前作が場面によってIMAX規格の画角と,通常のワイドスクリーンの画角が混在していたのに対し,今作では全編IMAX規格のアスペクト比で統一されている.
そのため,カメラはIMAX社公認規格のARRIの>>続きを読む
オスカーに多部門ノミネートされる作品が,良い作品とは限らない.
過去,明らかに賞を獲らせるために製作された作品は数多くあったし,「エブエブ」などというキャッチーな略称を含め,本作の持ち上げられ方は過>>続きを読む
本作は全編にわたり,ロジャー・ディーキンスの素晴らしい撮影に尽きる.
それだけを見るために鑑賞する価値のある作品.
脚本的には1980年代初頭の英国の社会史・文化史が多少なりともわからないと,話の>>続きを読む
1920年代から30年代が舞台ということで,最近の映画では珍しく,デジタルでの撮影はしなかったようだ.
加えて,当時の映画撮影では当たり前であった長回しを多用,またはポスト・プロダクションで長回し風>>続きを読む
IMAX3Dで鑑賞したが,これは完全にミスマッチ.
IMAXの大きなスクリーン・映像が,3Dにすることで奥行き感は増すものの,縦横のサイズが小さく感じられ,IMAXらしい迫力が損なわれてしまっていた>>続きを読む
ハリウッドで仕事をしているフランス人のDPというのは珍しいほうだと思うが,本作で撮影を担当しているジョナサン・セラは,監督のデヴィッド・リーチと何度か組んでいるので,信頼関係による起用だろう.
舞台>>続きを読む
『ウェイキング・ライフ』でも採用していた手法を,さらにアップデートしたもの.
撮影監督はシェイン・F・ケリーという,本作以降,数多くリンクレイターと仕事をしている人物.
ただ本作の撮影に関しては,>>続きを読む
主にSF作品を監督してきたコシンスキーが『トップガン』の続編を手掛けるというニュースを聞いた時は,正直驚いたが,長編作品デビューからずっと一緒に組んできたクラウディオ・ミランダを撮影監督に迎え,前作と>>続きを読む
カリム・ハッセンという撮影監督がどの程度の知名度なのかは知らなないが,『アンチヴァイラル』に続いて起用したところをみると,監督はそれなりの信頼を置いているのだろう.
シネマレンズとしては珍しい部類の>>続きを読む
『DUNE』での「明るい」舞台に比べ,夜のシーンが中心となるバットマンという作品で,グリーグ・フレイザーがどのような撮影をするかが注目点だったが,キューブリックばりのオプティカル・ライティングを多用し>>続きを読む
英国作品らしい,派手さがないものの,演技派の俳優陣のおかげで見応えある一作.
史実を基にした内容なので,まさに事実は小説より奇なりといったストーリー.
あのイアン・フレミングが登場し,「スパイ小説>>続きを読む
リドリー・スコットのこの系統の作品としては,誰に焦点を当てたかった物語なのか,やや分かりにくかった.
これが脚本の問題か,編集の問題かはわからないが,ただ,ここ最近,ずっと一緒に組んでいるウォルスキ>>続きを読む
最初にこの作品を観た時,ロジャー・ディーキンスが撮影監督だとは知らなかったのだけれど,劇中,粉塵でいっぱいになる中にシーンが『ブレードランナー2049』のそれを感じさせたし,ラスヴェガス郊外の日没に浮>>続きを読む
本来なら『ブレードランナー2049』に続いてディーキンスに撮影を任せたかったらしいが,『1917』の仕事と重なったため,グリーグ・フレイザーを起用.結果的には吉と出たのではないか.
IMAXと提携し>>続きを読む
迫力ある撮影をしているな,と思って撮影監督であるリヌス・サンドグレンの実績を確認したら,近年はデイミアン・チャゼルと組んでいて,『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞を受賞していた.
撮影監督としてはまだ>>続きを読む
パヴェウ・ポゴルゼルスキ(という表記でよいのだろうか)という撮影監督の経歴がなかなか見つからず,おそらくポーランド出身のカナダ人らしいというところまでしかわからないのだが,監督のアリ・アスターとは,本>>続きを読む
この作品を撮影するに際し,ARRIがAlexa Mini LFを開発したことで困難な撮影も可能になったとロジャー・ディーキンスが語っていたが,確かにカットの繋ぎ目はここなんだろうな,とは想像できても,>>続きを読む