江口賢次郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

江口賢次郎

江口賢次郎

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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.7

1に続いて見ました。20年という時間に関わらず歳を取る悲劇、散り散りになる悲哀にグッときます。
もはやターミネーターのような悪人扱いのベグビーも、かっこいい背中して。
10年後もうワンパンチ「3」いけ
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トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.6

懲りない感じ!ピタピタとクスリをやって懲りない感じの連続で、やきもきしたけど次第に安心もしました。
全員がキュート。
特にベグビーの憎めなさは西洋一か。

バリー・リンドン(1975年製作の映画)

4.0

貴族の栄枯盛衰というよりバリー自身の不安定さ、栄転の激しさに心配。軍服と銃声の連続が血なまぐさいのに格好良かった。
ほろほろして小鳥みたいに不安まみれなのに、みんな気高い。
登場人物皆に見惚れます。

晩春(1949年製作の映画)

4.3

ゆったりしたムードで幸せな家庭をゆったりと見送る。映画の贅沢でした。
りんごを剥きながら一息つくところに、手が止まり、うなだれて悲しみ、綺麗な海と音楽で終わる。胸が何個あっても足りないシーンです。

HANA-BI(1997年製作の映画)

3.7

たけしさん含め 男の悲しい顔や立ち姿が、格好良くいっぱい輝く映画。
木のパズルが煎餅の缶かんのフタに入れられているのが好き。
言葉少なで素敵でした。

東京物語(1953年製作の映画)

4.7

親の温かさと子の冷たさが張り詰め合い、無情で苦しくなる。でも美しい原節子さん演じる義娘、紀子さんが映画と親子の柱になっていて、最後にそれが吹っ切れての優しい涙のように感じました。
「孫はかわいいと言う
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.5

初めて観る小津作品。独特ながら無駄のない繊細な演出に圧倒されました。
明るいテンポながら儚さがつきまとって。愛娘が嫁に行った夜、バーのママに「お葬式ですか?」と訊かれ、「まあそんなもんだ」と言う悲しい
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

3.5

坂本龍一の舌ったらずでかます英語と演技。劇中音楽。どちらも綺麗で支配された。
戦争物よろしくドロついているのに、どこかサバサバしていて悲惨すぎず好き。

イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

4.1

黙々と奇行が進行し無説明なのが漫画的で、この想いに全部費やせたリンチはすげえなと思いました。
異常がブチブチ起きてて忙しい。
父の笑い。

花とアリス(2004年製作の映画)

3.6

洋画ばかり観てておしゃれ日本映画に疎いんですが、戸惑いつつもキラキラしました。
若みがエグくてキュンキュンしたし、杏ちゃんの顔演力、宝物。芸能周りの空気が生々しくて怖いけど、よかった。

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.9

終わるまで博士とマンドレイク大佐、大統領が1人3役だと気付かなくて仰天しました。
戦への距離感と慌て方のバリエーション。原題の日本語訳も結局鬼かわいいなと思います。

クロワッサンで朝食を(2012年製作の映画)

3.7

悲しい女の冬のような人生を、ぶつかり稽古的にパリが包んで優しい感じ。素敵画でした。
顔が合った時や、フテる時の演技が凄くてお洒落の桁が違います。

シャイニング(1980年製作の映画)

4.3

ブーブーワクワク映画。不穏の緩急、ジャックの最高の笑みに酔いました。
建物の気高さや、過去人との掛け合いも儚くて、うっとりせざるを得ない。
父親がホテルと永遠になるというのが最高。

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.4

「2001年」で衝撃を受け、名高い作品のこちらも観ました。
暴力の撮り方も映像もぜんぶ自由でイカし、クール。でも胸が裂ける。
とんでもねえなと8回思いました。

スカーフェイス(1983年製作の映画)

3.8

ゴッド・ファーザーでアル・パチーノを知り、辿りついて観ました。
血と暴力の存在感がガツガツとして、電ノコで人体を切るシーンなんか「マフィアって全然スマートじゃない」と感動・畏怖した記憶があります。
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

3.7

圧倒的に救われ、痛快な映画だったけど
優しすぎて「映画すぎる」と思い、
素直に穿たず映画を観る心を取り戻しました。
終わった後拳が上がるような映画、素晴らしいです。

ベニスに死す(1971年製作の映画)

4.4

変態でトビクソおしゃんな映画があると聞いて昔観た。
胸がいっぱいになる。
とても悲しい。かつ、変態と美醜は離せないものだと痛感しました。

タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

4.2

新宿ミラノ座閉館前の祭りで大スクリーンで観ました、
時代背景も考えればほんととんでもない熱量と完成度。
滅び方のパターン。

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

4.4

男の汗と力、暴力、でかさ、虚しさぜんぶ汚くて感動、圧巻でした。
狂気ではないのに狂うかと思った、大好き。

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.8

想像つかない才能と発想に恐怖。
衝撃的すぎて感謝と膝の震え、映画を作れる人間には誰も敵わないなと実感した。
素敵すぎてニコニコする。

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

4.1

前2作の後日談とはいえファミリーの終焉が綺麗にまとまり、やっぱり大好き。
しっとりラストファーザー。3作で良かった。

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.5

1が良すぎたけどやっぱり大好き。
若デニーロ。
大切な身内も敵方もみな死に方が綺麗で見応えがある。

エクソシスト(1973年製作の映画)

5.0

この世で1番好きな映画、非のうちどころなし。
家庭が崩壊していくさまが絶妙すぎて息を飲む、音楽や美術もさることながら
リンダの魔界みたいな演技力に土下座します。
終わり方も完璧、夢みたいな素敵映画。

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

3.9

生気持ち悪いけれどあまりにも綺麗。
色、音楽、サイズ感とかスピードが綺麗でほんと気持ち悪い。
最高でした。

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.9

頭からシリケツまで美麗が1mmも途切れない綺麗映画、ハラハラ綺麗。
馬の生首。
音楽がとても素晴らしくサントラが飲酒に合います。

レインマン(1988年製作の映画)

4.2

何よりこのバッドエンドっぷりで全部完成しちゃう。
これでいいしこれでよかったのよね。大好き画。

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.3

ラストの目水量。すごい。
美しいしニコニコであんちくしょう!って感じ。

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.4

精神病患者の演技力。
マクマーフィーの優しさ。
鬼バッドだけど明るく未来が広がっていく輝かしい終焉がたまらなく好き。

タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.6

大好き映画。何も起きないのにグワッと格好良くて爆裂に渋い。
終わり方の美しさ。
人に薦めたいし薦めてます。

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