中嶋條治さんの映画レビュー・感想・評価

中嶋條治

中嶋條治

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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

「出来ないことはするな」
日本映画界に度々思う事です。「映像化不可能」と呼ばれてる原作を映画化する時、成功した例が幾つあったでしょうか。

本作も、私は最低だと思いました。脚本も役者も、この原作をやる
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.8

何かと賛否分かれる原田演出。今回も原田節が炸裂しておりました。
安藤サクラさんは安定の上手さ。恐らく今年も『怪物』と共に主演女優賞候補になり、おそらく受賞する事は間違い無いでしょう。リバティアイランド
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.5

私にとって、このオットーと言う男はただの映画の登場人物だとは思えませんでした。

なぜなら、身近に彼に非常に良く似た人が居るからです。
車はマニュアル車、ルールは厳しく、他にも様々な点でその人と合致し
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“それ”がいる森(2022年製作の映画)

1.0

近年のマツタケ、もとい松竹配給の実写映画はクソ映画が多いですが、コロナ禍以降余りにも間を置かずにそう言う映画を公開しすぎです。
「今どきこんな映画撮るの⁉︎」と映画ファンから言われた映画が3本はある。
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事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

観客を馬鹿にしてるんか?と思いました。

「祓い給え清め給え」

ギャグかよと。

あと、関西から東京に来て、そこから稲毛に向かおうって奴が上野駅の外をカートガラガラ引いているのは不自然すぎます。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

世の中、簡単に正義を口にする人や国が居ますが、本作を見て頂きたいですね。アレが光の星の正義ですよ。

ラストのカットは嫌いでしたが、基本は好きです。

クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

4.7

日本映画を幾つか観た上で本作を観ると、如何に日本が恵まれているかを痛感します。
この映画はラストの展開が少し物足りなかったですが、対立する民族の怒り、哀しみ、歴史や宗教的重みがあまりにも辛い。
それが
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

1.0

公開初日の朝イチで観ました。
これぞ超劣化版シン・ゴジラ。松竹と東映の2022年の汚点ですね。松竹は『CUBE一度入ったら、最後』で、2021年にやらかしていたばかりですが…
山田涼介さん以外に見所が
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CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

「1997年、XJAPANが解散した年に公開され、ソウシリーズと共にソリッドシチュエーションスリラーの古典となった名作を、何故今更日本でリメイクするのか。」
この疑問が最後まで無くなりませんでした。
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アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

キャラデザが『海辺のエトランゼ』の作者によるもの。観に行った動機の半分はコレでした。まさかここまで面白いとは…!

『龍とそばかすの姫』と被るんでしょ?と思っている人は直ぐに観に行って考えを改めるべき
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コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

4.6

私は日本の大手新聞社が総て嫌いです。軽減税率適用の為に、奴らは国に魂を売り渡したと思っています。映画『時計じかけのオレンジ』の台詞にあった「去勢豚」と言う言葉こそ新聞屋には相応しい。また、東京五輪のス>>続きを読む

僕とオトウト(2020年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「家族を撮る」と言うのは、簡単そうに思えて中々難しい。私的なホームビデオや、我が子の運動会やお遊戯会ならばまだしも、セルフドキュメンタリー映画と言う形になると、
「これは映画なのか、ホームビデオなのか
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ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

所謂「ガチ泣き」した映画です。
本作は戦死した空軍落下傘救助隊員に名誉勲章を与えたい、その思いで多くのベトナム帰還兵が30年以上「闘い続けた」実話を元にしています。
みんな程度の違いこそあれ、PTSD
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サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

2.5

渋谷群衆シーンからの爆破。コレが本作最大の見どころで、正にハイライトです。撮影許可の下りづらい東京ですが、良くやったなと感心しました。正直これからの実写日本映画に希望を持てそうになるほど良くやっていた>>続きを読む

ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-(2020年製作の映画)

1.0

感想を一言で伝えるなら、「ダサい」。これに尽きます。特に音楽と主題歌は最低です。作品自体がつまらなすぎるから、単体で聴けば良い曲なのかもしれないアレクサンドロスの曲も苦痛でした。
音楽流れるなと思った
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星の子(2020年製作の映画)

2.0

宗教を信じるのは良いです。しかし、その子供の信仰の自由は…?
これは多くの家庭で起き得る話です。
人は救いを求めて何かにすがる。冒頭の赤ちゃんのシーンは観てるこちらが不安になります。独身の男でコレです
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

4.5

8回泣いてしまった…お陰でマスクがびしょ濡れです。
そのうち3回は冒頭10分でした。
この映画はファンの為の映画なので、アニメ版全話を観てから是非ご鑑賞下さい。
そうしないと冒頭で何で周りの客が泣いて
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AI崩壊(2020年製作の映画)

2.0

まず、予告編から駄目です。たかがデカい船を借り切って大爆破。その程度で大作ぶってるんです。恥を知らないのかと。
ワーナーブラザーズ配給ですから仕方ないかもしれませんが、日本には『太陽を盗んだ男』と言う
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

5.0

この映画はファンの為に作られた映画です。なので、観に行く時ファン以外の人は注意しなければいけません。せめてTV版全話を見ておくか、原作を読んでおかなければ置いてけぼりになります。最重要なので是非興味本>>続きを読む

男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

絶賛されていますが、私には合わなかったです。すみません。
男はつらいよシリーズは大好きなのですが、だからこそ「余計な事すんな」と思ってしまいました。
どんな映画か分からない状態で観に行く方が良いのは確
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.5

この映画は本当に良かったです。多くの人にオススメしたい。

オギーと言う、顔に生まれつき障害を持った子どもが主人公で、大抵パターンとしては、

いじめ〜段々と仲良くなる〜クラスの人気者

と言う流れに
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

2.5

手持ちカメラで、ひどい場合は横になるなど、比喩では無く文字通り傾いているカメラワークです。
また、カメラがかなり動くので、俳優の顔にレンズがくっつくんじゃねーの?って思うぐらい近づいたり、更に展開があ
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ブライトバーン/恐怖の拡散者(2019年製作の映画)

3.0

終わり方がちょっと。
ただ、闇堕ちしたスーパーマンという感じで見ると良いかも。

銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第2章(2019年製作の映画)

4.0

原作は未読ですが結末だけは知っていると言う、最低な状態で観ています。
元々今年ネトフリで一章を観ていて、その面白さに心を奪われ、この二章目も1週目には観に行くくらいハマっています。

(キルヒアイスの
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空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

4.0

予告を観ただけでは「あの花、ここさけに比べると微妙そうだな」と思っていましたが、観てみたら中々どうして、青春映画の佳作でした。

特に私はゴダイゴが好きなので、いきなり冒頭で『ガンダーラ』のベースが流
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HELLO WORLD(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

関東圏の人間だからついしっくりきてしまったんですが、考えてみれば京都の話で、地元民の話なのに京都言葉が全くありませんでした。これは、京都のお客さんが観たら「こんなん京都とちゃう」とか言ってるんじゃない>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.5

凄まじい映画でした。テロの恐怖をここまで身近に感じさせられる映画は本作が初めてです。
あの耳をつんざくマシンガンの音。嫌です。マジで嫌。躊躇なく人を殺していく実行犯の少年たちが悪魔に見えてなりません。
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青 chong(1999年製作の映画)

4.0

『フラガール』の李監督が日本映画学校在学中に制作した、青春映画の佳作。

アド・アストラ(2019年製作の映画)

4.0

映像のクオリティの高さは凄いです。派手なドンパチは無いので、それを観たい人はお気をつけて。

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