杉咲花ちゃんの、空洞で不安定で虚無感をまとう市子の演技がほんとうに素晴らしかった。
最高！
鈴木亮平はいわずもがな、アクションの見せ方も最高。
シリアスとギャグの緩急もちょうどいいバランスだし、これはよい実写化。
原作やアニメを知ってるひとのほうがより楽しめそう。
懐かしいひとに再会>>続きを読む
日常を描く普通で普遍の物語大好きで、だからこの映画は絶対好きにちがいないと期待してしまってただけに、これはちょっとストーリーにすらあざとさを感じてしまったというか。それもひとえに台詞の“間”ゆえなんだ>>続きを読む
愛があるなあ！と思った。
作画はもちろんのこと、世界観やそれぞれの人物たちへの愛。
神田伯山氏まったく違和感のない声優っぷりがじつによかった。
ゴジラに興奮した！楽しめた！神木くんよかった。
しかし、時代設定的に戦争映画色が強くなってしまうのは致し方ないにしても、脚本や演出やエキストラの動きやら、戦争映画・怪獣映画然とした単純化されたチー>>続きを読む
君らとりあえず、順応能力高過ぎだから！
とても楽しい。
いやしかし、その順応の皮肉さたるやエグいなー。
順応、といえば聞こえはいいが、生きるための適応、いや“順応”なのだと思うとなあ。
自分の意志>>続きを読む
それぞれの人物が発する言葉や行動に内包される意味とそれが生み出す文脈を丁寧に描き出す作りは、さすが是枝さんであり坂元さんだなあ！と。
あ、この感じ、このひと、どこがどうってハッキリ言えないけどなんか少>>続きを読む
圧倒的なフィジカルとメンタルに裏打ちされた説得力よ！筋肉は裏切らない！
簡単に強くなったわけじゃないし、戦う、戦い続ける意味が彼らにはあるのよね。沁みる。
起きてほしくなかった悲しい出来事が“起きなかった未来を願う”物語に私は胸を打たれてしまう。
今回の地震をおもうとなお、この映画のそんな強い“願い”が胸に迫り、知らず涙が出た。
『孤狼の血』で役所広司が言ってた「ヤクザがスーツ着て一般社会に紛れていくことこそ怖い」という言葉を思い出した。
大変なことやツラいことも悲しいこともそりゃあるでしょうね、と思うだけでした。
どれほど>>続きを読む
うーん、ひさしぶりにつまらないものを観たぞ。
いかにも壮大に見せたいというためだけに作られたストーリーとキャスト、生まれ育った地域への愛だか恩だか知らないが非現実的な得体のしれないナニカ。
吉田羊のキ>>続きを読む
かっこいいとにかくかっこいい
お酒飲みながらこういう映画観てるときがいちばん幸せ
冒頭15分が実に効果的。くそクールでくそ渋く見える殺し屋でカッコいい俺のはずなのに、失敗しちゃうしわりとちゃんと寝ちゃうし、なんか抜けてるというか人間味もあるてな感じでどこかおかしみのある復讐劇は、デ>>続きを読む
巧はあの勝負のとき、豪ちゃんを信じてなかったんじゃなくて、自分自身を信じることができなかったんだな、と。
瑞々しい青春映画。よかったです。
これでいんだよね、青春映画って。
原作長崎さんと知って、なるほどのおもしろさだった。
とくに菅田くんの告白あたりの展開は、サイコパスに取り込まれる主人公といったありがちな設定から脱却していて、サスペンスとしてよくできていたようにおもっ>>続きを読む
終わってみれば古典的なミステリだが、先を読ませない構成に感嘆した。
脚本賞ノミネートもさもありなん！
すこし前にクリスティの『スタイルズ荘の怪事件』を読んだということもあってポアロっぽいと思ったら、>>続きを読む
私自身はあれほどのパワハラを受けてまでしがみつく感情に共感こそできないが、あれほどのパワハラを受けてまでも、いや受けてこそ、己の才能を開花させることのできるひとが存在するのかもしれない。
いや。
世界>>続きを読む
いままでゴダールに接してこなかったもので、ほぼ初めてのゴダール。
難解であった。
ゴダールについてまわる難解という形容から私が想像していた難解さとはまったく異なるものだった。
ストーリーは確かにある>>続きを読む
おまえが生まれてくるまでは幸せだった――
あの家族あのコミュニティのなかでのお兄ちゃんの孤独をおもうと胸が苦しくなる。あの吐露はずっと静かに抱えてきた彼の半ば本心だろうとおもう。
お兄ちゃんもどうか>>続きを読む
長男の視点はあえて排除したのかねぇ。
次男の幼さとともに、長男の気持ちを覗いてみたかった。中座して道端に座り込んでたあの姿が、彼の思いってことなのかな。
お葬式の受付のシーンのつかみがとてもすき！
記憶を喪ってゆく不安に苛まれる過程の表情と、その段階を超えてどこか柔らかさを纏う表情と、ジュリアンムーアの演技がやはり素晴らしかった。
娘に「あなたと喧嘩した気がするんだけど忘れちゃった」と寂しそうに>>続きを読む
大変な勇気と覚悟とをもって前例となったひととともに、その前例を認めたあるいは受け止めたひとがいるからいまがあるんだなぁと。
素晴らしい映画だった。
役者さんがみな素晴らしかった。
とくに森田剛の歩き方にみえる狂気や虚無、絶望の凄みよ。
というだけでほかに惹かれるところはなかった。
とはいえ映画としては好かった。
という気にすらならなかった。
私>>続きを読む
