needneverさんの映画レビュー・感想・評価

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ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 4K リマスター版(1968年製作の映画)

5.0

「殺されるかも知れない」という、プリミティブな恐怖をソリッドに増幅し続けながら、絶望を次々に叩きつけてくる無情さに痺れた。白と黒のコントラストが映える映像も美しい。非の打ち所がない作品だと思う。

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.4

ツンドラ地方からやってきた、尖りすぎたリーゼントと尖りすぎた靴がトレードマークのバンドが、マンハッタンからメキシコまで車で向かうロードムービー。

不条理なギャグと突飛な展開がローテンションで披露され
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ロングレッグス(2024年製作の映画)

4.3

不穏な雰囲気が目一杯に充填されていて、それでいて審美眼の確かさも感じる画面作りの巧みさと、禍々しさに満ち溢れた物語を堪能できる良作。

主演のマイカ・モンローのずっと不安げな佇まいや、サイコパス役を活
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ベテラン 凶悪犯罪捜査班(2024年製作の映画)

3.6

連続殺人犯を追う刑事達を描く韓国のクライムサスペンス映画。2015年公開作品の続編だけど前作未履修でも概ね問題ない内容。

良い意味で爽快さが少ない泥臭いアクションや、ヘイトを煽るYouTuberによ
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タンジェリン(2015年製作の映画)

3.4

当時の最新のiPhone(とは言っても8MPの iPhone5S)で撮影された、クリスマスイブ(とは言っても、夏にしか見えない)のLAを舞台にしたクィア達の群像劇。

さすがに画質は粗いし、編集や劇伴
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.5

抜けるような青空の下で元気いっぱいに楽しく生活する子供たちの姿を描いたハートウォーミングな作品……のように見えるのは序盤だけ。

カードを一枚ずつめくっていくように少しずつ、だけど着実に、そんな生優し
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ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

4.4

Fワードだらけの英語とロシア語が入り乱れる会話の応酬を重ねながら、スクリューボウルコメディ的に物語を推進させていく手際が実に鮮やか。

パーティーとセックスに耽る享楽的な序盤、一気に雲行きが変わる中盤
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ドリーム・シナリオ(2023年製作の映画)

3.7

世界中の様々な人の夢に現れる、いわゆる"This man"の当事者になってしまった男の非喜劇を描くブラックコメディ。
乾いたユーモアセンスと、SNSなどを通じて都市伝説が伝播していくというある種現代的
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教皇選挙(2024年製作の映画)

4.1

野望や嫉妬や差別や邪推や悪巧みが蠢く中で繰り広げられる老人たちの足の引っ張り合い選挙サスペンス。
絵画のように美しく構図が決まった画が幾つも出てくるし、演技も衣装も建物も見応え十分。
正直に言うと登場
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.5

分かりきった設定。分かりきった展開。だけど、それが良い。アクションサスペンス映画に求められる要素を、実に適切な塩梅で提供してくれる良作。こういう風に気楽に楽しめる90分前後の映画が存在してくれる事は本>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

4.6

狂言誘拐を主軸に据えたオフビートなサスペンス映画なのだけれど、作品のシグネチャーとして機能しているのはまず何よりも雪であり、その次は車だったなという印象。
地平線まで見えるだだっ広くて、時にホワイトア
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映画ドラえもん のび太の絵世界物語(2025年製作の映画)

4.0

脚本がとにかく達者。序盤から手際良く物語を進行させつつ、次から次へと展開を畳み掛けて、話のスケールをどんどんと広げていく手腕が見事。

野生の島のロズ(2024年製作の映画)

4.1

盛り上がりのピークを用意するために脚本でかなり大きな無理をしているように思える部分が見受けられて、その事にかなり強めに引っかかったのだけれど、それでもなお嗚咽不可避。藤子F作品や手塚治虫作品で育った我>>続きを読む

劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100(2023年製作の映画)

3.3

「呪いのビデオ」が主題ではあるものの、内容はホラーと言うよりは、あるビデオを巡る謎を解き明かすために映像制作スタッフ達が奔走するさまを描いたミステリ要素の強めのメタフィクション作品。

監督、構成、い
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陪審員2番(2024年製作の映画)

4.7

すごすぎた。スリリングで、トリッキーで、観ている間ずっと感情を揺さぶられ続ける脅威の法廷劇。脚本も演出も秀逸の極み。静かな衝撃に全身を貫かれるラストシーンも完璧。

勝手にしやがれ!! 強奪計画(1995年製作の映画)

3.5

90年代中盤に哀川翔主演で制作されたライトコメディVシネマ……なのに、この時点で「やたら巨大な廃墟」、「渇いた音の銃声で呆気なく撃たれる人」、「車に乗った途端にスクリーン・プロセス」といった黒沢清の定>>続きを読む

Broken Rage(2024年製作の映画)

1.0

恐らく北野武はくだらない作品を作ろうとしていて、その結果として本当にくだらない作品に仕上がっているのだから、中途半端な採点は逆に失礼にあたると思い1点。