nmさんの映画レビュー・感想・評価

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カンダハル 突破せよ(2023年製作の映画)

3.6

WOWOWの企画でGerard Butler責めにあっている。タリバンやISISが支配するアフガニスタンを舞台にした本作でも、とんでもない危機に晒されて、九死に一生を得る。傷だらけになりながらも、生き>>続きを読む

グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

3.3

Gerard Butlerが出てきた瞬間、なにかとてつもない惨事に見舞われることを確信。そして、この男、とても強靭で頼りになる。危険を顧みず、家族を守った。たしか、他の作品では大統領を守り抜いたことも>>続きを読む

午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

4.3

原題はLes passagers de la nuit。主演のCharlotte Gainsbourgがラジオのパーソナリティを演じた際のセリフでもある。いわゆるシングルマザーが仕事に努力しながらも、>>続きを読む

6才のボクが、大人になるまで。(2014年製作の映画)

4.5

本当に、6才の少年ネイサンが年々成長し、大学生になるまでの十数年間を、すべて同じキャストで撮り切った作品。それだけに、家族の絆がリアルに映る。カメラワークも、彼の成長をあたたかく見守るようだ。苦労し努>>続きを読む

パリより愛をこめて(2010年製作の映画)

3.4

パリのアメリカ大使館員とCIA諜報員が組み、悪と戦うのだが、このふたりとも、とくに後者が相当に悪だ。スキンヘッドにヒゲを蓄え、一見格闘家のような風貌のこの男を演じるのはJohn Travolta。この>>続きを読む

シカゴ(2002年製作の映画)

3.7

Renée Zellwegerはブリジットジョーンズとはまったく異なり、魅力を放つ。Catherine Zeta-Jonesも悪女ながら、美しく踊りまくる。ふたりとも、1969年生まれであることを知る>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.4

天才物理学者の半生を濃密に描いた。知りたかったリアルを観ることができた。武器を手にしたら、使いたくなるのであろう。戦勝に浮かれるアメリカで、彼の苦悩は尽きない。世界を破壊する兵器を生み出してしまったの>>続きを読む

デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

4.1

初めて聴いたのは中学生の頃の作品Let's Danceだった。当時、それ以前の彼を知らなかったが、ほどなくSpace OddityやZiggy Stardust を知り、その変遷、変貌に驚愕。自身の表>>続きを読む

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.6

世界の仰天映像で、太り過ぎて動けなくなってしまった人を目にすることがあるが、そのような人を主人公にした映画を観るのは初めての体験だった。終始、陰鬱で、まったく愉快でない。このようになってしまった原因は>>続きを読む

ワース 命の値段(2019年製作の映画)

4.0

9.11後の補償金の分配をめぐり苦悩する弁護士グループの苦悩を描いた実話ムービー。計り知れない苦難の連続。人々はそれらを乗り越えて強くなり、成長する。それは被災者遺族だけでなく、弁護士たちも同様。人の>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.5

神木隆之介にやられた。なぜ彼だったのか、わかった気がした。やさしさはよわさではない、つよさなのだ。苦しみを乗り越えて、よりつよく生き抜く。敗戦直後の日本東京を襲うGODZILLAの恐ろしさ、とくに青い>>続きを読む

トラフィック(2000年製作の映画)

4.3

Benicio del Toroがとてもよい。どこか影のある表情。命を危険にさらすひたむきな捜査官を演じた。同じく捜査官を演じたDon Cheadleもよい。両者とも相棒を死なせてしまうが、その強固な>>続きを読む

アーティスト(2011年製作の映画)

4.5

オフィサーアンドスパイでも苦悩の主人公を熱演したフランス人俳優Jean Dujardinがオスカーを獲った。2011年にこのモノクロの無声映画を撮った意味を感じながら鑑賞。最後、音を出す演出にもしびれ>>続きを読む

アポカリプト(2006年製作の映画)

4.3

時代、舞台の設定から、なかなか味わうことができない感覚を抱いた。主人公をはじめとする登場人物のキャラクターにも惹きつけられた。理不尽な残虐シーン、計り知れない屈辱からのリベンジ、あるいは、九死に一生を>>続きを読む

ゴッドマザー(2020年製作の映画)

3.0

アラビア語通訳として、麻薬捜査に携わるうちに、みずからがバイヤーになるという、奇想天外な、もはやコメディ。フランス人の主人公だが、その衣装とメイク、言語により、アラブ系になりすます。Isabelle >>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.5

このようなリアリティーのない映画を好まないが、A24による、これまでにない独創的な作品であると感じる。オスカーを獲得したMichelle Yeohはとても魅力的。観るほどに、浅野温子に似ている。この日>>続きを読む

アシスタント(2019年製作の映画)

3.5

陰険な男たちに囲まれて、屈辱的な毎日を送り続ける主人公。そのようすがリアルに淡々と描かれている。夢があるとはいえ、もっと反発してもよい、とは思うが、非常にawayな環境。

トレーニング デイ(2001年製作の映画)

3.5

Denzel Washington が犯罪に手を染める刑事役を演じオスカーを獲得した2001年の作品。共演のEthan Hawkeとともに、若くenergyがみなぎる。射殺されるラストシーンはえげつな>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.9

