とねまさんの映画レビュー・感想・評価

とねま

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シャーキュラ 吸血鮫(2022年製作の映画)

1.7

低予算サメ映画の集大成みたいな作品。雑なところを笑うことができればいいのだけど、そうさせてもくれなかったので、普通に面白くなかったかな。

この手の映画って海岸で撮影してはいけない縛りでもあるのだろう
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.8

まさに紆余曲折を描いた作品。
最初に愛し合った相手と結ばれるのがストレートな成り行きなんだけど、人生はそうはいかないし、想像もつかないような未来(ギイとジュヌヴィエーヴの両者にとってこの結末は想像でき
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.0

定住生活に対して強い距離感を持って野原へ飛び出しといくというより、ただふわふわ動くことが彼女にとって呼吸のように大事なんだということが抑制的な映像と音楽で描かれていて好き。
ノマドたちが一箇所に合し、
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マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

3.7

全体的にケレン味のある表現に寄ったことで、あまり僕の好みとは合わない作品になってしまったように思う。ネオが結構なんでもできちゃうのも印象としてはマイナスでした。

各所感想
・ザイオンというシステム
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ウィジャ・シャーク2(2021年製作の映画)

2.0

ミスティック大放出!!!!!!!

今回から主役のアンソニーは監督もつとめているようで、日本の観客向けにこんな予告動画も作ってくれている。
https://youtu.be/c6xboahqZw8?s
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アンタッチャブル(1987年製作の映画)

3.8

マローンを筆頭に、アンタッチャブルの面々が魅力的だった。
僕は役人が嫌いで役人的な規律にうるさい一般市民も嫌いで、警察なんてものは最悪だと思っている。それでも自らの信念に基づいて窓際警官をやり、危ない
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.4

すごく面白かった。父殺しの容疑をかけられた少年の裁判で集められた十二人の陪審員が密室で有罪か無罪かを語り合うだけの90分なのだけど、全く退屈しなかった。全員の顔とキャラがたっていて判別が割に容易だった>>続きを読む

第三の男(1949年製作の映画)

3.8

自分の知らないところで悪事を働いてた親友ハリーへの友情と、彼への怒りや義憤の間で揺れるホリーの物語。

最後にホリーはハリーを下水で追い詰めて銃声一発が響く。ここで本当にハリーが死んだのかはわからない
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.3

「喧騒、強盗、歌、タップダンス、暴力。山高帽の反逆児アレックスは、今日も変わらず最高の時間を楽しんでいた ― 他人の犠牲の上にのみ成り立つ最高の時間を。モラルを持たない残忍な男が洗脳によって模範市民に>>続きを読む

シャーケンシュタイン/フランケンジョーズ(2016年製作の映画)

4.1

僕がサメ映画をちょっとずつ見ていたのは、実はこの映画を探し出すためでした。モンスターシャークが海岸を歩いている美女を雑に食い殺すシーンの切り抜きをTwitterで見て大爆笑した記憶があり、その元の映画>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

4.2

雰囲気で好きになったけど、それでいいと思う。
到来するものArrivalに対してどう対処するのかがこの映画の主題なのだけど、まさにその到来するものが宇宙人ではなく、自らの未来であるという仕掛けが適切に
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.5

デイルの成長要素ってところで単純なバカ映画ではないとは言えるのかな。とはいえ、観客にはわかる勘違いと勢いとサイコでドログチャにしてくる馬鹿映画です。

この世界に残されて(2019年製作の映画)

4.0

僕がこの映画をちゃんと見れる体勢ではなかったので、受け取れるはずのものが受け取れなかった気がする。

第二次大戦を経て大切な人を失って、でもそれがいわば当たり前のことになってしまって、悲しみに浸る間も
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.0

レディーガガ演じるパトリツィアとジャレッド・レトのパオロ・グッチが特に魅力的なキャラクターだったと思う。あと、各場面での音楽の使い方が鋭いオシャレという感じで好きだった。「グッチと結婚した」パトリツィ>>続きを読む

フレンチ・キス(1995年製作の映画)

3.8

前半は伏線と紙一重のニアミスが次々に起こっていくちょっとばかりクライムストーリー、後半は淡い恋が実っていく物語になっている。両者のバランスが絶妙だったと思う。
特に前半に関して、ちょっとした一言が物語
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シャークネード4(2016年製作の映画)

4.0

普通にクオリティ高くない?と思ったら、シリーズものでした。

ガワとは裏腹にスターウォーズ要素は申し訳程度だったのだけど、ちゃんと家族ものだし、道中に出てくる人たちがみんな癖強くて面白かった。特にチェ
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.3

微妙…

宇宙というほとんど前人未到の場を舞台にしていることを活かして映像と音で魅せてくれるか、人間ドラマを描くのか、どちらにも振り切れなかった印象がどうしても拭えない。

最大の減点ポイントは音楽の
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激怒(1936年製作の映画)

