出来ません。
その必要もない
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AKAI(2022年製作の映画)

4.0

見るべし!

こんなに面白い男が本当に存在したのです。
ボクサー赤井の本当の軌跡が驚くべき詳細さで披露されています。
テントでどついたるねんを見た時の喜びがよみがえりました。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

宮崎駿健在なり!

この作品名は副題にするべきでしたね。
実際、海外では*少年と青サギ*だそうです。
内容としては、ネタバレしても全く問題ありません。

公開3日目の祝日、お客さんの入りは良いです。
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英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

4.0

はい!名画です。

驚くべきシンプルさで映画らしい力を現した名画。
ソフトで軽いテイストながら、緊迫のクライマックスに胸を打たれます。
役者陣の演技の妙味をたっぷり味わえます。
その演出のセンスです
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.0

核心であるはずの彼女の扱いに・・・

大変不満があります。
気持ちの転換が早すぎて、説得力を欠いているのです。
物語の核心なのですから、これはない。
これでは甘すぎる。

 海外養子縁組は戦争や災害
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.0

そう来たか!楽しい!しかし・・・

ドラマで見せなきゃ伝わらない。
庵野秀明にドラマを見せる力が無いことが露わになった。

バトルものに避けられぬインフレの宿命、
後半の戦闘にその弱点がまともに反映
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.7

今の時代に白人青春映画

ポール・トーマス・アンダーソン作品初見です。

なるほど、20代で金熊賞もわかります。
ちょっと長いのですが、アメリカの青春を楽しめました。
なぜ今なのか?
なぜ日本人なのか
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タイタニック(1997年製作の映画)

3.7

キャシー・ベイツの素晴らしいこと!

映画としてそういう役回りなのですが、何しろ存在感が際立っていました。

私として10年を優に超える鑑賞封印で、
3Dリニューアル版を満員の劇場で若い皆さんに混ざっ
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

3.5

完璧な技術!おそるべし!しかし・・

なんと、手描きだそうです!おそるべし!
日本型のアニメを手描きで完璧に仕上げるこの技術に驚嘆しました。
ジブリレベルの技術でバトルものを徹底的に見せてくれます。
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アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

4.0

SF感を持った良作。

PR画像では全く伝わる物がないので私も評判を聞いて鑑賞しました。

AIのアトム、アナライザーに至る過程は今やリアルなお題。
ハードに追い込むわけではなく、ドラマとして見せてく
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若おかみは小学生!(2018年製作の映画)

4.0

評判通り、魂の作品。

文部科学省選定当然ですね。

クオリティはジブリレベル。
元はTVシリーズですが、
私は良い印象を持ちながら通していませんでした。
チョットした不満はあるにはあるのですが、こ
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アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

4.5

傑作

wikiより ボスニア・ヘルツェゴビナは1992年までユーゴスラビアの連邦構成国であり、宗教の異なるムスリム人、セルビア人、クロアチア人の3民族が人口比率の上で拮抗していた。

映画の中で紛
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トゥルーノース(2020年製作の映画)

4.0

2022現在、南朝鮮人の意識

2017南朝鮮極左政権の登場で、北に対する状況が一変。
当時の日本の左派のお祭り騒ぎに驚嘆!
南はいまだにその状況から抜け出していない。
とても冷静ではいられません。
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ランボー(1982年製作の映画)

3.8

噂の第一作

WOWOWでついに見ました。

劇画の世界ですが、ドラマ・ゲリラ戦共に程よいバランス。
主人公が若くないと成立しない設定で、当時のスタローンがピッタリ。
CGの無いアクションも迫力十分
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

3.9

ハードでハイレベルな仕上がり

様子としてはユニコーンの延長上にあります。
恩田さんの本領が発揮されていて嬉しい限り。
但し!まだまだ行けるはずです!

実際ここまでの仕上がりを誰が予想できたでしょ
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グリーンブック(2018年製作の映画)

3.9

驚きはない。でも良い作品。

ほんとに想像通りの内容。先達のあの作品そのまんまで作品賞。
初めて聴いたドンシャーリーの音楽がとても良くて存分に楽しめました。
本当に必要なのは現実を見据えた上での希望
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.8

脚本で魅せる正統派

ヒッチコック劇場のような仕掛けで引き込まれます。
本作が処女作であるこの監督が本格派なのか、エンターテイナーなのかはよく分かりません。
映画賞をとらなかった理由がその辺かも知れ
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ニコライとアレクサンドラ(1971年製作の映画)

3.9

ロシアの悲史

3時間オーバーの大作ですが、混乱の時代をどんどん進んで見せてくれます。

ニコライとアレクサンドラは原題通りですが、内容としてはニコライの物語。
名匠フランクリン・J・シャフナーの作
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

