ひばごんさんの映画レビュー・感想・評価

ひばごん

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ある男(2022年製作の映画)

4.4

全く赤の他人と判明した人間を探すというミステリー要素に強く惹かれ視聴したが、全く違う方面からの衝撃がラストに発生する。安藤サクラの丁寧な演技があるからこそ、他の一癖ある登場人物それぞれが輝いている。真>>続きを読む

インビジブル・ゲスト 悪魔の証明(2016年製作の映画)

4.0

サスペンス要素満載。登場人物は少ないのに、二転三転どころか十転ぐらいしている。完全にやられました。

レ・ミゼラブル デジタルリマスター/リミックス(2012年製作の映画)

4.5

ミュージカル映画なのでほぼ歌という構成ながら、その熱量は衝撃的。原作を読んだ!と大声で言えない私にとって素晴らしい158分間でした。「夢破れて」「ワンデイモア」はいい歌だと知っていてもストーリーの繋が>>続きを読む

ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

4.4

ポスター画像の勢いそのままにストリップダンサーのアノーラがロシア富豪のドラ息子に気に入れられ乱痴気騒ぎ。アップテンポの曲に乗せてこのまま突き進むのかと思いきや、途中で転調。ロードムービー風になり、最後>>続きを読む

死に損なった男(2024年製作の映画)

4.0

時間調整でたまたま鑑賞。結果として正解だった。幽霊が出て来るコメディものかと思いきや、想定外の展開に巻き込まれていくのは映画オリジナル脚本の強みか。特に放送作家の日常がリアルで天塩にかけた芸人がブレイ>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.1

職場のタイムループもの。何故かフィルマークスのオススメに出てきたので視聴。脚本がよく考えられており、日曜夜の憂鬱な気分を吹っ飛ばしてくれる快作。失礼ながらマキタスポーツ以外は全く知らない出演者だったが>>続きを読む

劇場版 トリリオンゲーム(2025年製作の映画)

3.9

年度末で残業、休日出勤続きでフラフラの状態で映画館へ。原作、ドラマ未視聴だったが、出演者が個性的でメリハリが効いており、クライマックスまで楽しめた。ツッコミどころは多々あれど、原作見ていない疲労感いっ>>続きを読む

セプテンバー5(2024年製作の映画)

4.5

ミュンヘンオリンピック中に発生したテロ事件を全世界へ生中継することとなったテレビ局の視点で描く。映画はテレビ局内の放送室を中心に進行し、中継困難な部分は電話や警察無線の傍受などによる情報収集に切り替わ>>続きを読む

ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

4.5

私の苦手な恋愛映画なのだが、離婚予定だった夫が急死してタイムスリップすると言う仕掛けが絶妙。大胆な設定にも関わらず、セリフの一つ一つが練り込まれており、住居や職業も含め細部の生活は実にリアルなのだ。>>続きを読む

ショウタイムセブン(2025年製作の映画)

3.7

序盤から中盤は流れるような展開で、一体この映画の終結はどうなるんだろうとハラハラしながら見ていたが、後半はやや失速。展開が古臭く感じてしまった。テレビ局のスタジオがほぼ全てなので、広がりに欠けてしまう>>続きを読む

野生の島のロズ(2024年製作の映画)

4.1

最初は少しダレる時間帯もあったが、雁の雛の育成から一気にテンポが良くなった。この映画のクライマックスである渡り鳥の飛び立つシーンは圧巻で、心が激しく揺さぶられた。ロボットが主役の映画でここまでヒューマ>>続きを読む

大きな玉ねぎの下で(2025年製作の映画)

4.6

爆風スランプの名曲を中心に現在と過去の二重構成で親子、バイト先、手紙と交換ノートと変数要素が巧みに配置され、恋愛映画の苦手な私でも飽きずに最後まで鑑賞出来た。映画鑑賞後に気づくようなものも含め、小さな>>続きを読む

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

4.2

サーチ1が面白かったので2も視聴。デスクトップ画面上だけで物語が進行するという制約がうまく想像力をかきられたれ、全く飽きない。二転三転の脚本も見事というしかない。読めなかった展開にただただ脱帽。

機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-(2025年製作の映画)

3.8

ファーストガンダムをうっすら覚えている程度の私だが、評判がいいので思い切って視聴。ファーストガンダムを使ったメリハリの効いた2部構成で本当に見ごたえがあった。シャアの小気味良いセリフでモビルスーツに憧>>続きを読む

リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

4.0

常識人、IT系企業勤務のデビットと奔放で無職の従兄弟ベンジーのロードムービー。旅行という非日常ではコミュニケーション能力が高く、思ったことを率直に言うベンジーがガイドやツアー参加者の歓心をかっさらって>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.1

ちょっと時間があったので、「U-NEXT サスペンス映画オススメ」で安易に検索したら、父親がひたすらネット上で検索しまくって、連絡のとれなくなった娘を探すという映画だった。
シナリオが実によく練り込ま
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サンセット・サンライズ(2025年製作の映画)

4.4

都会のサラリーマンが地方に移住して釣りを楽しむコメディー映画という呑気なイメージで視聴したら、プラスアルファが多くて驚かされた。
都会と地方の格差、空き家、コロナウイルス、東日本大震災というテーマを上
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アンダーニンジャ(2025年製作の映画)

2.5

原作未読。福田監督には「聖⭐︎お兄さん」で失望させられたが、今回は最後まで視聴できた。とはいえ、内容詰め込みすぎで、追いついていけない箇所が多々あった。
監督得意の長尺のギャグについては、好みがはっき
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満ち足りた家族(2024年製作の映画)

