すいかさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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麦秋(1951年製作の映画)

4.5

2021年に観た映画年間ベストにとどまらず、オールタイムベストに食い込む形に。味わいが深すぎて未だに整理ができていない。
密度が濃すぎて、120分ほぼ画面に目が釘付け。ストーリーラインは単純なのにここ
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戦場のメリークリスマス(1983年製作の映画)

4.0

やりたいことがわかるようなわからないような、いい意味で「変な」映画。
理屈じゃなく心に引っかかって仕方のない作品になった。
花を食べるセリアズ、セリアズの頭にとまる蝶、ヨノイ大尉の揺らぐ瞳。耽美って言
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

映画館でみたかったなー。ゴッホの心象風景のような作品だった。入り込む心地よさと孤独。
ただ偏質的な?一方的なコミュニケーションの求め方は、他者からしたら恐怖以外の何物でもないよなと感じたりもして(今回
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さよならくちびる(2019年製作の映画)

3.4

ハルレオをずーーっとみていたい映画。それ以上も以下もなし。という感じ。成田凌の役どころが、アグレッションとかエネルギーとか低めで今どきだなと思った。昔の因縁で殴られるのも成田凌本人。
一昔前だったら、
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オズの魔法使(1939年製作の映画)

3.4

楽曲が良い、そしてオズの国に到着して一気にカラーになるシーンのワクワク感は健在。
おうちがいちばん、を少女に悟らせるストーリーは時代を感じる教訓の在り方。少年だったらこうはならんだろうなと。

日本のいちばん長い日(2015年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

原版を観たかったのだがこちらも悪くなかった。ひたすら役者が良い。もっくんの昭和天皇、抑制された中の悲哀が上手い..目が座りっぱなしの松坂桃李もよき。
ラスト近辺の、阿南の妻が夫のもとへ向かう..という
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誰も知らない(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

社会的意義の大きさはもう語り尽くされてる気もするけど、それを置いておいても映像作品としての完成度がすごい。子どもたちのリアルな存在感もそうだけど、淡い光の射す公園の水道で洗濯しつつ遊ぶような、悲惨な状>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

4.0

改めて観返して唸った。
構造的な話なんだけど、役者が上手いからか情も伝わる。
独特の台詞回しが、歌のような(歌舞伎とかにも通ずる?)リズムと心地よさ。構図は詳しい理論など知らずとも伝わるこだわりの美し
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