伊藤沙莉っていい、ということを初めて知った。さらに河合優実もみられて、この映画はいい。
予想以上に面白かったぞ。山田洋次監督のようにわかりやすい展開わかりやすい台詞わかりやすい演出がよい。白黒映画とはいえ、ところどころ絵画のようなアーティスティックな構図がでてくるのもいい。これほどあの悪>>続きを読む
お互いに求められているっていうことでは幸せなのに、結果としてあまり幸せではない終わりになってしまうのはなぜなのだろう。
一日一日をしっかり生きようという気持ちになるわかりやすい映画。
マルチバースの日本史を見ているみたいだった。きちがいみたいな信長とかやる気があるのかないのかわからない秀吉とか面白い。ヤクザと戦国武将は共通するものがあるので、北野映画とも相性がいい。
狭い部屋に一人で住んで植物を育て毎日変わりばえのしない日々を送り夜に本を読む男っておれと同じじゃん。でも、昨日今日明日は同じに見えても、少しづつ変わっていくんだよね。それが「影は重なると濃くなる」「な>>続きを読む
もう大河ドラマになってきた。見せ場がてんこ盛りで、脂っこいおかずいっぱいの幕の内弁当みたいだ。満腹になってもどうやらまだ終わらずに、パート3があるようだ。おれ的にはわざわざナイフでやる格闘シーンが好き>>続きを読む
面白いじゃん。楽しいじゃん。なにしろおれの世代はウルトラマンをみれば、理屈抜きでときめいちゃうからな。でもそれだけでなく、人類のちっぽけさとか宇宙や時空の大きさ、遥かな時間の流れを感じさせる世界観にな>>続きを読む
詐欺師というよりは数奇な身の振り方をした若者の数年間の出来事をスピルバーグ特有のわかりやすい演出でするするとみせる映画。するするしている。
子供の頃、大人にはいえない世界にいるような気がしていたことを思い出したような気がした。お酒を飲むのは健康によくないといっていたな・・・。
今、社会学史の本を読んでいて、その中に「社会学が「ベルリン天使の詩」の天使のように人間を観察しているだけで人間社会に関わらないのであれば、こんなつまらないことはない」というような記述があって、興味がわ>>続きを読む
偶然の出来事が数珠つなぎになる都合のいい展開だが、そういうストーリーテリングもあっていいかなと思わせる。20年前のアニメだが古さを感じない。最後は宝くじの行方や、みゆきと父親はどうなるとか、赤ちゃんの>>続きを読む
重みがあるというか、見ごたえのある映画だった。中東の歴史的、地政学的背景には明るくないのだが、それでも過去が解かれて行く経過はどきどきしてしまう。そして登場人物それぞれの心情を想像するには酷すぎるもの>>続きを読む
報道ものって面白いですね。大統領の陰謀とか、ペンタゴン・ペーパーズとか。この作品もいい。月に人間を送る国の人達が教会にびびるのか、とか、アメリカはプロテスタントだけじゃないのか、とかいろいろ発見がある>>続きを読む
なんの予備知識もなくて観たのだが、素敵な超ファンタジー。誰もが考える、もしこの仕事をしていなかったら、とか、もしこの人と結婚していなかったら、とか、そういう想像を2時間の気持ちのいい話に仕立ててくれて>>続きを読む
面白い。山荘の出来事は静かにゆっくり進むんだが、謎解きに入ってからがすごい。しかも謎解きが謎解きのまま終わらない。じゃあ何かっていうと、ねたばらしになるから言えない。エンディングテーマが浮いていて残念>>続きを読む
超絶ファンタジーでありロードムービーでありラブストーリーである。そしてその旅は主人公が自分は何者なのかを探す、我々自分たちも日々旅している旅である。
登場人物も多くてなかなかついていきにくかった。ハードボイルドってこういうものか、というのがよくわかった。「三つ数えろ」という邦題はよくできていると思った。同じ主演二人の「キー・ラーゴ」よりはずっと面白>>続きを読む
