このレビューはネタバレを含みます
「喜劇も善悪も主観、社会の仕組みがそれならば私も」というスタンスで直情的な行動・稚拙な言動を繰り返すジョーカーには精神的脆弱さしか感じなかったけれども、人の判断に事実(らしきもの)が影響を与えている面>>続きを読む
至ってふつうの人間が無理して変人ぶってるような苦しさがちょっとありましたが題材を頑張ってヒューマンドラマに落とし込もうとしている様は見て取れました。まー言いたいことは分からんでもないけどね、でもカフェ>>続きを読む
懐かしき京都の街並フルコースで、大階段、堀川五条交差点、国道1号線から見る東寺などシンボリックなスポット選びの趣味が良かった。まんま堀川高校。作品もなかなかどうして結構悪くなく、アイデア先行の力技っぽ>>続きを読む
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家族、人付き合いの面倒くささ煩わしさを的確に見せてからのラストのウォータースライダー。ウォータースライダーの追い越しって何だよ。あー瑞々しい。
子どもが羽ばたいていたことを知って露骨にショックを受け>>続きを読む
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相対性のなかで初めて定義されるという生ぬるい孤独論を叩き割る四十数億キロ彼方の無。と美。孤独とはこれくらいしないと持て余してしまう壮大なテーマだった。
あの日"Let go"と、「手放せ」と叫んでい>>続きを読む
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背骨のストーリーは珍しいものではないと思いますが、台詞が少ない中でも登場人物の感情の飛躍や行動への違和感といったものがほとんどないからか荘厳な音楽に飾られるラストでは満足感がぶわーっと残りました。真面>>続きを読む
長生きは強制されていないのだから挑戦、とは言いつつも生命への洞察は深くそのための行動も惜しまないし、美しく気高い、孤独な生き様に圧倒される。ノンフィクションファイトクラブ。
昔、家の小さいテレビで見たときはふーんそうかという感じで、最近も妙な義務感に駆られて見た2049はまあ苦痛で、それでなぜこのIMAXを見にきたのか自分でもよく分からないのですが、何はともあれ面白かった>>続きを読む
絶賛ムードと相反する絶妙にハマりきれない感じ、ソング・オブ・ザ・シーを思い出す。シンプルなストーリーラインは好みだしあえてディテールを追求せず動かし方に拘ったという絵も良かったが、素朴さメインで妙にカ>>続きを読む
無い知恵絞って檻に閉じ込めたあと放置するでも何をするでもなく「俺に敬意を払え」だなんてもう気持ちいいくらいに犬。グラウンドに向かって大声出してるところも正しく遠吠えで良かった。
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3つ数えて、のシーンは流石にチョロすぎやしないかと笑いかけましたが何だかんだで上手いこと纏まりました。カウリスマキのコントラクトキラーも久々に見返したくなります。
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厚い唇、やや丸みを帯びた中性的なシルエットなど主役の子は確かに唯一無二だったけど、悪い意味で消化しきれない後味で、行動はまだしも言動は最後まで浅薄なイタいやつという見え方を覆されませんでした(そのアン>>続きを読む
面白いけどフリクリって結局何?ってなってたのがFooly Coolyって出てきてまあそれでもよく分かってないのだけど何故かうわあ!って膝を叩くような不思議なブレイクスルーがあった。OVAだけど面白かっ>>続きを読む
前作ヘイトフルエイトはあの小屋に着くまでが長く、悪くはないけどいま何分くらい経ったかなーと気になる厳しさがあったのですが、翻って本作はマイルドな見せ方ながらバランスはよく(ラストでは上がりましたが)、>>続きを読む
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デクスター・フレッチャーの監督作はつくづく合わないです。薄々それが分かっていながら見に行った自分が悪い気もします。
とりわけ象徴的な瞬間瞬間に適合するようにそれぞれ曲を当てはめて繋ぎ合わせる作り方が>>続きを読む
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好きな部分もありましたが同じシーン演出の中でもそれ以上に何だかなぁな部分があったので後味としては微妙です。
例えば中盤までのテンポの悪さに嫌気がさしていたら後半の怒涛の展開。アクセルが入った感じは好>>続きを読む
ラストの遣り合いはちょっと笑っちゃったけど全体的には面白かったです。不寛容さが平穏な暮らしを蝕んで、っていう話かと思ってたら意外に純度100%の非と純度100%の憎しみが飛び交っていてそれはそれで見て>>続きを読む
初ヴィム・ヴェンダース。アリシア・ヴィキャンデルが今年見た人間で一番美しい。見応えはあったがマカヴォイサイドの話はよく分からなかった。
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確かに風をつかまえた少年だったわけですがあの環境だったからこそ「風車」というものを知ったときの衝撃は凄かったのではないのかな。そこをさらりとやられたこともあってほとんど何も感じなかった自分が悲しい。と>>続きを読む
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現実に絶望して、現実とは切り離された虚構の中に生きることを決断した人の話かと思ってました。良くないことだがそういう期待をしてしまった。とはいえ、現実がそのままあのミニチュアの中に落とし込まれているから>>続きを読む
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目先の快楽に従って無責任に命を産み落としては絶望の数を増やしていく大人たちの断末魔の醜さたるや。でもことの本質を辿ると決して個に留まるお話ではないというのはもちろん承知なのでどうにも心が痛んで遣り切れ>>続きを読む
能力や人物については余白というよりも煮詰められてない色が強かった気がしますが実際の空模様と同じように美しいものを見せられたらまあ何でもありかなと思える次第でした。新海ロゴスに心がざわざわする回数がいつ>>続きを読む
ケイシー・アフレックとの遣り取りの「運び屋」におけるイーストウッド×ブラッドリー・クーパー感。しかしケイシー氏はもっとハキハキ喋ってほしい。