4.0

まず、主役の二人、ジョーとキャサリンの演技がすごい。
二人とも幸せの絶頂からドン底に落とされてそれぞれの現実に対峙していく振れ幅を演じ切っていたと思う。

この映画では「激怒fury」が大きく三つの方
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

2.8

個人的に好きではない。

キアヌがハードボイルドエクソシストをやっているというのはそれだけでかなり楽しめる。だけど、全体的に説明過多。悪魔はどう見ても悪魔だし、地獄はどう見ても地獄だし、登場人物はみん
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

3.9

とにかく映像がきれいだった。どこを撮っても写真のような見ごたえがある。

筋はわからなかったと思う。とにかく文脈が説明されない中でハイコンテクストな描写が続く。

最後にアンドレイがドメニコの頼みどお
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.6

正直なところ感想に困っている。

【前線と「銃後」の温度差】
やはり印象的なのは、最後にダンケルクでの出来事が新聞報道されるところだった。民間の力も借りた奇跡の脱出を受け、チャーチルは「われわれは決し
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ウィジャ・シャーク 霊界サメ大戦(2020年製作の映画)

1.3

こっくりさんで召喚されたFlying Ghost Sharkが美女を次々喰い、実はオカルト家系の主人公と対決する映画。

マジでそれだけ。

お父さんが
「俺は死んだのか!?ならばもう無敵だ!ミスティ
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

3.7

アクションの大作と言われる所以は見れたと思う。ブルース・ウィリスの肉体を酷使したドキドキの展開だった。

個人的には散りばめられた癖のある人物たちのキャラクターが好きだった。
まず、ジョン・マクレーン
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セッション(2014年製作の映画)

4.6

【結論:唯一無二の師弟もの】
見た後の衝撃のせいなのかもしれないけど、過去一の映画体験だと思ってる。とにかく最後のJVCでのセッションのカタルシスが半端ではない。あとで書くが、何度も途中に結論めいた場
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

悔しいけど全然ついて行くことができなかった。
ただ、あの緊迫感と人間ドラマをもっとちゃんと感じたいので解説見てから再視聴かな。

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.2

アダム・ドライバーが特に光る良作。
メインの登場人物の三人の中で特にレイヤーが複雑で美味しい役というのもあるが、それにしても素晴らしかったと思う。
アダム演じるル・グリは領主でシャルル6世の従兄弟のピ
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未知との遭遇 ファイナル・カット版(2002年製作の映画)

4.0

印象的だったのが、デビルズタワーに色んな人が集まって来て、送還されるか突き進むのかを問われるシーン。
ロイとジリアンらは、軍が言うような毒ガスは無いと確信してマスクを外し、ヘリから降りてデビルズタワー
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ザッハトルテ(2022年製作の映画)

3.4

結構ありがちなラブコメだけど、まあまあ嫌いではないと思う。

カールはベルリンで偶然出会ったニニに一目惚れするが、彼女の連絡先を無くしてしまう。彼女はウィーンからの旅行者で、ウィーンに帰ってしまったの
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ハングリー・ハーツ(2014年製作の映画)

4.5

映画はこんなこともできてしまうのか。
とにかく引き込まれて目が離せない展開と、不穏に、しかし美しくミーナと息子とジュードを描いた作品だった。不気味なホラー的描写もあり、心を抉られるというか、内臓を徐々
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

3.1

父親として、柔らかな表情を見せるアダムドライバーを見れたのはよかった。

映画そのものは恐竜モノにも親子愛にも着地できていない感じで、面白みはなかったと思う。粗が多かったり、なんかありそうな設定が回収
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.9

アダムドライバー目当てで見たのだけど、今までにない形で心を揺さぶられて、見終わった今吐きそうになっている。

異例の黒人警官となったロンが相棒の白人警官フィリップと組んでKKKに潜入捜査するという物語
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ザ・レポート(2019年製作の映画)

3.6

アダム・ドライバーは本当に素晴らしい顔を持っている。彼がどのような経歴の持ち主なのかは知らないけど、彼の顔には容易に語ることのできない経験が刻み込まれているように見える。微妙な表情の変化でも我々は彼(>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.3

綿密な設計の上に作られた優れた映画だった。というのも、あらゆるシーンのあらゆる会話に背景があり、含蓄があり、そのすべてに応答することでしか語れないのではないかと思わせられたからだ。

厳しいキリシタン
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.0

スターウォーズのアナザーストーリーであり、戦争映画としてとてもクオリティが高かったと思う。

人間関係の把握が難しく、飛び交う個人名とキャラクターの顔を一致させることができなかった。「この人の名前、ク
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

2.5

レイが漠然と持ってきた不安をパルパティーンに回収させて、そのパルパティーンを倒すことによって自由を手に入れるというのは百歩譲って分かるのだけど、なぜのその新たなアイデンティティの確立がスカイウォーカー>>続きを読む

必殺! 恐竜神父(2018年製作の映画)

2.9

なんか色々とやりたいことがあったんだろうけど、できなかったんだなって感じの作品。
謎の忍者集団とか、恐竜とかマネキンの首とかガンディーの言葉とかベトナム戦争とかコラージュとか効果非表示とか隠されていた
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