おなかさんの映画レビュー・感想・評価

おなか

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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.0

仕事と私生活の両立はむずかしいし、人間は環境に適応しようと思えばいくらでも変われてしまうからこそ、自分に嘘をつかない選択を取ることが大事だな〜とぼんやり思いました。そういう選択をしたアンディが輝かしか>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.1

原作のあの「シュールな雰囲気から突然ドラマチックな展開に持っていかれる感覚」をどこまで再現できるのかが勝負の鍵だったはずなのに、狂児と聡実くんに映像化でしか生まれないような新しい魅力が備わっていて、見>>続きを読む

名探偵コナン vs. 怪盗キッド(2024年製作の映画)

3.5

全体的に懐かしいなという気持ちになるお話の詰め合わせで「こんな回もあったな〜」と思ってたら終わってました。
冒頭のキャラ紹介パロディがよかったです。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

原作未読。序盤は「浅野いにおはどれを物語の主題にしたいんだろうな〜?」と考える余裕があったんですけど、中盤あたりからのエピソードの展開の仕方にすっかり呑まれてしまって、めくるめく日常崩壊SFを見せられ>>続きを読む

名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)(2013年製作の映画)

3.6

「コナンでやる意味があったのか」と言われると五分五分な感じがしますけど、ああいうギャグの振りを丁寧に回収するのはキャラクターミステリの真骨頂だなとも思うので、これはこれでよかったです。
奇妙な符合から
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.3

IMAXで鑑賞しました。ノーランらしい情報量の多い映像はそのままで、しっかりと軸のある人間ドラマを描き、視聴者には科学者としての葛藤を理解させたうえで、それらすべてをまるまる映画というひとつのエンタメ>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

無彩色の狭い部屋から始まり、冒険のなかで世界が必要以上に大規模で艶やかに見える喜びを知り、さまざまな経験の末、ふたたびあの家に戻ってきたときには全てがちゃんと彩りのあるものに見えている……みたいな構成>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

ミステリの文脈で触れようとする傍聴者たちに手痛いしっぺ返しを喰らわせるようなつくりになっていたのかな〜と思いました。
つねに面白いほうを採用してしまう世間に対してだったり、あるいはメタ構造的に、こうし
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.9

劇場でジブリを観るのは幼少期ぶりでした。
観てる最中は「戦争のない世界をどう作るか」みたいな話なのかと思ってたけど、終わったあとにぼんやりと考えてみると「(創作というステージで)自分の世界をどう作るか
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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

3.8

友人と一緒に。もうほぼ初見です。
物語のスケールがどんどん大きくなってしまい、いまだにホグワーツのなかだけでどうにかしようと考えてるの大丈夫か?と心配していましたが、後半は絵面の派手さも登場人物の関係
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ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

3.8

こちらも友人と再視聴なんですが、この辺くらいからじわじわと記憶が歯抜けになっていて、ほぼ初見のような気持ちで見てました。こんな状況下で大会の開催を宣言するダンブルドアもやばいし、ゴブレットの決定だから>>続きを読む

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

3.9

引き続き、友人と再視聴。物語全体の流れとしてもいろいろと進展がある回で、小さいときには気づかなかった「ああ、そんな振りがあったんだ!」という点に気づけたのがよかったです。
ギミックの開示と振りの回収が
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ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

3.8

友人と再視聴。当たり前のようにちゃんと魔法×学園×ジュブナイルものとして確立していていいなとなりました。構成もお手本のように綺麗。身近な人に危険が迫りながらも、後半の章のように極端に暗くなりすぎないの>>続きを読む

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

3.8

幼少期ぶりの再視聴。要所要所に振りが効いてる、映像にロマンがある、子供たちの成長ものがたりとしても満点の出来でいいなあとなりました。
教師陣が寛容すぎるのは少し心配でした。

キャンディ・ケイン・レーン(2023年製作の映画)

3.8

まさにハッピークリスマスという感じで、何も考えずに見れる楽しい映画でした。パッケージに描かれていないのが不思議なくらい、エディ・マーフィよりも鳥がメイン。人と観るならこれくらいゆるいのがいいですね。

返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

3.9

随所にゲームの雰囲気を残しながら、二時間の映画に落とし込むために上手に再構成されていたのがよかったです。自由は大事。

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.8

閉鎖的な村の因習×怪異や妖怪といったたぐいのお話はやっぱり相性がいいんだなあと改めて感じたし大好きだったんですが、欲をいえば、戦後復興について触れていた序盤のあの、どこか息の詰まるような雰囲気を残した>>続きを読む

アメリ デジタルリマスター版(2001年製作の映画)

4.3

4Kリマスターを、それも映画館で観れたことで、ちょっとだけ贅沢をした気分になれました。いつ観ても色褪せない、観た人を幸せにしてくれる素敵な映画です。

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.9

次々と仲間を増やしながらタイムリープを終わらせるために手を変え品を変え奮闘する様が見ものでした。あまり難しいことを考えなくても、軽い気持ちで観始めて「良いもの観たな」と明るい気分で終われるハッピーな映>>続きを読む

