nori110さんの映画レビュー・感想・評価

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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.5

あぁ、なんてロマンチックな映画。
好きでたまらない。
 
育ての親と実の親。親と子。男と女。理想と現実。

距離感。

その距離感を埋めるべく、トラヴィスは歩く、そして車をはしらせる。
悲しみを抱えな
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ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック(2020年製作の映画)

4.0

あぁ、本当にその場にいたかった。その場を生きたかった。

生まれてはいないけれど、グランドキャニオンのコミュニティ、そしてウッドストック、ヒッピーカルチャー、本当にその場にいたかった。

大学でもアメ
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恋は光(2022年製作の映画)

3.8

色々な視点がある映画。
どのキャラクターの立場で観るか。

恋とは、愛とは。
永遠の課題。

漫画的だが、光で表現する演出は面白い。
視点により共感の大小はあるが、どの立場で観ても、恋の機微やドキドキ
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箱入り息子の恋(2013年製作の映画)

3.5

映画が人を変える。
人が映画を変える。

星野源は間違いなくこの映画を変えた。
そして星野源はその後の人生も変えたのかなぁ。

星野源、世の中は怪演というが、多分不器用な恋愛という意味では、同じような
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.6

とても偏った見方であるのは承知だが この映画は小泉孝太郎の代表作だ、と言うかこれ以上ないハマり役だ。

この配役自体が世の中へのステートメント。主張だと思う。

登場人物の心の機微を上手く描いていると
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

あっ
これは素晴らしい映画だなってすぐ思った。
この映画はその雰囲気がぷんぷん香る。

ストーリーが面白い、役者の演技が素晴らしい、感情移入の在りどころが明確。
全て大切だけど、全部微妙に違う。

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愛なのに(2021年製作の映画)

4.0

たいして内容も確認せずに軽い純愛ものと思って、何気なく視聴したがこいつはやばい。

コメディと思えたら、軽いと言えなくもないのだが、正面から対峙するならばこいつは重い、というか辛い。

こういうタブー
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あなたが寝てる間に…(1995年製作の映画)

3.6

公開時に観て以来、2度目の視聴。

なんて妄想的なストーリー。
そしてなんて妄想前提でのストーリー。

とても映画らしいシンプルな映画。
とても好き。

過小評価されがちな映画だけど、気軽に観れて素敵
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明日の記憶(2005年製作の映画)

3.9

これはちょっと言葉にならないなぁ。

記憶は消えていく。
近いものから順番に。

若年性アルツハイマーの映画だが、誰もが今後老いていく中で、経験しうるであろう辛さや悲しみが満ちている映画。
正直つらい
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今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

4.2

心が動いていて良かった。

余計な理屈など脳裏に挟むことなく、
観終えることができて本当に良かった。

観たこと起こったことを素直に感じる力があるならば、この映画は本当に素敵な映画。

シンプルに伝わ
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三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

4.0

討論(言葉)の面白さが後を引く。

1番に感じたことは、三島由紀夫がちゃんと向き合ってるという事。

東大の反共闘の精鋭の学生に対して、しっかりと話を聴いて、ちゃんリスペクトを持って返してる。

そし
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.8

うん、とてもよくできた映画。

特に料理の描写が素晴らしい!
食べたくて仕方なくなる。

ストーリーは至ってシンプル。
シンプルだからこそ、みんなに伝わるし、感じることができる。

屁理屈こねずに素直
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.3

身に覚えがあるかないか。
それがこの映画の評価の全てと言っていい。

身に覚えがある者にとっては、自分のことのようにこの上なく共感できる素敵な映画。

身に覚えがない者にとっては、何のこっちゃと訝しく
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ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

4.0

伏線の回収と弩級のアクション。
この一言に尽きる。

物語はハリウッドらしいどんでん返しはあるが、中身は前作に比べると非常にシンプルになっており、前作の人情やダークさはあまりない。

素直にとんでもな
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.5

一言で言うと、闇落ち人情劇。

ハリウッド映画らしいパッケージングなのに、全くそうでない。

そこかしこに人としての感情に溢れている。
愛、思いやり、正義感
激昂、失望、悲しみ、復讐
そしてまた悲しみ
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

3.6

20年ぶり二回目の視聴。

前半と後半で完全に違う映画。

人生の上り坂とピーク、そして下り坂と最後の時。

よく言うように、成功の登るスピードが速ければ速いほど、それと同じ速度で下るもの。

そんな
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.0

Mr.Zombiの映画。

死の認識を出発点として、生きることの意味を強くそしてポジティブに示唆してくれる本当に素晴らしい映画。

自分はゾンビになっていないかなって、数年に一度は見返したいと思う。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.5

