三宅唱監督が映画を撮っている世界なら、生きていても良いなと思えた。そして、夜明けのすべてはなんか良い映画だったね、と余波が広がっていく世界だったら、息をしていられる。
三宅監督の作品を見るにつけ、映>>続きを読む
フェミニズム観点ではバービーより断然好きだった。
バービーのフェミニズム世界観はアートというよりはよく出来たプレゼンテーションのように思えてしまい、映画としてはあまり好きになれず。Poor thing>>続きを読む
ヴィム・ヴェンダース視点であることにより、日本というセッティングで祈りのような日常を非現実的に描いたものを見た。リアルだとは思わないが、映画として美しい。そして役所広司という職人の技を目撃できる。>>続きを読む
気をつけ、目を食い縛れ!
抑圧された性衝動が現れる夢の世界、そんな精神分析の目眩く展開。
秘密結社パーティの乱行や、絶対にヤレナイ・トムクルーズ24時とか、f****と吐き捨てる幕切れとか、間違いなく>>続きを読む
完璧すぎ、脚本何回レビューしたらああなるんですか、v100?
笑ってる場合じゃないがジャンルはコメディと思って鑑賞。セリフのキレが良すぎ、もはや泣き笑うしかない応酬の連続。
とにかく無駄がない、劇伴含>>続きを読む
キングのご尊顔をTOHOシネマズで崇められるとは、凄い時代になった…。
経済成長国の右型上がりの勢いが、スパイユニバースの広がりと仕掛けにも現れている。舞台はドバイに加えて、ロシアとスペインとアフガン>>続きを読む
映画館を訪れた、来る時間を預ける席に身を埋めた。そして、訳が分からないけれど最高に心地よく心躍るお話に目を輝かせた。そうして、その日は良い日になった。あんなものは見たことが無く、それを届けてくれたのが>>続きを読む
「オオカミの家」と「骨」、同時上映にして良いの?「骨」に軍配が上がってしまう。「骨」で初見する修復映像という設定、禍々しいモノクロのストップモーション・不安定な音声、そして何よりも14分というまとまり>>続きを読む
シアターイメージフォーラムの地下スクリーンが暗転すると、そこはオオカミの住む森の家になる。得体が知れないことへの恐怖を煎じて煮詰めたような時間だった。そしてその映像が、「プロバガンダをご覧に入れよう」>>続きを読む
今こうして見ると、竹取物語をベースに鋭く性や生の意味を問うた傑作だった。この世のものでないかぐや姫、平安時代という設定が無ければ逆にこのメッセージは描けないと思うと、もうこの解釈しかないんじゃんないか>>続きを読む
Greta GerwigもMargot Robbieも大好き!テーマにもめちゃくちゃ共感、そのうえで、なのですが…映画としては………
自分が映画に期待するものとズレていたというだけであって、間違いなく>>続きを読む
やっと見た。人間が優しい。
是枝作品の中でも撮影監督の技量か映像が美しく、劇伴が優しく印象的だった。
ロードムービーだった。道中で擬似家族が生まれ、誤解が解け、「捨てるなら産むなよ」が変わる。車、洗>>続きを読む
シネリーブル池袋で再上映!
とんでもなくど天才、着座しながらの80分一人芝居に多くの個性豊かな人々が行き交い、しっちゃかめっちゃかに。一人喋りで時系列が交差するって、常人ができるもんなの?
シアターの>>続きを読む
永遠に来ないと思っていた2023年の7月は予定どおり訪れ、この夏も予想通りの酷暑だった。「風立ちぬ」の公開も10年前の7月で、夏休み興行見込みだから、というのもあるけれどジブリはやっぱり夏だなと思う。>>続きを読む
「厚生省を舐めるなよ!」何回言ったか?
元厚生官僚として最強俺得映画でございました。
時は1991年、すなわち介護保険法施行前の老人福祉時代である(ゆえに寺田氏は「福祉施策」と繰り返すわけである)。>>続きを読む
監督・脚本・音楽の布陣を特報で目にした人々はそれがどんな映像なのかと想像を巡らせ、「怪物だーれだ」の言葉の意味を問うただろう。そして観客が目にするのは紛れもなく怪物である。
時系列が複数視点で繰り返>>続きを読む
エモーショナルな憧憬、と捉えられるような映画ではなかった。どちらかというと人間の愚かさを映したもののように感じてしまった。ゆえにその美しさに浸りきれない。戻れない最高のひと夏なのかもしれないが、ひと夏>>続きを読む
Promising Young WomanやSHE SAIDがtoxic masculinityを完膚なきまでに糾弾する映画であるなか、これまで少しの違和感がつきまとっていた。TARはキャンセルカルチ>>続きを読む
温かい涙の海に溺れながら、見た。続いていく人生のページをそっと綴じたような作品である。サンドラの目線に立ちつつ、四世代が寄り添う中で、人が生きていくことをそれとなく俯瞰しながら映したものだった。
生>>続きを読む
ショーン・ベイカーの映画は米国社会を読み解く史料として非常に勉強になる。ともすればテキサスカウボーイが怒り狂いそうな誇張も混ざっているのかもしれないが、最高に風刺の効いたテキサス映画だった。全州分作っ>>続きを読む
2023年は、映画の地平線を広げるような新しい映像体験に出会うことが多い。アミューズメントパークが掛け値なしに楽しいように、マリオ映画も「何これ楽しい!」なアトラクションだった。
幼少から慣れ親しん>>続きを読む
人生で最も美しく、ベルベットに包まれるかのような56分。
今回の4Kリバイバルで気まぐれに移り変わる時系列の長編を立て続けに観てきたからこそ、起承転結にぴったりとハマった短編に、箱庭のような愛おしい収>>続きを読む