ミヤサンさんの映画レビュー・感想・評価

ミヤサン

ミヤサン

異人たち(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

エンドロールで流れる文字を見ていたら急に涙が出てきた。
そんな…あんまりだよ…と思うくらい悲しい結末なのに、とても救われた気持ちになる。
優しくて思いやりのある人が、愛されて幸せになるわけではけしてな
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

人里離れた山荘、転落死した夫、殺人の容疑者となる妻と証人となる視覚障害のある子ども。
このあらすじを読んだとき感じた印象と、実際に映画を観た印象はかなり違った。

他者が一緒に暮らし、同じ時間を共有す
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.1

原作が大好きで、狂児の中身もだけど見た目が大好きな私は「綾野剛か〜〜〜〜〜」ってちょっと思ってた、んですが。
綾野剛、うめ〜〜〜〜物腰柔らかなのにちょっと怖い、胡散臭い。狂児だわ…
聡実くんもかわいく
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ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)

4.0

つらい…でも映画としては好き…でもつらい……

家も仕事も持たない女性が犬を連れて、求人が多いというアラスカを目指す。
途中で車が故障し、万引きで捕まっている間に犬がいなくなり………

家や仕事がない
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

-

ずっとスルーしてたけど、観るなら今では?と思って鑑賞……前も観てたし、なんなら同じところで挫折した…。

こういう画を撮りたいんだろうなっていうか、演劇とか舞台とかっぽいフィクションめいた感じが最初は
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真夏の夜の夢(1999年製作の映画)

3.4

こちらもサムロ目当てで。
真夏の夜の夢は、物語ならなんでも手当たり次第に読んでた子どもの頃に子ども向けのを読んだはず。覚えてないけど…。

親に結婚を反対されているカップル、大好きな男に無視される女、
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ヴィレッジ(2004年製作の映画)

3.2

あまり調べず鑑賞したらエイドリアンブロディが出てて嬉しい驚き。
アーガイルで気になっていたブライスダラスハワードも、ホアキンフェニックスも、若い!

森に囲まれた人里離れた村には、怪物にまつわる言い伝
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イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

-

こちらもサムロ目当てで。
白黒でやたらと時代を感じる字幕、でもそれがなんだかいい雰囲気。
アルドルフォは巻き込まれタイプの不憫な人なんだけど、全然好かれてない片思いの相手にいきなり「僕の映画に出してあ
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セブン・サイコパス(2012年製作の映画)

-

サムロ目当てで。
コメディ…なのか?なんか深い意味がなさそうでありそうで、やっぱりないかも。みたいな雰囲気。


犬を抱っこして、犬のニット帽被ってるサムロがとてもかわいい。犬もとてもかわいい。

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.0

私は願望を…ううん、走馬灯を見てきたのかもしれない。
私も毛むくじゃらのサムロと電車を飛び降りたし、手を引かれて敵から逃げたし、「君よりも君を知ってる」って言われたし、「馬鹿になろうぜ」って踊ったし、
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.3

観た直後は、なんなん?みたいな…嫌なもの観てしまった…みたいな気持ちだったけど少し時間を置くといろんなことを考えた。

父親に支配され、外の世界を知らず独自のルールで生きていく子どもたち。しかももう随
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WEEKEND ウィークエンド(2011年製作の映画)

3.7

大勢の中にいるときの孤独。ひとりでいるときは耐えられるのに、大勢の中にいると自分が恥ずかしくなる。
もうこの性質は変わらないとわかっているのに、堂々とできない自分が情けなくて、泣きたくなる。

出会っ
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ロブスター(2015年製作の映画)

3.7

人間でいるより動物になりたい。なにがいいかな、狼もいいけど馬もいい。犬は誰かに飼われることを考えるとちょっと迷う。あ、ブチハイエナもいいなぁ…ということを考えるための45日間になりそう、私なら。

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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

哀れなるものたちを見たせいか、今作も誰もが哀れでしんみりしてしまった。しんみり観る映画じゃない気がするけど…。

女王陛下、サラ、アビゲイル。それぞれを演じた俳優たちの演技が見事だった。特に最近好きに
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

ランティモス監督の作品の中で一番好きかも。
衣装もかわいいし音楽もおもしろい!なにより、死を選んだ女性が別人としてとはいえ、自分の足で立ち成長し、生きることは魅惑的だと言えるようになるストーリーが好き
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もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

配信されたばかりの頃観たいなと思ってたのに、こんなに年月が経っていたとは…。

恋人の実家へ向かう中、ずっと「もう終わりにしよう」と考え続ける女性。交わされる会話は不穏で支離滅裂で、恋人の両親は年を取
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.3

ホラー映画を作る人は、犬になにか恨みでもあるんか?