4.0

現実主義的な弁護士の兄、自分の美にしか興味のない後妻。理想化肌の医師の弟、難民支援活動を行うその妻。社会的成功を収めている4人は罪悪感のカケラもない子供の不祥事に苦しめられる羽目に。
理想肌の人は一旦
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(2025年製作の映画)

4.2

人間は食欲と色欲から逃れられないのか。
長塚京三演じる、隠居した大学教授が営む静謐な生活。自炊する蕎麦、韓国冷麺、焼き鳥、茶漬け、焼魚などが実に美味しそう。
一方、知的レベルの高い常識人が理性で抑えつ
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

4.6

新年早々、香港のアクション映画を堪能。
渋すぎる役者陣に、香港カンフー、メリハリのついたシナリオと面白くないわけがない。
さらに、燃えよデブゴンのサモハンキンポー!懐かしすぎる。アクション頑張ってた。
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2001年宇宙の旅 新世紀特別版(1968年製作の映画)

5.0

久しぶりに鑑賞。セリフが極力排されているため、純粋に音楽と映像の組み合わせの威力に圧倒される。
感心するのは、デザインの素晴らしさ。宇宙船、船内の機器、宇宙ステーション、服から文字に至るまで、綿密に作
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室町無頼(2024年製作の映画)

4.3

先行上映。飢えや病気のため道端に死体がゴロゴロ転がっている様子は衝撃的。民衆のことなど全く顧みない将軍役の中村蒼、有力大名役の北村一輝の好演で、勧善懲悪が見事に完成している。
登場人物が多く、分からな
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アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

4.3

客席はまさかの満席。休み明け前の前日という微妙な日に鑑賞できてよかったと思える素晴らしい映画でした。


Ep.1
広瀬すず 仲野太賀
セリフの奥底に秘めた好意と男女間の探るような微妙な掛け合いの中、
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ビーキーパー(2024年製作の映画)

4.0

アクションバトルの連続。正義の追求の先はまさかの最高権力者。荒唐無稽な箇所は多々あるが、ここまで振り切ってしまえば怖いものなし。
私も含め、深く考えず、スカッとしたい方、特に年末年始の連休明けのことを
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山逢いのホテルで(2023年製作の映画)

4.0

障害のある息子への愛と不特定男性との情事が成立しているのは高いプライドゆえか。
主人公の周囲の人間は小さい頃から見知った村民ばかりで、互いに依存する一方、あまりに濃密なため、秘密を隠し通せず、時折陰口
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私にふさわしいホテル(2024年製作の映画)

4.2

少しズレると不愉快になってしまう主人公の破天荒な行動がコメディーとして成立するのは主演が「のん」だから。荒唐無稽な話に滝藤賢一も上手に振り回されている。
特筆すべきは銀座クラブのママを演じた田中みなみ
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アフタースクール(2008年製作の映画)

4.0

完全に騙された。ミスリードと伏線回収は見事で、飽きずに楽しめた。俳優陣も実力者揃いで、よくこれだけ集められた印象。
「あんたみたいな生徒どのクラスにもいるんだよ。全部分かったような顔して勝手にひねくれ
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聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~(2024年製作の映画)

1.0

原作は未読。アドリブ、身内ネタをひたすら見せられたイメージで、映画中に2回ほど睡魔に襲われた。スケジュールの関係でシナリオとか生煮えのまま慌てて作ってしまったと指摘されてもおかしくない出来栄え。出演陣>>続きを読む

22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

3.8

おすすめミステリー映画で出てきたので、視聴。なかなかのどんでん返しで、まさかの犯人でした。途中からガラッと展開が変わるところが醍醐味。被害者の描き方が少し不足しているのは、やや残念。

【推しの子】-The Final Act-(2024年製作の映画)

4.1

原作コミック、アニメ、ドラマを一切見ずにいきなり鑑賞。普段の私とは全く縁のないアイドル映画かと思いきや、脚本がしっかりしたミステリーで驚かされた。
もちろん原作を知らないので、唐突に感じる箇所もあった
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.5

途中まではテンポ良く進んでいたが、途中からは犯人がバレつつ進行。どんでん返しは見事だが、話の膨らみと翻訳家の登場バランスが今ひとつ。

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.6

タイムスリップものの映画は数多あれどもここまで大きなスケールで徹底的に描いた映画は無かったのではないか。
シナリオは輻輳しており、最初は混乱させられるが、伏線回収は見事で、見終わった後の達成感は随一。
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ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

4.0

潜水艦の独特な緊張感が伝わってくる力作。シナリオに関してはちょっと上手くいきすぎじゃないと感じる箇所もあるが、一歩間違えば乗組員の命が一瞬で吹っ飛ぶ艦長の判断能力は圧巻。こんな上司がほしい。

はたらく細胞(2024年製作の映画)

4.4

原作未読。今日はどの映画を見ようかと迷いながら決めたのだが、これが大正解。
コミカルなタッチながらも、体内での独自な世界観を上手く成立させていて驚かされた。スタッフが楽しんで映画を作成した様子が伝わっ
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正体(2024年製作の映画)

4.1

社会派ミステリとして楽しめた。変装しながら逃走する主人公に釘付けとなる。
原作が長編小説なので、2時間に収まるよう上手に内容が大胆に縮少、改変され、クライマックスまでテンポ良く話が進んでいく。変身しな
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