ジャズが好き。ジャズ映画が好き。その前提で。

ピュア。
まるで60年代の映画のよう。  

直球のシンプル極まりないストーリー。
原作は読んでいないからこそ、スムースに入ってくる。
だから純粋に音楽
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.5

二回連続で観た。

それでもよくわからない。
でも、よくわからないのだけど心地よい。
なんだこの映画。

多分、これから数年に一度は観るな。
間違いなく。

なんだこの映画。

パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

3.8

匂いを映像で表現するのは難しい。

でもこの映画は漂ってくる匂いが感じられた。

ハリウッド映画のようなハッピーエンディングではない。
でもこれがフレンチ流のハッピーエンディングなのかなと思う。

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.0

25年ぶり2回目の視聴。

時代は変わるんだなと思った。

当時はこの下世話な会話が粋で、生々しいヴァイオレンス表現がクールだった。

今の感覚で観ると、多分にアウトな表現が多数。。

一つの時代を作
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リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

4.2

あぁ、この痛さ。イタさ。

本当に好きだぁ。

蒼い。

心酔、陶酔、どんな言葉でもいいけど、深く入り込んで観ると、心の奥底に共鳴して届くものがある。

でも届かない人には絶対に届かない映画。

それ
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.2

うわぁ、すげぇ

心が躍る。踊る。🕺

ポジティブな音楽に乗って信じられないくらい心がバクバクする。

諦めたことに今なら立ち向かえる気がする。
不可能なことに今なら挑戦できる気がする。

そんな素敵
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ビサイド・ボウイ ミック・ロンソンの軌跡(2017年製作の映画)

3.7

ミックロンソン

ジギースターダストを中学校の時に聴いて衝撃を受けて以来、最も好きなギタリストのうちの1人だ。

ミックの人となりがわかる良い映画で非常に興味深いが、果たしてミックを知らない人が見たら
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

3.0

客観的に観て素晴らしい映画だとは思うのだが、
うーん、合わない。

理由はわかっている。

動物の描写が好きではない。
エミール本人演じる主人公に、感情移入ができない。
エミールがモニカベルッチと共演
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デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

4.5

デヴィッド ボウイの言葉たちが紡ぐ映画。
一言も聞きもらしたくないと思える。

殻を破ること。
変わることを恐れないこと。
常に自分の能力より先に行くこと。
今いる場所が安全ならば飛び出すこと。
足が
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.8

正義は勝つ!勧善懲悪!ハリウッド万歳🙌

ではない。

さすがはタランティーノ。
一筋縄ではいかないのはわかっていたがこう来るとは。

うん、とても旨味のある映画。

オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

すごくいい映画。

ストーリーの骨組みはよくあるもの。

でも主人公を演じるトムハンクス。
この映画が素晴らしいのは彼によるところが本当に大きい!

悲しみや喜び、そしてそれだけではない、日常における
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.4

最高に面白い映画。

何度でも見たくなる。

洒落ていて、エスプリが効いていて、それでいて、シリアス且つコメディ。

とても古典的な骨組みをしているが、粋な要素がそこかしこに散りばめられている。

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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.8

アメリカにおけるアジア人の養子縁組の問題が主題。

そこに人種差別、警察の汚職、古い法律の矛盾、親子の絆と血縁など様々な現代の問題が重なり合う。
 
途中とても重い内容ばかりで、観ていて辛くなる。
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シザーハンズ(1990年製作の映画)

4.0

あぁよかった。

まだ心は動いている。

10代20代の時に観た感動はまだ、40代でもある。

Purity その一言に尽きる。

この映画は自分の心がまだ動いてるかどうかのベンチマークな気がする。
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.8

あまりない感想かもしれないが、信じられないくらい誰よりも何よりもメリル・ストリープが最高だった。

抑えた演技の中にさまざまな感情を滲ませる。 

昔観た時にはアン・ハサウェイのキラキラ感にばかり目が
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.6

とてもアメリカンな映画

テンポも良く気軽に観て元気になれる。
ロバートデニーロのあっさり目な演技もはまっていて良い。

仕立て屋の恋(1989年製作の映画)

3.8

20年ぶりくらいにみた。

監督のパトリス・ルコントは昔から好きで、そのきっかけがこの映画だったように思う。

当時、映画を見始めたばかりでこんな映画がありなんだと、所謂アメリカ、ハリウッド映画との違
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