隼さんの映画レビュー・感想・評価

隼

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.0

巫女の神子と援護という名のテロ行為がハイライト。ただそんなことよりも後ろに座ってたガキどもが不愉快で不愉快で

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.5

道ゆく青年一人一人に強い思想があって、政治的意識があって、革命の匂いがあって。坂本龍一の『音楽は自由にする』を読んでも感じた、この時代の青さと力強さ。今じゃ言葉は何の意味も持たないし、そこらに落ちてる>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

4.3

狂気を正当化するためのジャズではないけど、ウィップラッシュを許容するためのラストではないけど、この音が持つ熱を真正面から受け止められないほど冷めた人間にはなりたくないね

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.5

この映画がメタならまだまだ。不健康な芸術を憂う感性は捨てたくないけど、有限不実行なまま老害に成り果ててしまったらこの地獄に貢献しちゃうだけ。ギャラガー兄弟や綾斗に学ぶ精神性

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.3

愛のために何百万人を犠牲にしてもいいけど、何百万人のためにニャンコを犠牲にするなよ

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.5

高次元でブレイクダンスして風に舞う葉っぱとセッションして、まだソウルだったあの頃の身軽さを、自由さを忘れないで

市子(2023年製作の映画)

3.7

こんな嫌味な映り方しちゃうと、夏が来るのも憂鬱になっちゃうね。守ってもらうほど弱くないし強くない、そこにいる市子が全部違って、全然悪魔じゃない人間。生まれた時から詰んでるの、みんながジョーカーになんて>>続きを読む

オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.9

教会の威信をかけた一世一代の対立煽り。ドッグマンがみたら発狂するだろうな。画の作りにこだわりが感じられたし、ホラー映画らしからぬ熱量もあって面白かった。ネル・タイガー・フリー名前良すぎ

青春18×2 君へと続く道(2024年製作の映画)

3.5

この先もう二度と会うことはないであろう人たち、に受けた影響、与えた影響。カタコトの日本語ってどうしてこんなに愛おしいんだろう。ノルウェーエジプトニュージーランド、旅したい国はたくさんあるけど、やっぱり>>続きを読む

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.7

Lv.1のゴーストワールドみたいな。金言を待ってる間は成長も止まっちゃう。一旦は衝動のままに突き進んで、そこで壊しちゃいけないものに気づけたら、本当のスウィートモンスターになれるのかも

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.9

救うことはできないけど、救われることならできる。ただそれだけ。誰かのためになんて、勘違いしちゃダメ。自己満足に生きて、その結果に何を見るか、豊かさに直結する光を見つけられるか

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.3

フィジカルで精神には勝てない。魂にアイアンクローは効かない。呪いなんて都合の良い言葉で片付けて、苦しみから目を逸らしてはいけない。ケビンの生き様が、天国の兄弟たちにも届いていなくてはならない

ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.0

なんかこの、画面全体が統率されてない雑なワチャワチャ感がクセになる

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)

4.3

“劇的なことが起きないと、暗闇に飲まれる”といえよ

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

愛の不理解、純粋な知的好奇心、サンドウィッチで傷つけられる自尊心、悲劇の引き金が目に見えるものじゃなきゃ、いつまでも誰もかも気づかない人の業。誰が加害者で誰が被害者ということもなく、これでトントンなん>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.5

戦争を経験した爺ちゃんがあったかつえ〜って話

インターステラー(2014年製作の映画)

4.3

銀河のロマンと高次元のユリイカ!回転、回転、回転、、、。新しいコロニーに移っても、マン博士はド級の戦犯だったってこと、ちゃんと語り継いでいってね

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.5

ボリビアのウユニと貫井のニューグランド。河合優美の出番一瞬だった。幸せになれよペンタックス

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.3

魂は臓器のどこにもないね。DNAに宿るわけでもないし、ゲノムに表されるわけでもない。脳みそでしか物事考えられない動物が人間らしさとか語ってんな

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.7

氷山と鮮血のコントラスト、何度観ても画の力に息を呑む。薄明かりに馴染む坂本龍一の劇伴も、重くて苦しくて美しい。君たちはどう生きるかと言わんばかりのラストカット、ディカプリオってやっぱすげー

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

4.9

my映画史の原点。いくら記憶を掘り返してももう辿り着けないあの頃の自分に、限りなく近づけるような気がする作品。常に感じ続けて変化し続けて、行き止まりに出会ったらまたここに戻ってくるよ

ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.7

悠然と構える山並みにメロいフォークと複雑な心象が溶ける。純粋で豊かで残酷な映像を多謝。不意打ちデヴィッド・ハーバーがシンプルハンサムで推せます

DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.7

イッヌは人間の美徳を全て持ってるけど、それなら人間の存在意義ってなんなんだろうね。アタリ少年やジョンウィック、そしてダグに学ぶ、種を超えた愛の力。今夜だけはinukaitai70で

変な家(2024年製作の映画)

2.0

慣習ホラーなのにジャンプスケア多用して、自分らセンスないですって言ってるようなもんじゃんね

14歳の栞(2021年製作の映画)

4.0

ずっと気づいているつもりだったこと、本当は全然気づけてなかったって、気づかせてくれてありがとう

灼熱の魂(2010年製作の映画)

3.9

胸が焼け焦げるほど、灼熱の魂。全ての始まりが宗教対立だって最低の皮肉、こんな物語あるかよ。1+1=1なんてことあるのかよ

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.8

ノンフィクションから逃避するためのフィクションを生み出すために、常にノンフィクションと向き合わなければならない、矛盾にも似た映画の宿命。アステロイドシティにも感じたこの煌めく何か、なるほどこれが奇跡な>>続きを読む

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