nanamiyさんの映画レビュー・感想・評価

nanamiy

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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.4

絶対に観た方がいいと言われて初めてのビクトル・エリセ。
人物のアップの画が美しくて、それだけで語られるものがあるのかと感服した。
やさしくて悲しくて力強い。
劇中劇から始まり、ラストシーンに繋がってい
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2


公衆トイレは怖さが潜んでいるものという、個人的な考えがあったから、いつ盗撮用の小型カメラを見つけたり、犯罪的な場面に出会うのだろうとビクビクしながら見てしまった…
後で監督のインタビューとかを観て、
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彼方のうた(2023年製作の映画)

4.5

杉田監督の映画の中の登場人物は、この世の中のどこかに本当にいるようなかんじがする。
登場人物たちの背景とか思いとか、描かれていないことの方が断然多いけど、それは目の前にいる人間もそうで、知っていること
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.7

アキカウリスマキが作る恋愛映画って言ったって、どうせヒトクセあるんでしょ、と斜に構えて観ていてごめんなさい。
降り積もるほどの愛だった。
小さく小さく仲がよくなっていくふたりを一緒に見つめられることが
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さらば、わが愛/覇王別姫 4K(1993年製作の映画)

4.5

ブエノスアイレスを観てからというもの、レスリー・チャンの虜になってしまった。
覇王別姫でのレスリー・チャンも妖艶で美しかった。
愛ゆえの孤独てん息ができなくなるほどの3時間。
すごい映画だなあ。
紛れ
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運び屋(2018年製作の映画)

3.5

クリントイーストウッド、めちゃくちゃ渋くてかっこいい…!
定番で王道なストーリーで安心して(麻薬の運び屋だからドキドキはする)見れた〜
おばあちゃんとのシーンは思わず涙…

犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0

ストップモーションアニメでも、ウェスアンダーソン節がひしひしと感じられた。
あれだけの数のワンちゃんたちを巧みに動かしていってアニメにするなんて…狂気の沙汰…
セットの作成に670人が携わって4年をか
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シュシュシュの娘(2021年製作の映画)

3.7

ミニシアター感のある映画だな〜と思っていたら、コロナ禍でミニシアター復興支援のために作られた映画だったと知って驚いた!
「CMの撮影より食事が豪華」だったと書いてあって、とても大事なことだなあと深く頷
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場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

3.8

松浦弥太郎さんがうつくしくて純粋な心を持っているのが、ストレートに伝わってくる映画だった。
映像もナレーションもすべてご本人が行なっているのかなと思うくらいに、ピントが合っていた。

自分の悪いクセで
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新宝島(1965年製作の映画)

3.8

ブラックジャック、火の鳥、アトム、と有名な作品もちゃんとは見れていない手塚治虫作品…。
初めての1作が新宝島。
手塚治虫ってやっぱりすごいんだな…!
善悪とか道徳とか大切なものをコミカルにポップに描い
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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.8

こんなに広いアメリカでも、閉塞感とか居場所のなさを感じるものなんだ。
ケリー・ライカート監督の作品、全部は観れてないけど、映画の中の話が、人間に共通のものなんじゃないかと思えて、ハッとする。
ただ、自
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.6

だんだんゾンビ映画になっていくの、最後の方で笑っちゃった。エンタメ!

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.0

ゆっくりたっぷり自然の綺麗さを堪能できるというメリットはありながらも、やはりうとうとしてしまう…
でもそれで良いみたい。やさしい…。

開拓時代のアメリカと今とではいろんなことが違うけれど、人間くささ
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ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

3.5

ねずみ捕りの男のシャーッってした顔が怖すぎる…すごい…
物語の真髄はわからなかったけど、ウェスアンダーソンの世界を17分で体験できるのはとてもうれしい!

オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

4.0

どこまでが映画でどこまでが現実なのかわからないけど、そういうものなのかもしれない。
何も起こらない変わらないようで、すこしずつ変わっていっているように感じる。
ひとのうつくしさとやさしさが、ジグザグ道
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浅草キッド(2021年製作の映画)

4.2

タケも師匠もめちゃくちゃ格好いい。
いまはもう時代じゃないのかもしれないけど、下積みとか、"背中を見て学べ"っていうのは、悪くないと思う。
教えることで身につくこともあるけど、回り道しているようでも、
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.8

言葉にした方が伝わらないんじゃないかっていうくらい、本当にいい映画だった。
結婚が正解の人生じゃないのは十も承知だけど、自分の元において娘の人生を奪うよりも、送り出すことの方が愛だと感じる。
家族それ
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.5

アントマンはファミリー感があってすき〜。
みんなそれぞれ強さがある。
父かっこいい。
あと、サーティワンの店員がいい。

マルチバースの世界難しくなってきたから頑張ってついていきたい…。

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.8

逃げられればいいんだけど、いろんな事情や感情があって村から出られなくて、八方塞がりなことってあるんだと思う。
罪を償うよりも背負って生きていく方が辛いよなー。
仮面をかぶってでしか生き延びれないのかも
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.7

おもしろかった!
リアルに仕事場にありそうな設定が多くて、ループものとしてもお仕事映画としてもすき。
上信制度…あるよね…。
部長にプレゼンするシーン笑った〜〜
部長の漫画もじわじわ良い。

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.0

しみじみとすきな映画だった。
最初はブレンダが怒るたびにしゅんとした気持ちになっていたけど、仕事が忙しくて子供もいて手伝ってもらえなかったら、そりゃあ嫌にもなるよなー。
そんな時に静かにそばにいて助け
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.3

"すき"だけではおさまらない、
情熱を持ち続けることは茨の道で、
やめたくなることも往々にあるけど諦められない。
ひとにはひとの複雑さと正直な愛情
(正確には愛情じゃないと思うんだけど、その感情の名前
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