nobiiitaさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

万引き家族(2018年製作の映画)

4.2

映画はたいていひとりで観ちゃうんだけれど、
だれかと一緒に観に行って、観終わった直後の感情そのままに語り合うことの大切さをまた実感した。

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.9

ラスト、欲を出した大佐が「え、なんで?」て顔をする一方で、ブラッド・ピットの通常運転、安定の冷酷無比っぷりがじつによい。
ナチ役のひとたちは皆揃いも揃って笑顔の目の奥が怖すぎる。
とても面白く痛快な、
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メゾン・ド・ヒミコ(2005年製作の映画)

4.5

大好きで何度も観ている作品。

ピキピキピッキー!
魔法をかける。

家族のほんとうを受け入れる覚悟は、私にはあるだろうか。

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.6

だめだ、子供の頃に飼ってた犬を思い出す。世界一可愛かった。
もっとしてあげられることがあった。
だめだ、涙腺がバカになった。
ベイリーよかった、ほんとによかった。
だめだ、鼻水も駄々漏れだ。

いまだ
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.7

まさかレントンやスパッドやシックボーイや、ベグビーにまで涙してしまうなんて思わなかった。

この20年のあいだに、とくにユアン・マクレガーなんてハリウッドの大作にバンバン出演したりと大きくその環境や立
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俺たちフィギュアスケーター(2007年製作の映画)

3.6

すき!
最初に観たのは2007年ニューヨーク旅行からの帰りの飛行機で、両隣の見知らぬニューヨーカー女子ふたり(たしかティファニーとナタリーという名前だった!)もほとんど同じタイミングでチャンネルを合わ
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.0

ん?なんだこのふたりは?という印象から、なんていとおしいふたりなの、という感情に変わってゆく。
見てるこちらはそうやって客席から見て幸せを願ってしまうけれど、ふたりの人生は巻き戻らない。
記憶が消えて
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招かれざる客(1967年製作の映画)

4.8

どストレートで押してくる、とてもまっとうな映画。
って、そう思えるのはいまの時代にいきているからであって、それは、これまでたくさんの人が何年も闘って教育して啓蒙し培ってきた結果なんだよね。1967年に
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.0

なぜいままで観ていなかったのか!

森のなかでの、静寂と狂気の混じりあう緊張感でもうグワッと心を鷲掴みにされ、加えて、賞金稼ぎシュルツの、ジャンゴとふたりで入った酒場でのビールの注ぎかた(泡の処理の美
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

とにかく日頃なかなか馴染みのないしかも膨大な情報が早口でテンポよく展開されるから頭が痺れる!

報酬についてはじめに「見くびらないで」と言ってたけど、まさかまさか!ここが一番のびっくりポイントだった。
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ワンダーストラック(2017年製作の映画)

3.7

優しくてしみじみといい映画だった!
前半はほとんど台詞なくまるで無声映画を観ているような。
そんな演出もぴったりあっていて、それぞれの表情豊かな人物たちにいつのまにか心をつかまれてた。音楽もよかった。

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.5

自分の不安をきちんと受け止めて、他者に助けを求めるということはとても勇気のいることだと思う。ましてやひとり息子のこととなれば尚更だろう。
母親本人もまわりの人たちも、みんながちょっとずつダメなところが
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.0

素敵な映画だとは思うのだが、いかんせん最後までありがちな展開に思えてしまってハマりきれなかった。
劇場で観なきゃいけなかった映画だなおそらくは。無念。

とりあえずMaroon5のSunday Mor
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3月のライオン 前編(2017年製作の映画)

3.6

よかったわー。
れいちゃん筆頭に、みんな漫画のキャラにそっくり!
れいちゃんが夜の公園で叫ぶ場面。声の出し方や声質、音程のようなものまで含めてすべてびたっとはまっていて唸った。

ベニスに死す(1971年製作の映画)

4.0

すごくいい。
耽美し、そして耽溺してゆく。
作曲家の視線が、台詞の少なさとマーラーの曲とあいまってからみついてくる。

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.5

いけー!と叫ぶ。
爽快だ!
一緒に拳を突き上げたくなる!