オスカーよりもパルムドールが似つかわしい。人間の内面を抉り出す法廷ムービーでもある。殺したのか、あるいは、自殺なのか。殺したとしても、どのように。結果、有罪か無罪かはともかく、実質、殺したも同然ではな>>続きを読む

シャイン(1996年製作の映画)

4.8

じつは実話。天才ピアニストの苦悩、挫折からの復活、そして壮絶かつ奔放な半生を描く。奏者が純粋なほど演奏が輝く。主人公を演じたGeoffrey Rushという俳優。この作品の当時はまだ若かったが、その後>>続きを読む

ノルウェイの森(2010年製作の映画)

3.5

Trần Anh Hùng監督の作品は、終始、登場人物の対話でつづられるフランス映画のよう。主人公の男性を通して、複数の女性たちの存在がつながっていく。

ドリームガールズ(2006年製作の映画)

-

The Supremes が活躍した1960年代だろうか。Beyonce Knowles が演じる美しいディーバがスターダムに。一方、Jennifer Hudson が演じる実力派ボーカリストはトラブ>>続きを読む

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.8

AIドールが暴走するこわいこわいストーリー。ひとつの命題を与えたら、それを実行するためにはなんでもする、人殺しもいとわない。近未来映画にありがちな展開だが、この作品では、もはやいまにも、身の回りで起こ>>続きを読む

ブルージャスミン(2013年製作の映画)

4.0

私と同い年の大女優Cate Blanchettが元セレブのいたいたしい転落ぶりを演じる。それはきわめてシリアスだが、なぜかコミカルでもある。セレブはそれ以外の人々に好かれない。なじむのはむずかしい。し>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.8

奇想天外なストーリーは、恐ろしいお伽話のよう。主人公ベラを演じるEmma Stoneが巨大な存在感を放つ。訳あって、小児から急激に成長し、奔放に生きながら、自らを亡き者にした自分を探し当てる。なんとも>>続きを読む

奇跡のシンフォニー(2007年製作の映画)

4.5

Robin Williams以外、私が知る俳優は出演していないが、それがよいのかも。原題のaugust rushとは主人公の異名。この彼がまさに奇跡の少年。天性の音楽的な才能で、会えない両親との絆を手>>続きを読む

スープとイデオロギー(2021年製作の映画)

4.3

かつて韓国済州島から日本大阪に渡り、苦難を乗り越えて生き抜いてきた母の運命、人生とその娘との深い絆を描いたドキュメンタリー。大阪に渡ったのは、済州島で起きた韓国政府による住民虐殺4.3事件の直後。心は>>続きを読む

ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

3.5

60年近く前のフランスのミュージカル映画。主演は若き日のCatherine Deneuve。その容姿、ヘア、衣装、演技、歌、ダンスに魅了される。共演の男性俳優にはウエストサイドストーリーのGeorge>>続きを読む

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.0

誇り高きアメリカ人兵士の生涯を描いたClint Eastwood監督作品。主演のBradley Cooperがはまっている。イラクの戦いでまさに伝説的な活躍をするも、帰還後、精神に支障を来たし、思わぬ>>続きを読む

父親たちの星条旗(2006年製作の映画)

3.8

本人は出演しないClint Eastwood監督作品。硫黄島の激戦を通じて、戦争の理不尽さを描き出す。硫黄島で両国の若い兵士たちが互いに殺し合うことに意味があるのか。戦争を遂行すること自体をまさに国是>>続きを読む

To Leslie トゥ・レスリー(2022年製作の映画)

4.7

終盤の意外な展開に心を打たれた。私が知る俳優はいなかったが、それがよいのかも。登場人物はみなアメリカの田舎町に実在しそうな人々。とくに、Andrea Riseboroughという俳優の演技、瞳の動きに>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.0

話題作の多いPaul Verhoeven監督の2021の作品。この時代に、よくぞこのような映画を作ったものだと思う。物議を醸すことを目的にしているのではないかとすら思う。監督はその判断を鑑賞者に委ねる>>続きを読む

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

3.5

1960年のLouis Malle監督の作品。ストーリーや魅力的な登場人物もさることながら、当時のParisの風景や衣装だけでも楽しめる。

メランコリア(2011年製作の映画)

3.8

本作でもLars von Trier監督が突き抜ける。惑星が地球に衝突する話。その不可避な恐怖を前に人々は混乱する。そして迫り来る惨事。ここまで観てくると、前半の混乱ぶりも理解できる。映像は美しい。

遠い夜明け(1987年製作の映画)

4.3

南アフリカのアパルトヘイトと戦う若き黒人活動家をDenzel Washingtonが演じる。ある日、集会参加のために車でよその町に行くと、警察官に捕らえられ連行されてしまう。そして、何があったのか、拘>>続きを読む

JFK(1991年製作の映画)

4.3

1963年11月22日のUSA大統領JFK暗殺事件の真相はいまだに闇の中にある。事件を調べると、暗殺犯はオズワルド単独ではなく、JFKを生かしておきたくない勢力による巨大な陰謀の構図が浮かび上がる。正>>続きを読む