あにおさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

3.7

「もしもスタンリー・キューブリックが平々凡々なラブコメを撮ったら」みたいな作品。当初、いやいやトム・クルーズは違うだろ、と思ったが、それも含めて、荒木飛呂彦先生が伊豆の踊子の表紙を描いちゃったみたいな>>続きを読む

バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.5

面白いには面白いんだけど、“タイ映画としては”という注釈が付く感じ(実際にはタイ映画なんて他に見たことないので、目新しさによる加点)。実際の事件がモチーフとのことで、ありがちだとか、ひねりが足りないと>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.6

いわゆるミステリーというものをそれほど観ていないから分からないが、この起承転転結の構成は一般的なものなのだろうか、独特なものなのだろうか。
面白い。が、序盤から目を凝らして応募券をいっぱい拾い集めたの
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結婚まで1%(2017年製作の映画)

3.8

Permissionって薄っぺらいタイトルだなおい。他に含ませが多々あるのだろうか。
結局オフィシャルにそれを実行するかアンオフィシャルに遂行するかの違いだけで、普通の人生と変わらなくね?映画にならん
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インフェルノ(2016年製作の映画)

3.6

ありがち論は置いといてまあ面白いんだけど、シリーズ本来の要素どこ行った?トム・クルーズかマット・デイモンかキーファー・サザーランドあたりが主役やった方が良かったのではと思えてくるアクション的展開(ハリ>>続きを読む

天使と悪魔(2009年製作の映画)

3.3

題材はともかく、明快な善悪設定。親切な解説。謎解きというよりもはやオリエンテーリング。とりあえず頭使わなくても楽しめるテンポのよい進行で、『ダ・ヴィンチ・コード』みたいに集中して理解しようとしなくても>>続きを読む

ダ・ヴィンチ・コード(2006年製作の映画)

3.7

芸術やエンターテインメントに優劣も貴賎もないかもしれないが(好き嫌いは認める)、もっと高尚な作品かと思ったら意外と低俗…と言ったら言葉が悪いが、難しすぎず親しみやすい作品だった。って原作も読んでない、>>続きを読む

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

4.0

世界一邦題がクソな映画にノミネートできる。
こういう題材はどう転んでも賛否両論に陥りそうなものだが、ふわっと着地している。いや、宙ぶらりんのまま見放されているとも言える。
ただ、映画になるような物語に
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おとなの事情(2016年製作の映画)

4.7

再々々鑑賞(くらい)。何度見ても秀逸。脚本、テンポ、カメラワーク、キャラクター…。音楽の使い方だけはあんまり好みじゃないが。まああくまでもしもボックスだしコメディだから細かいところに目くじら立てること>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.7

ん?メインビジュアルに「未体験ホラー」の文字が。Filmarksのカテゴリもホラー/スリラー。いやいや360°生粋のコメディだろ。
ありがちな設定、単純な展開。これといったヤマもオチも意味深長さもない
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(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

2.4

こういう系(と一括りに語っていいのか分からんが)がおしなべてつまらない理由が垣間見えてしまった感じ。
「設定」ありきなので、矛盾があると興をそがれるし、固執しすぎても理屈っぽくなって映画的な面白さがな
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ハスラーズ(2019年製作の映画)

3.7

実話に基づいた映画としては(テンプレ的ではあるが)うまいまとめ方。がしかし、これ男女逆だったら映画化されないし、されたら炎上してない?みたいに別の意味でハラハラする。
『ビリオネア・ボーイズ・クラブ』
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.7

基本的にバカとクズとゴミしかいない、将来『僕たちはみんな大人になれな……い人たちの、どうってことないありふれた波乱万丈を描いてるだけなんだけど、いちいちグサグサ刺さる刺さる…。もうわたしゃ瀕死だよやめ>>続きを読む

パリの恋人たち(2018年製作の映画)

4.2

この短時間によくまとめたな。シンプルで完成度高いけど後から思い返したらだんだん昼ドラとしか思えなくなってきた。
ジョゼフが美少年すぎて引くわ。あと邦題考えた人すぐに転職した方が良い

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.7

映画とかではよく見る、かの国のパーリィー文化がどうにも馴染めないので一歩引いて見てしまうが、Things are never gonna be the same but it was perfectと>>続きを読む

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

4.5

圧巻としか言いようがない。映画だってことをふと忘れてしまいそうなリアリティと、映画的な美しさの同居。「色づかい」と「音」が印象的。BGMとか要らなかったんや…。
3時間はさすがになげぇ…と思いつつも、
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.5

『ハスラー2』『T2』に並ぶ、続編(と言っていいのか分からないが)映画の傑作。前作から35年も経ってるだけあって各部のクオリティが各段にアップしているのは当然として、ストーリーや世界観の深みが段違い。>>続きを読む

きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

3.3

内容は心の底からどうでもよい。が、アニメーションとしては面白い。ぶっ飛んでるのと理性を保ってるのの緒とうど合間を縫うように波に乗れてる。…だったような気がするけど、いかんせん内容がどうでも良すぎて観て>>続きを読む

ブレードランナー(1982年製作の映画)