ストレスを感じやすい更年期の奥さんを中心にしたホームドラマ。主人公のエキセントリックさ加減がなんだか離婚した元妻を思い起こさせていやなかんじの映画だった。
せっかくフロリダの南といういい舞台設定なのに、ほとんどがスタジオセット撮影で雰囲気がない。ストーリーもヤクザの嫌がらせで観客の憤りを煽っておいて、最後はヒーローがやっつける、という単純さで、現代の映画>>続きを読む
予想していたほど滅茶苦茶じゃなかった。ちゃんとストーリーあるじゃん。でも予算はなかったみたいだ。宇宙人が何をしたかったのかはよくわからない。
核戦争の恐怖を描く、なんていう括りになるかと思うが、本質はこの映画はホームドラマで、ごく普通のどこにでもいそうな、上級でも下級でもない人たちの最後の数日間を描く。なにしろ家庭の中のことしか描かれないの>>続きを読む
子供の頃に観て以来。もっと複雑な話のような気がしていたが、今回観たら結構単純だった。古く良き時代を描いた古き良き時代の映画。しかし、これだけ人が死ぬのにコメディ分類なのはなぜだ。
おれはプチ鹿島が好きなので、観た。政治や選挙の面白さを伝えるという彼らの目的は十分果たされている。テレビニュースをみているだけではわからない、選挙の期間中はこんないろいろなことがいろいろな場所で行われ>>続きを読む
世の中バカばかりだと思っているじじいというのはおれと同じだから、すぐに感情移入できたよ。でもおれは死ぬつもりはないが。月並みないいかただけど心が暖まるいいお話。
コロナの時代になっておれも在宅勤務をするようになったのさ。でも、しんとした部屋に一日中こもって仕事をするのは息が詰まるので、HomePodでJazzラジオを流しながら仕事するようになった。おれの好きな>>続きを読む
ボスニア紛争という日本人には遠いところの出来事を舞台にした話。ムラジッチの暴虐加減や国連軍の無力さを絡めて描く。その頃、日本のおれは仕事で大変ですうぜえぜえとかやって苦労しているつもりでいたが、もっと>>続きを読む
話が始まってこの話がどこに行くのか、しばらくわからないんだな。でも、観終わってこれが極上のファミリードラマだとわかる。萌歌が大好きになった。
なんだかわけのわからないトンデモ話なんだが、面白いなあ。すげえお金がかかってる。日常の煩雑なあれこれを忘れて楽しませてくれる。こういうのも映画の一つの魅力だよね。
散々時系列や人物関係で振り回しておいて、なぜ冒頭の夫婦が殺害されなければいけなかったのかとか、何に怒っているのかとか、さっぱりわからない。沖縄と勝浦の関係もさっぱりだ。広瀬すずが美しかっただけ。
雄大な砂漠や、大量のラクダの進軍など、日本人が見たことのない光景を見せてくれて、お金がかかっているのがわかる。公開当時の日本人は驚いたと思う。そして、戦争の暴力と殺戮によって心を蝕まれていくローレンス>>続きを読む
主人公はいつも真っ直ぐな態度で世の中と対峙し、人を信じ、人を思いやって生きているのだが、それなのになぜか妙に捻れてきて、だめになっていくという姿を丁寧に描いている。丁寧すぎてやや冗長。最近邦画を観るた>>続きを読む
スターウォーズはどの話を観ても楽しいね。この話も以前に観ているのだが、ほぼ忘れていて存分に楽しめた。エピソード3を観るのが楽しみだ。それの結末はよく憶えているが、途中はほぼ忘れているから。
死を意識して初めて生き始める、というのは「生きる」と同じ。でもこちらは黒澤バージョンよりほんわかとちょっとコメディ風な演出。おれは裕福でもないし死ぬ予定もないが、それ以外はなんだか自分の家庭の話のよう>>続きを読む