キリエのうた(2023年製作の映画)

3.9

幾つか描写不足の箇所があった気もするけど(再会後の松村北斗は何をしてるの?とか、失踪期間中の広瀬すずの足取りとか)、もうこれ以上は蛇足だろうなというタイミングでしっかり切ってくれたので、なんかそれだけ>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.7

ウェス・アンダーソン四作目。
平面的なセットの使い方、映画というより舞台の演出に近いのかも! と気づいて、面白く感じてる理由に少し納得がいきました。特に今作は終始一軒家だったので、より舞台っぽい。変で
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ネズミ捕りの男(2023年製作の映画)

3.8

ウェス・アンダーソン3作目。
そもそも小説という媒体が好きなので、こういうかたちでの映像化が刺さりやすいだけなのかもしれないけど、それを抜きにしても面白い。奇妙な味のお話。ずっと作って欲しいなこれ。

白鳥(2023年製作の映画)

4.0

ウェス・アンダーソン2作目。
全部見た感想としては、これがいちばん面白かったです。童話オマージュなんだろうなというシナリオと、奇妙な演出がいちばん綺麗に噛み合っていた気がします。

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.9

ウェス・アンダーソン1作目。
「な、何だこれは……」と思いながらも、平面的な演出や入れ子構造など、アプローチの癖が面白いなという点だけで最後まで観れちゃう映画でした。目で見る朗読劇。

エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

要所要所で前作へのオマージュ演出を挟みながら、エスターとして出来上がるまでの過程を追っていく映画でした。

「前作の驚きどころである彼女の過去が視聴者に割れている状態で、どうやって話を組み立てていくの
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怪物(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

母親と保利先生が列車のなかを覗き込んだタイミングで既に抜け出した形跡があったこと。なのに、湊と依里が列車から降りたタイミングで外は晴れていたこと。行き止まりにあったはずの柵が無くなっていること。
……
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エスター(2009年製作の映画)

4.0

真面目にホラーが苦手、とりわけこういった理屈の通じないホラー(心霊・超常現象とはまた別タイプの理屈の通じなさ)が苦手なので、本当に苦しみながら観ました。4時間尺の映画に感じました。なのに面白かったんだ>>続きを読む

きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.6

どう観てもB級な映像、演出なのに、よくよく考えてみると要所要所で再現性への注意が施してあっておもろいなと思いました。台詞回しがフリゲっぽいのも含めて、意図してやってるんだろうな……なんだこれ……。

1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「元の作品ってこんなにわちゃわちゃしてたか?」と首を傾げてたんですけど、そういえばリメイク前は男性が運転手だったなと気づいてから、クドカンにしては珍しい脚色をしたな……?と思いました。スマートさに欠け>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.8

もっとSFチックなお話なのかと勝手に思っていたんですが、非現実的な設定のなかで確かに生じるはずの現実問題を丁寧に切り取って描いている怪作でした。
カットの組み方とか、映像として写しているものの雰囲気と
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レミーのおいしいレストラン(2007年製作の映画)

3.9

テーマが判りやすいし、テンポも早くて飽きがこないし、出てくる料理はおいしそうだし、どこを取っても無駄がない。ディズニーとピクサーって強いんだなって再確認させられました。
ローラースケートってそこで活き
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映画 五等分の花嫁(2022年製作の映画)

3.7

五つ子の誕生日を知って、何となく観ました。原作は読んでます。
尺の都合上、同様の話をしている箇所(四葉の回想シーンとか、文化祭の構成とか)をコンパクトにしながら、キャラクターの魅力を削がずに映画として
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シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018年製作の映画)

3.7

やんわりと認識しているアニメのイメージと比較してみて、思った以上に『シティーハンター』の作風を損なわないよう、丁寧に作っていたのが驚きでした。そりゃあ評価も高くなる。
ベッドカーチェイスがアツかったで
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.3

「映画を観た」よりも「バスケを観た」という言葉のほうが相応しいくらい、良い体験でした。原作は「花道が主人公」くらいしか知らないレベルだったのでちょっと不安だったんですが、それが功を奏して、試合終了の最>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.6

原作を知っているので雰囲気を楽しみながら観ました。画面の移り変わりがあまり無い物語なので、普通なら映像に飽きが来そうになるところで、逃走劇や銃の撃ち合いを織り交ぜて、お話に緩急をつけていたのが良かった>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

4.0

尺の都合によるテンポの速さとか、マスク越しでセリフが聞き取りづらいとか、マイナス点があるということは重々承知の上で、それら全て帳消しにするくらい特撮への愛に溢れていたし、大筋のシナリオについても、どこ>>続きを読む

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