2.8

舞台は2019年…って過去かよ。壮大なのにハリボテ感満載のチープなセット…お金掛かってるんだか掛かってないんだかこれもう分かんねえな。
40年前にしては云々…と語れるほど当時を知らないので、単純に古い
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

3.6

ダーク・コメディというジャンルがある…のか?うーん、ハイレベルすぎてまるで笑えない。ブラックジョークは大好物だけどこれは専門外みたい。ジャンルも方向性も全く違うけど『タッカーとデイル ~』が笑えないの>>続きを読む

レイディオ(2020年製作の映画)

1.6

薄っぺらい。まさに茶番。しかしいかにも手作りな感じと、あとキャスティングは、宮崎駿がいかにも声優っぽい演技が嫌いで敢えて素人を起用することを良しと思える感性で見れば、良い。(けど、美醜とは別に画面に映>>続きを読む

アオラレ(2020年製作の映画)

3.4

ラッセル・クロウ初悪役!とどこかで見たような気がするがガセ情報だったか。この貫禄で初悪役だったら冗談は顔だけにしろって6回言うわ。
煽り運転が社会問題化してるビッグウェーブに乗って売り込むために『アオ
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スパイナル・タップ(1984年製作の映画)

4.1

ギャグが細かすぎて分からん…笑。絶対に吹き出さないけど後からジワる低温調理器的傑作。
なんつうか、雑なコメディのフリをして恐ろしく精密に計算高く組み上げられた、極めて芸術性の高い作品。例えるなら『グー
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ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

4.1

トーキング・ヘッズもデヴィッド・バーンも名前をかろうじて聞いたことあるレベル、しかも80's音楽あんまり好きじゃない、というスペックで映画館に観に行くという蛮勇を奮ってみた。
ただただダサいと思ってい
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天気の子(2019年製作の映画)

2.7

度重なるツッコミにも飽きて途中で睡魔に負けた。こんな体験初めてだ。
丁寧な背景描写でリアルワールド感を出しつつそこに荒唐無稽な出来事と中身空っぽのトンデモ物語をぶっ込んでギャップ萌えを狙って大外しした
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愛について語るときにイケダの語ること(2020年製作の映画)

3.3

こんなわりとどうでもいい映像素材をどうやって‘映画’にするのか興味があったのだが…。本編を観た限りではキラリと光る編集センスにおっと思った程度だったものの、トークショーで制作背景を聞いて、真野さん佐々>>続きを読む

おんなのこきらい(2014年製作の映画)

3.1

おんなのここわい
おとこのこきもい
けどまあ何を描きたかったのかよく分からん。女の子のあれこれを描くのかと思ったら男のクズさを描いてるだけだった。終わり方は好き。
“かわいい”設定の役って非常に難しい
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エージェント・ウルトラ(2015年製作の映画)

3.6

USA!って感じの作品なのにラノベ原作のアニメを観てるような謎の感覚に陥った。ラストの演出は嫌いじゃない…けどもうちょっとApollo Apeと絡めるとか、なんかできなかったものかと。
主人公が時々ジ
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.6

時は一定に流れていて時代は変わり続けてるという当たり前のことを教わりました。けど、女はなんだかんだ変わらないなあ。男はダメだわ。
微妙に世代ドンピシャじゃなくて残念。キャスティング素晴らしいし、良い映
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

4.3

PVの日産パオにつられて観てみたけど…可能な限り簡潔に感想を言うと、「で?」っていう。
ほんとフツー()な回顧録でしかないのに破壊力がパネェ…よしもとよしともとかを好んで読んでる自称サブカル系の痛い人
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アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

4.6

トトロの目を持ったメイによる、ハートフルホラームービー。
なんかじわじわヒットしているらしいと聞いて、全く何の予備知識もなく突然観てみたが、これは観る価値あったわ。
細かく言うと…作画が素晴らしく良い
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恋する寄生虫(2021年製作の映画)

4.1

スマイル、良いオッサンになったなあ…。じゃなくて。
恋をすると女は綺麗になる。男はキモくなる。それだけ。虫とか関係ねえよ。というのを見事に映像化している傑作。
他の方のレビューを3秒で流し読みすると(
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ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

3.4

うーん…?
典型的なロジカル脳、もとい屁理屈脳の私は、かつ残念頭脳の私は、タイムパラドックスガーとか余計な言葉が横切って、え、それってつまり…どゆこと?と終始首をひねったままでしまいには攣ってしまった
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攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争(2021年製作の映画)

3.8

長い。体感的に4時間くらいに感じた。けど終わってみると2時間しか経ってない。時空の迷路に迷い込んだのかと思ったよ。けど、退屈せずに最後まで持って行かせる。元はネトフリで12話あるんだって?そう考えたら>>続きを読む

MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.4

知ったかぶりのテキトー言うけど、日本人の演技うまい。もう日本人も世界で通用するのではあるまいか。…英語が使えれば。
それはいいとして字幕版なのに日本語セリフには断固として字幕付けない風習マジで滅んでほ
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.6

スコット・イーストウッド嫌い(好き)。
序盤から凝った構成で難しそうな展開を匂わせて身構えさせるわりに本筋は意外にシンプル。表面的なアクションは二の次で、その内面に渦巻くぬらぬらした「何か」を淡々と描
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