DaiOnojimaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

DaiOnojima

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フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(1966年製作の映画)

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昭和特撮映画の大傑作。もちろん50年以上前の作品だからツッコミどころはたくさんあるが、サンダとガイラの悲しい運命はいつ見ても泣ける。水野久美さんが美しい。

ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった(2019年製作の映画)

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「ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった」(2019年 ダニエル・ロアー監督)

私はザ・バンドの熱心なファンとは言えないし、特に詳しいわけでもないが、これはちょっとないんじゃないの、という気がした。
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ダイナマイトどんどん(1978年製作の映画)

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東映ヤクザ映画のパロディのような映画で、それがわかっているから菅原文太も金子信雄も、いつもの100倍ぐらい極端にデフォルメした大オーバーな演技で笑わせてくれる。登場人物が、実録どころか清水次郎長時代の>>続きを読む

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

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UHD blu-rayになったので再見。

これは好みの問題だが、映画の主眼が人間ドラマなので、怪獣が完全に後景化してるのが物足りない。人間のドラマやアクションの背景にたまたまゴジラとムートーの対決が
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もう頬づえはつかない(1979年製作の映画)

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現役女子大生が書いた当時のベストセラー小説を名作「サード」の東陽一が映画化したもので、同年のキネ旬8位。

当時は内容的に全く興味が持てずスルーしていて、今回初めて見たが、なんとも古臭い映画で、今見る
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サイレント・トーキョー(2020年製作の映画)

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一応飽きずに見られたけど、あまりにお話がご都合主義で無理がありすぎ、犯人の動機も行動も説得力がなく、全体にツッコミどころが多すぎ。ちゃんと作れば面白い作品になったと思うんですけどね。(2021/5/1>>続きを読む

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

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一応面白かったし、飽きずに見られたけど、これってゾンビ映画である必要があるんだろうか。前作はゾンビ映画として独自のものにしようという努力と、電車の中の密室劇というアイディアがちゃんと形になっていたけど>>続きを読む

ばかもの(2010年製作の映画)

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破滅へ向かう男女のバッドエンドなお話かと思えば、全然そんなことはなくちょっと拍子抜け。成宮寛貴は頑張っていたけど、内田有紀はちょっとテレビ女優的な殻を破れてない気がした。もともと原作がそういうものなの>>続きを読む

アフリカの光(1975年製作の映画)

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 萩原健一主演の青春映画。神代監督とショーケンのタッグは名作「青春の蹉跌」以来2度目。

DVD化されてすぐ買ったけどずっと放置してたのは、手元に置いておきたい映画だけど、でも手元に置いておくだけで見
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牝猫たちの夜(1972年製作の映画)

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 「㊙色情めす市場」「実録阿部定」などの日活ロマンポルノの傑作を作った田中登監督の第2作。

 70年安保後の新宿の歓楽街を舞台にした話。お話そのものは実にシンプルで、これといったドラマティックな出来
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バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

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 英国盤4K UHD Blu-rayボックスが出たので、再見。いつ見ても最高に面白い映画です。

 日本ではUHDどころかBlu-rayも出てないのに、10年ぐらい前にアメリカでBlu-rayボックス
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バトル・ロワイアル 特別篇(2001年製作の映画)

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 英国盤4K UHD Blu-rayボックスが出たので、再見。いつ見ても最高に面白い映画です。

 日本ではUHDどころかBlu-rayも出てないのに、10年ぐらい前にアメリカでBlu-rayボックス
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望み(2020年製作の映画)

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 雫井脩介の小説を映画化。高校生の少年が消息不明となり、やがて大きなトラブルに巻き込まれたことが明らかになる。殺人事件の加害者として逮捕されるか、それとも被害者として殺されたのか。あくまでも息子の無実>>続きを読む

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

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 他民族国家マレーシアにひそむ、さまざまな政治的・宗教的・民族的・言語的な分断や境界や壁、差別や無理解や対立を背景に、それを乗り越え相互に理解しようとする若者たちのお話。タイトル通り優しさに溢れた佳作>>続きを読む

十三人の刺客(1963年製作の映画)

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「十三人の刺客」(1963年 工藤栄一監督)

「十三人の刺客」(2010年 三池崇史監督)


 1963年当時の東映はちょうど時代劇と任侠映画の端境の時期で、オリジナル版「十三人の刺客」は、それま
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十三人の刺客(2010年製作の映画)

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「十三人の刺客」(1963年 工藤栄一監督)

「十三人の刺客」(2010年 三池崇史監督)


