いまいあゆみさんの映画レビュー・感想・評価

いまいあゆみ

いまいあゆみ

欲望(1966年製作の映画)

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最後らへんで一気に話がまとまっていく。情感のもたせ方がイタリアって感じした。結構好きだった。

チャイルド・プレイ(1988年製作の映画)

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潔いホラー映画。1980年代っぽさのある街並みに時代感じた。
開始20分でチャッキーが自我持って歩いてるとか後半どうなんのよ…と思ったら、ちゃんとオチあった。

ジャン・ルノワールのトニ(1935年製作の映画)

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男の身勝手に振り回される女たち。場面の頂きに立つトニ。ルノワールのもつ物語の構成の仕方が戯曲っぽくて良い。他の作品もだけど。
後に続く監督たちが、どこに影響受けたかがハッキリして見応えあった。
マリー
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フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

前半が上質な露悪で後半がくだらない露悪。
ヒヤヒヤするけどやりとり面白いなーと思ってたら途中からすごかった。
クラシックな吸血鬼映画の退治方法とか割と取り入れててテンション上がった。
シナリオはテキト
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ピクニック(1936年製作の映画)

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ピクニックが終わるらへんの、自然の写り方が良かった。明るいんだけど仄暗い感じ。

サンライズ(1927年製作の映画)

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浮気性の男が一途になっていく話。現代だったらぶっ飛ばされてそう。
映画の専門用語とかはよくわからないけど、当時最先端だったことをとにかくやったんだろうなっていうのが伝わってくる。
モンタージュがカッコ
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(1972年製作の映画)

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短くて見やすい
画作りが参考になる カッコいい

道成寺(1976年製作の映画)

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めっちゃ良かった。
人形を使ったアニメーションで手数も相当なはずなのに画として意識されてて、遊び心も感じた。

ゲームの規則(1939年製作の映画)

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戯曲を映像に起こしたかのような雰囲気を感じた。どの役が何するかも明確で、戯曲の登場人物のところ読んでるみたいだった。
貴族趣味的な表舞台の裏で、人間くさい恋愛劇が広がる、虚実が入り混じった描写が魅力的
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女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

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お爺さんとの会話が良かった。具体的な部分が省略されてた…気がするからか、最後よくわかんなかった。ナナの悲劇性に関わる場面以外だいぶ端折ってたよな…?
真理とか理想が語られる時、女性の姿をしてることが多
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ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

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何でそんなにお互いを傷つけるの?って感じの映画だった。
『花様年華』に、アンコールワットの穴に秘密を囁くシーンがあったけど、今作にもブエノスアイレスで録音機の音を聞くシーンがあって、人間関係と離れた土
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オルフェの遺言-私に何故と問い給うな-(1960年製作の映画)

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1つの話として観ようとするとわからないところが多かった。けど、教訓的な詩の表現、台詞がめちゃくちゃ良かった。
難しいこと言ってるのに、蘇生の時はあの起き上がり方なのがコクトーって感じ。

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

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こんなん上手くいっちゃうの?って感じだった。あとフィリップの「上品ぶりたがるのがそもそも下品だ」って台詞が好きだった。
アラン・ドロンは美青年というより肉感を持った男性って雰囲気のが強く感じた。

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フェリーニの道化師(1970年製作の映画)

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字幕が4秒くらいズレてて誰が何喋ってるかあんまりわからない。
フェリーニの作品のことよく知らんけど、フェリーニ特有の浮遊感のある表現と、喜劇って題材が噛み合ってた気がする。

ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

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高次的な存在に選ばれた人間が指導者になるところとかに宗教らしさを感じたのと、地下世界の描写はフリッツ・ラング『メトロポリス』に影響受けてるのかな?とか、背景にありそうなものが想像しやすかった(事実かは>>続きを読む

テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

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青年との出会いをキッカケに、一家全員が何かを赦されたそうに自分の裸体だったり欲求だったりを晒していて、この映画は一貫して回帰を描きたかったのかなーと思った。その装置として青年が機能してるように見えた。

アルゴ探検隊の大冒険(1963年製作の映画)

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ストーリーを考察するっていうよりも技術を楽しむ映画。前々からアルゴー船の話は気になってたから映像で気軽に観れて良かった。ギリシャの壮大な世界観がストップモーションでこじんまりした感じにみえたのが特徴的>>続きを読む