両親を亡くした姪を引き取ることになった玩具会社の研究者ジェマは、自分のキャリアと姪の世話とを両立できる少女型アンドロイドを作る。
無限に学習しつ
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Saltburn(2023年製作の映画)

3.8

気持ち悪、いい映画だった。
めちゃめちゃ気持ち悪くて苦手な描写があるのに、気付けば目が釘付けで…これはすべてバリーキオガンの魔性の魅力のせいだ。彼のために作られた映画だった。

地味な学生オリバーがひ
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バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

3.4

地震が起きた次の日に、とにかく何も考えなくていいものを観なきゃと思いこれを選んだ。
これ観てたときは余震なんて数日で終わるだろと思ってたのに、まだ全然揺れてて嫌になる。


デヴィッド・ハーバー、白髪
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

3.7

いちいち挟まるドアの開閉や物を置くアップショットとバン!ジャン!みたいな音、楽しい。

優秀すぎるあまり田舎に左遷されたエリート警官が、多すぎる不自然な事故の解明に乗り出すストーリー。
実際に仲良しの
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

4.0

知らずに観たけど、奇しくもクリスマス映画だった。うれしい。

アーサー王の甥ながら、まだ騎士にはならずに遊んでいる若きガウェイン。
円卓の騎士のような語るべき物語が自分にはないと話したクリスマスの祝い
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フィリップ、きみを愛してる!(2009年製作の映画)

3.5

詐欺や偽装を繰り返し、刑務所で人生最愛の人に出会い、出所後彼のために詐欺を繰り返し、捕まったあとも彼に会うために脱獄を繰り返す……これが実話っていうんだからすごい。

ゲイであること、自分や恋人のため
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(2023年製作の映画)

3.3

北野武作品と相性悪いのはわかってたけど、どうしてもどうしても加瀬亮の織田信長が観たかった!!
結果…加瀬亮めっっっちゃ最高。下品で残虐でかわいい。大好き。

首に取り憑かれた男たちの哀れなお話。
序盤
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.4

エクソシストもの、そんなにたくさんは見てないけれど今作は怖さ控えめ。同じ悪魔祓いなら韓国のプリーストのほうがじめっとしてて怖かった。
終盤のドカーン!バコーン!なところでふと冷静になっちゃったのが敗因
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RRR(2022年製作の映画)

4.0

ナートゥをご存知か?
遅ればせながら、ナートゥを知ってる側の人間になりました。

ラーマ、体が最高か〜〜〜〜ああいう体になりたい。終盤の闘神みたいなスタイルのラーマかっこよかったなあ。

まさに正統派
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

-

あまりにも集中力がない状態かつシリーズ途中までしか見てなかったため星なしで。

カーアクションとか、飛び降りたり飛び乗ったりとか確かにすごいしかっこいい。
けど、これ一日撮っただけで体中痛くて動けなく
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眺めのいい部屋(1986年製作の映画)

3.4

やっぱりラブストーリーの素質がないのか、最後まで置いてきぼりだったな…

ヘレナ・ボナム=カーターがかわいいのなんの!勝ち気な顔や太眉がたまらなくて、彼女のかわいさだけでも見る価値があった。

ジョー
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女神の継承(2021年製作の映画)

2.8

犬がかわいそうな目にあいます。

途中まではドキュメンタリーのリアルさや取り憑かれたミンの迫真さが怖くてよかったんだけど、終盤どうしたん??
ちょっと長いし、あんまりすっきりしない終わり方だからか疲れ
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トムボーイ(2011年製作の映画)

4.0

結末に心が救われる思いがした。あの微かな微笑みが、ロールのこの先ずっとあたたかく続いてほしいと願ってしまう。


団地に引っ越してきたばかりのロール。そこで出会ったリザに名前を聞かれて、つい「ミカエル
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

4.5

精神的な病は本当に孤独な病だと改めて感じた。
支えてくれる人、そばにいてくれる人のことがいるなら、大事にしながら甘えるべきだと今なら思う。

統合失調症を抱えるアダムの、転校から卒業まで。
いろいろ試
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.1

だいっっっすきなエンディング!フェミニズムの波動も感じる作品だった。

Google的な会社の社員が、極秘で行われている社長のAI実験に参加させられるストーリー。
最初から変だけど、徐々に気持ち悪さが
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ユンヒへ(2019年製作の映画)

4.2

私も自分を恥ずかしくなくなるといいな。
勇気を出さなきゃ。

韓国と小樽。20年以上会っていない、愛していた人。
ずっと近くにいて何もかも共にするのも素敵だけど、一緒だった時間が短くてもときどき思い出
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.9

AI対人間、というよりは自分を正当化するためなら暴力を厭わない人たちとただ平穏に暮らしたい人たちとの戦いという感じ。
自分がされた酷いことを言い訳に、他者に徹底的なまでの酷いことをし続ける。そういうこ
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遠地/本当に遠い所(2020年製作の映画)

3.8

本当に遠いところ、想像もできない、今にも消えそうな遠いところ。
そこを目指すうちに、本当に近いところはどんどん崩れていく。

双子の妹が置いていった幼い女の子を育てながら、ソウルから離れた田舎の牧場で
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