なんてことない興味の湧かない人間の興味の湧かない日常を淡々と延々と。時折挟まれる現実からかけ離れた描写は美しいけど個人的には白けてしまった。
「嘘」にも色々な種類があるけど、この映画に出てくる嘘には愛があった。愛があれば救われる。
最近恋人に保身の為の嘘をつかれて騙された身としては、その嘘に対する愛の無さが強調されて、色々考えさせられた…>>続きを読む
登場人物の全員が愛を求めている。求めるからすれ違い心が孤独になる。それでも残された者は生きていくしかない。
「血の証明」、日本でいう盃を交わす意味合いに近いだろうか。そういう究極の信頼関係を築ける人間に出会いたい。
共依存の成れの果て。神経症者の女と、相手の気持ちを慮れない男。側から見ればお互いが「愛情」を盾に繋ぎとめられている様は異常と思うが当人同士は相手に対する思いやりと信じて疑わないのだろう。
キツかった。>>続きを読む