獣人(1938年製作の映画)

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冒頭の機関車のシーンが当時の時代を感じさせて凄く好きだった。
本能に支配される描写がもっと劇的に描かれるのかと思ってた。思ったより淡白だった。

他の人のコメントみて、これもフィルムノワールに入るんだ
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若者のすべて(1960年製作の映画)

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田舎出のロッコ達の母親が他の家の人間と揉めるところとか、他にも田舎の人間といえば…なところがたくさんあって、共感できすぎて苦しかった。
シモーネとロッコに関しては、結末でチーロがルーカに語ったことが全
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

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なんで叙事詩の存在や詩を求めたりするのかは結構しっくりきたし、男女の関係を描くことで、永遠に近いなにかを獲得するのはわかったけど、ハッキリしないところが多かった。

裁かるゝジャンヌ(1928年製作の映画)

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ジャンヌは一貫して神の存在だったり、自分が選ばれた人間であることを主張しているんだけど、神の存在が描かれることはなく、ただ表情だけで英雄ジャンヌが捉えられてた。ジャンヌの英雄らしさや中世において重要な>>続きを読む

担え銃/チャップリンの兵隊さん(1918年製作の映画)

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Amazonの自動翻訳ちょっとわかりづらかったなw
こんなことには絶対ならないだろってところが映画の中ではなんとかなっちゃうのが良いよな。
浸水した基地の中で寝たり、木になったり、将校に扮したり。
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

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子供が非行に走ること自体は肯定できないけど、正しくない行為をする形で誰にも満たしてもらえない自分を癒やそうとする部分ってあるよなーと思った。自分が小さいころ、他と同じようにしてたつもりが浮いて怒られた>>続きを読む

アメリカの影(1959年製作の映画)

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人種差別っていう重いテーマなのに、すごく深刻なところまでは話が掘り下げられていかない感じがあったというか、具体的な言葉を持つことは難しいけど、そのちょっとした息遣いに、この映画が人種差別に対して持つ眼>>続きを読む

犯罪王リコ(1930年製作の映画)

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『民衆の敵』に対して持った感想と近い。
映画として面白いというよりは、当時のことちゃんと知って、映画も観て、効果を発揮するようなものなんだろうなとは思った。
リコが変なところで情があるから本当にタチ悪
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M(1931年製作の映画)

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民衆が勝手に開いた裁判のシーン、気づいたら自分も、犯人は死刑になるべきだ!っていう熱気にのみこまれてるのに気づいた。子供が殺された親たちのやるせなさを残したまま、静かに法律の存在が佇んでるのが印象に残>>続きを読む

三つ数えろ(1946年製作の映画)

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原作のこと知らないし、途中の人間関係の交錯していく部分の細かいところを追いきれなくて、ちゃんと作品を観れたかはわからない。
クライマックスのスピード感が古典映画ならではで好きだった。
男らしさと女らし
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軽蔑(1963年製作の映画)

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遠回しに男女のもつれを表現してた。カミーユのもつ軽蔑の正体が全くわからなくて、どこから始まってるんだ?っていう決定打のなさが印象的だった。人間のもつれ方って結構そういうの多いよなーというか、自分にも経>>続きを読む

マルタの鷹(1941年製作の映画)

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音楽カッコよかった

設定結構細かかった気がするけどボケーって見ててもある程度内容わかって面白かった

これ1個で感想持つのは難しいと思うからほかのフィルム・ノワール映画も観てみたい

大いなる幻影(1937年製作の映画)

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実際の戦時中だったらこんなに上手くいかないよな、というハッピーエンド感が虚構であることを強調していた。現実らしさが漂う感じが個人的に好き。
関係ないけど最近読んだエウリピデスの『ヘレネ』も似たような構
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

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1つの部屋の中で小物が入れ替わっていく感じとか、それに伴って時間が移ろっていく感じとか、バラバラだったものが飛行機の話を中心に起き上がってくるところが良かった。日付を強調する場面が多かった。1年待った>>続きを読む

花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

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2人の距離がどんどん近づいていった末、何事もなかったかのように元の日常に戻っていく。過去は見ることしかできないっていう台詞がよく似合ってた。カンボジアの建築物の穴に過去の出来事を自分だけの秘密として語>>続きを読む

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