ねちっとじわーっと執拗に、カートラッセルのいやらしさをとことん積み上げて、一気にやっつける!!
カートラッセル、逃げてるときじつに良い顔する
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.0

20年ぶり?くらいに鑑賞。
当時はとにもかくにも、音楽・画・会話・構成、そのなにもかもがスタイリッシュでひたすらにかっこいいという印象だったが、ひさしぶりに観たらやっぱり同じ感想だったのであのスタイリ
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バベル(2006年製作の映画)

3.5

(2008.9.2)
途中、ああ観なきゃよかったと何度思ったことか。
それでも最後は悲惨すぎる結果にならなくて、少し救いも見えたし、良かったけど。
終始、心臓には良くない。

メキシコ人の家政婦が「私
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ウォーリー(2008年製作の映画)

4.7

(2009.10.5)
泣いたー。
こういうのを観るたびに、人間の想像(創造)力ってもののすばらしさに感激するなー。

これは、人類が辿る、地球が辿る、深刻で、でも少しだけ明るい未来のお話。
とても深
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おとうと(2009年製作の映画)

3.4

(2010.3.17)
これでもかというくらいに、すべての人物設定がステレオタイプで、ストーリーもベタです。
つっこみどころ満載、不満もたっくさんある。
でも、良い映画だった。

それにしても、脇を固
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チェンジリング(2008年製作の映画)

4.4

(2010.10.8)
『ミリオンダラー・ベイビー』と同じくこの作品も本当に本当に素晴らしい映画なんだけれど、二度は観られない気がする、あまりに辛すぎて。

アンジェリーナ・ジョリーの、息子が見つかっ
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マリーゴールド・ホテルで会いましょう(2011年製作の映画)

3.9

老後、穏やかな第2の人生を新天地に求め移住したひとたちの、一筋縄ではいかない日々を描いたとても愛らしい映画。
いくつになっても、勇気を出して一歩踏み出すことで自分の力で人生は変えられる、それも、良いほ
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.8

赦されたいし、赦したい、なにより、変わりたい。そして、変われるんだとおもう。
素晴らしい映画だった。



まったくの余談だが、ミズーリ州には20年以上前に2週間ほどホームステイをしたことがある。
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

人種差別、優勢思想の行きつく先、極致を見せられたという気がする。ここまでいくんだなという驚愕と恐怖。

お金もあるしもう白人としての人生は十分楽しんだから、ここらでちょっと黒人ていうものを体験してみた
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半世界(2018年製作の映画)

3.4

普通の男の役の稲垣さん、よかった。
不満を周りのせいにして不機嫌をまきちらしてもなんとなく許されてきた男。池脇千鶴のうまさの隣で、ちゃんとそういう男だった。

死に花(2004年製作の映画)

3.7

(2008.9.22)
山崎努、宇津井健、青島幸雄、谷啓という4人の名演を観るための映画。
あと、加藤治子がすごかった。

ストーリーは奇想天外とまでは言わないが(笑)、だいぶびっくりの展開である。
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寝ずの番(2006年製作の映画)

3.7

(2008.9.22)
下品な単語のオンパレードだけれど、笑ってしまう。
洒落、洒脱、粋という世界。
イヤミや悪口もバンバン言うんだけれど、いちいち気が利いているからイヤな気持ちが全然しない。いや、イ
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穴/HOLES(2003年製作の映画)

3.6

少年が更正の名の下に、理不尽にも毎日毎日穴を掘らされる話。
「砂の女」的な怖さのある映画なのかと期待してたのだけれど、予想外にちょっとファンタスティックでもあり、これはこれとして楽しめた。
原作がある
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

3.8

おもしろかった!
リンが地下鉄のホームを逃げる場面なんて、煽る音楽が完全にサスペンス!逃げてー!

“カンニング”というテーマでこんなにも人生を考えさせられるとは思わなかった。
話は単純だ、倫理観を問
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

2.9

寝る前になんか観るんじゃなかった…。

報復。報いってなんじゃろ。
幸せや正義と同じで、個々の絶対的価値観でしかないというのはわかる。わかるけどさー。
この伝え方で、伝えたいひとに伝わるの?

私は好
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スティング(1973年製作の映画)

5.0

あいしてる。
最初から最後まで、組み立てが完璧、これが映画っていうものなの!?という初体験の歓び。
競馬を知っててよかった! おかげで最後の仕掛けの緊張感ったら!

ディア・ドクター(2009年製作の映画)

4.5

つるべって、演技してんだかしてないんだかわからないくらいにいつものつるべにも見えるのに、なぜかきちんと劇中人物に見えてしまう不思議。

私自身がちいさな山村の生まれで、状況をわりと身近に想像できるとい
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.8

ティッシュとファニーがお互いを想い合いながら、あの歌って踊れて走れちゃうくらいに広すぎるアパート!で、つつましくもたのしく、そして穏やかに過ごす日常を見たかった。

それが奪われなければならない理由な
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ナイトクローラー(2014年製作の映画)

4.3

怖かったー。
誰かが書いてた言葉をそのまま借りてごめんなさい!だけど、“最高にムナクソ悪いサクセスストーリー”、まさにそれなのです。
引き込まれた。
しばらくジェイクみるたび腹がたちそう。