YYamamotoさんの映画レビュー・感想・評価

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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

4.2

ゾンビ映画の脱構築映画としては「バタリアン」や「ショーンオブザデッド」などがあるが、そうした映画の中で最も挑戦的なのがこの「デッドドントダイ」だと思う。ゾンビ映画であることに過剰なまでに意識的で、その>>続きを読む

ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー(2010年製作の映画)

3.5

映画オタクにはたまらない内容のドキュメンタリーだった。動くゴダールとトリュフォーが見れるだけで大満足。ヌーヴェルヴァーグの誕生の時の高揚感を少し味わえて良かった。個人的には政治の時代のゴダールは面白く>>続きを読む

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅(2013年製作の映画)

4.5

ペインが「サイドウェイ」以降撮ってきた、優しく人生に寄り添って肯定してくれる系映画の中の最高傑作だと思う。もちろん、バーにいる客が全員ヨボヨボの老人、死にかけの老人勢揃いの親戚の集まり、というようなペ>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.7

ダニエルデイルイスの演技、映像の豊かさ、時代再現度、ジョニーグリーンウッドの音楽などすべての要素が完璧な最高の映画だった。PTAの映画は見るたびに映画を観る喜びを思い出させてくれるが、この作品も映画の>>続きを読む

ヘザース ベロニカの熱い日(1989年製作の映画)

4.8

3年くらい前からずっと見たかった映画をやっと観れた。3年の間で上がった期待値を見事に上回ってくれた素晴らしい映画だった。現代社会が孕んだ問題を高校を舞台に描く、非常に考えさせられる映画である。JDの主>>続きを読む

麻薬密売人 プッシャー(1997年製作の映画)

3.6

主人公の限界感が見ていて辛くなった。事態がどんどん悪い方向に転がって首が回らない息苦しさを、観客も同時に感じられるようにうまく表現していた。レフンの色彩感は最近の作品ほど顕著に現れてはいないが、ドキュ>>続きを読む

イタリア旅行(1953年製作の映画)

4.4

夫婦の心の距離がどんどん開いていきながらも、二人とも心の中ではお互いを求めあっている、という描写の仕方がとても秀逸。映画の途中で観客は、冷めていく夫婦関係を見ながらも、二人がもう一度よりを戻すことを自>>続きを読む

クラッシュ(1996年製作の映画)

4.7

危険で過激な映画。人間の欲望をすごく正直に描いていると思った。生と死の間には必然的にセックスが存在して、その三つは密接に関わっていて、なんなら一体のものである、ということを一番上手い方法で描いている。>>続きを読む

ダーティファイター(1978年製作の映画)

3.2

のんびりしたカントリー音楽が流れる中、イーストウッドが超絶弱い敵たちと拳を交え、当時の彼女であるソンドラロックに振り回される、めちゃくちゃゆるい謎映画。一周回って好き。

ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972年製作の映画)

4.4

合理的に考えようとすると、絶対に失敗してしまう映画だった。訳がわからないことが、奔放な語り口で描かれているのをただ面白がって見るだけで十分に楽しめる、ブラックコメディ的な映画だと思う。

スターマン/愛・宇宙はるかに(1984年製作の映画)

3.5

ジョンカーペンターの映画にしてはかなり優しい内容だった。ジェフブリッジスの宇宙人演技がかなり良かったと思う。ロードムービーとしてもう少し盛り上がりが欲しかった感はある。

海外特派員(1940年製作の映画)

4.6

さすがのヒッチコック作品だった。めちゃくちゃ面白い。シーンの構築の巧みさにとても驚いた。

SF/ボディ・スナッチャー(1978年製作の映画)

4.1

怖面白い作品。というかめちゃめちゃ怖い。ドンシーゲル版に匹敵する面白さ。怖すぎてこの映画を見た後は絶対に人間不信になってしまう。

シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

3.7

最初結構おもんないな、と思ってたけどどんどん面白くなってきた。ステュのキャラクターが良かった。ヴァンパイアになっても楽しく生きていけそうと思いました。

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.8

さすがの大傑作。俳優の顔がどの人も素晴らしく役にあっている。映画らしい映画だった。

ウォー・ゲーム(1983年製作の映画)

3.9

マシューブロデリックが出てるティーン映画に外れなし。

抱きしめたい(1978年製作の映画)

4.2

とにかく編集がすごい映画。テンポがめっちゃ良い。4つの話を同時進行でみせていく手腕がすごすぎる。さすがゼメキスという感じ。ビートルズを題材にした映画の中でも特に好きな部類に入る、とても良い青春映画だっ>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.8

ジェシカチャスティンの演技がうますぎる。序盤から完全に持っていかれた。最後のシーンで観客の溜飲を下げるだけでなく、現代アメリカの問題をきっちり投げかけているのが素晴らしいと思う。自らの信念にもとづいて>>続きを読む

クルーレス(1995年製作の映画)

4.7

サントラが最高。ノリノリで観てられる。この映画以降、アメリカの学園映画・女性映画の文法が完全に確立したことがわかる、こんな展開見たことある!、の連続で偉大な映画だと思った。

未来惑星ザルドス(1974年製作の映画)

4.0

終始、ジョンブアマンらしい奇妙な世界観に圧倒されるが、なぜかずっと面白い不思議な映画だった。終わり方が意味わからないけどめっちゃ好き。シャーロットランプリングがめちゃくちゃ美人。