大倉寛之さんの映画レビュー・感想・評価

大倉寛之

大倉寛之

一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)

4.8

背景は描かずそれぞれの人物が抱えている感情の重みを感じさせる見せ方。言語化できないものすべてを渡されたような重み。
各エピソードの登場人物のひとり語りが自分の大切な人が、一人の時に言っているような気が
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帰ってこなかった男(2024年製作の映画)

4.5

観る人によって多様な解釈ができるサスペンスコメディ。あえて結末を断定させずにみせていく作りに監督の洗練を感じます。
小嶋監督は過去作も含め一貫した作風を持っているのでこの作品で好きになった人はぜひ過去
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

5.0

凄まじいスピードで転開する現実と悪夢の混濁。傑作!!

息子の部屋(2001年製作の映画)

4.0

公開当時劇場で観た時は描いている内容そのものを十分に咀嚼できていなかった。20年経って改めて観てある家族に深く寄り添って、静かに描いていることに気がついた。

みんな笑え(2025年製作の映画)

4.4

笑いはその人となりを写すものだと感じました。勘太がこじらせればこじらせるほど面白みが出てくる。人生の深みを感じる作品。

籠の中の乙女 4Kレストア版(2009年製作の映画)

4.5

かなりパンチの効いたシュールなコメディ感覚で爆笑して観てしまいました。
予告編でも出てくる姉妹のダンスのシーンが秀逸w
スクリーンで観れてありがたい。

(2025年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

本当に度肝を抜かれた。
素晴らしい構造を持った作品。

自らのXデイを定めて平穏な日々を過ごすフランス文学の権威だった元教授。
Xデイを間近にして迫り来る敵の正体とは?

隣人への嫌悪感、女性編集者へ
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Retake リテイク(2023年製作の映画)

4.5

波の音、川のせせらぎ、滝の音、光あふれる映像をつつみこむような水音にいやされて登場人物が過ごした時間をいっしょに過ごしたような気分でした。
中盤以降の展開が衝撃的でした。
あたかも彼らといっしょにこの
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