3.8

空虚の向かうところ

沢田研二の演技も良く、評判通りの良作でした。
菅原文太サイコーです。
原発の場面も良い処理でした。
1979とは言え、音楽と音響効果がまともであったらなぁと残念に思います。
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FUNAN フナン(2018年製作の映画)

3.7

技術は最高レベル、しかし・・・

意外性の無い整った作品。
映画キリングフィールドに迫るものがありません。
本作でもポルポトの名が使われていません。
プーチンにしろ個の影響力は発動の核です。

左派
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キリング・フィールド(1984年製作の映画)

3.8

ポルポトの名

フランス共産党出身、テロリストの象徴、中国の走狗。
アメリカの空爆はカンボジア国民の反感を買い、
ポルポトらの後押しをする事になった。

映画でその名は使われていません。
時系列を尊
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木と市長と文化会館/または七つの偶然(1992年製作の映画)

4.0

チョットうんざり。サヨク・エリックロメールの諧謔

不思議なことに左派は保守派に対して無知なのだ。
その逆は無い。
クリエイターである以上エリックロメールも左派なのだが、
彼は保守派をわかっている。
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獅子座(1959年製作の映画)

4.1

監督さんの求めるところ

WOWOWで初見です。
評判通り、完成度がまともな話ではないのです。
ヌーベルバーグがどうこうではなく、文句なしの映画でしょう。
もともとフランス人の持つリアリティが日本人
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逃げた女(2019年製作の映画)

3.9

銀熊賞、なるほど

【ネタバレ注意】

FIXの会話劇で、そぎ落とした演出に徹しています。
私は,
がなる舞台演劇に興味が無く、
映画ならではの繊細な空間に好感を持ちました。

なんだか随分な題名で
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

核による脅しと核の無力化

必ずトップガンを見てから本作を見るべきです。

冒頭から涙ぐみました。
本編中も幾度か胸の詰まることがあるなんて、思っても見なかったことです。
本作の魅力のほとんどはトム
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

ながい導入、じっと我慢です。

お話として大変必要なのです。
ロードムービーかと思ってましたが真っ当な真面目な文芸作でした。
ナチュラルとは言えない表現なので見づらさはあります。
途中のコミカルに感
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ロング・ウェイ・ノース 地球のてっぺん(2015年製作の映画)

4.1

古き良き東映まんがまつりの世界

美しい作画、美しい美術!
やさしく輝かしい内容。
こんな作品こそが、子供たちに本当に相応しい。

放映してくれたWOWOWに感謝。
機会があったら是非とも見てくださ
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贖罪(2012年製作の映画)

4.0

良い方の黒沢清作品

湊さんを知らないのですが、多分原作通りだと思います。
私は推理小説系作品が嫌いで一切見ないのですが、
黒沢流の本作は最高でした。
目を背けたい問題を正面から扱って見せてくれます
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

ひとつのリアルの形

アメリカンニューシネマ、ハリーとトントを思い出します。
作風としては、ケンローチの線上にある作品。
ストレートにプレーンに描き切ったクロエ・ジャオに共感します。
アメリカ映画で
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ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男(2018年製作の映画)

4.0

新しい映画の誕生♡

信じられないかもしれませんが、とてもちゃんとした映画です。
場合によったら泣いてしまう方もいると思います。

監督自身の脚本です。
どうしてもこの映画が撮りたかったということで
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

こども向けか?一般向けか?

シン・ゴジラの線上にあります。
しかし!
決してその再現は期待しないでください。

前半はいつものサービス精神で見せてくれます。
怪獣キラーであるウルトラマンの力強さ!
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.5

ゴジラはロシアだ!

そう感じました。
民主化を発現するには、ある存在を焼き尽くす必要があるのだと。
頭でわかることなど何ほどのモノかと。

本作とこの世界の片隅にが同時期に生まれたことは必然でしょう
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さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅-(1981年製作の映画)

4.1

神話としての外伝

さよなら999シネマコンサートに行って感じたことです。
十数年ぶりの鑑賞。

この作品にはストーリーが無いのです。
設定のすべては後付けのものにすぎません。

それでもなお、前作に
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

4.9

2022シネマコンサートにおいて、

炎のたからものを歌ったのは藤原さくらさんです。
素晴らしい歌声でした。
藤原さんはPART6のエンディングを歌っているシンガーソングライターです。
彼女の抜擢が、
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ジャッキー・コーガン(2012年製作の映画)

4.0

ギャングものです。
出だしは大変苛立ちますが、

本筋が動き出すまで辛抱してください。小品ではありますがパルムドールに見合う見事なエンターテインメントです。私はブラッドピットやショーンペンのようなやり
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