 1963年当時の東映はちょうど時代劇と任侠映画の端境の時期で、オリジナル版「十三人の刺客」は、それま
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流れる(1956年製作の映画)

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成瀬巳喜男監督強化期間 その8

 幸田文原作、山田五十鈴、田中絹代、高峰秀子、岡田茉莉子、杉村春子らが出演。川沿いにある芸者置屋を舞台に描かれる人間模様。当時のトップ女優が演技を競い合う一種のオール
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

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これは傑作。アイディアがいいし、拡張して長い映画にもできそうなのに短編でまとめたセンスも抜群。短いのにちゃんと強いメッセージも伝わってくる。後味もいい。お見事です。

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

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背伸びしたい年頃ってあるよね。切ない青春映画。いつか終わって、もう2度と戻ってこないから青春。モリッシーの声が優しい。

スケボーを描いた映画というと、「ロードオブドッグタウン」という、これまた切なく
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ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

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Apple TVにて鑑賞

評判ほど酷い作品とは思わなかった。アクションは迫力あったし、新キャラの女性ふたりも良かったし。ダニーは若い頃のノラ・ジョーンズに似てますね。でもこういう話ならシュワルツネッ
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浮雲(1955年製作の映画)

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成瀬巳喜男監督強化期間 その7


 一般に成瀬巳喜男の最高傑作と言われている。成瀬監督の林芙美子原作ものはこれで4作目。ネットフリックスに成瀬作品を始め古い日本映画がいくつか来ていたので鑑賞。
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 「アメリカン・ユートピア」試写で高揚した勢いのまま近くの映画館の最終回に滑り込む。例によって予備知識をまったく入れず見たけど、これはなかなかの傑作だった。監督は「新聞記者」の藤井道人。

 組のため
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

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 デヴィッド・バーンが2019年にブロードウエイで行ったショウをスパイク・リーが映画化。信頼する友人たちがことごとく絶賛していて、期待度もりもりで試写に臨んだが、それをはるかに上回る素晴らしい作品だっ>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

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渋谷TOHO CINEMASにて。

 韓国からアメリカに移住してきた一家の物語。こういう話は移民の国アメリカの一丁目一番地のようなものだから、ストーリー自体はそんなに目新しいものでもないけど、アジア
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 公開3日目(3/9)に行ってきました。本当はi-Maxで見たかったんですが、いい席はすべて埋まっていたので、普通版で。i-Max版はいずれ見るつもり。

 多くの人が言う通り、これで本当にエヴァンゲ
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映画:フィッシュマンズ(2021年製作の映画)

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 フィッシュマンズのドキュメンタリー「映画:フィッシュマンズ」のゼロ号試写見てきました。クレジット等の細かい部分を除けば、ほぼ完成のヴァージョン。170分という時間をたっぷり使い、メンバー始め関係者の>>続きを読む

スノーピアサー(2013年製作の映画)

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まあまあ面白かったし、階級闘争、格差社会というテーマもポン・ジュノらしい。しかし出来としてはB級の域を出ることはない。

見たのはネットフリックスだったが、昨日たまたまWOWWOWでチラリと見たら一目
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山の音(1954年製作の映画)

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 成瀬巳喜男監督強化期間 その6

川端康成原作、水木洋子脚本の作品。鎌倉の閑静な住宅街に住む、還暦を迎えたばかりの山村聡と長岡輝子の老夫婦、長男(上原謙)とその嫁(原節子)、嫁いだ長女(中北千枝子
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

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 オスカー3部門受賞の戦争大作。監督は「アメリカン・ビューティー」や「007」のサム・メンデス。映画秘宝で町山智浩氏と柳下毅一郎氏がボロカスにけなしてたので期待しないで見たが、おふたりほど厳しい批評眼>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

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 オルコットの「若草物語」は小学校か中学校時代に読んだ。一人っ子だった私は兄弟がたくさんいる賑やかな大家族に憧れていたし、まして女性ばかり4人姉妹なんて完全に夢の別世界で、空想しがちな少年には楽しいお>>続きを読む

ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

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 話題のN.W.A.の伝記映画。試写見てきました。期待してたけど、期待をはるかに上回る圧倒的な面白さ。予想以上にちゃんとエンタテインメントとして作り込んであって、約2時間半の上映時間は本当にアッという>>続きを読む

県警対組織暴力(1975年製作の映画)

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もう死ぬほど繰り返して見た東映実録映画の傑作。ディテールまでほぼ全部覚えてます。実録ヤクザ映画をヤクザと癒着した悪徳刑事の側から描いたという作品ですね。東映という会社がいかに警察が嫌いか、ということ>>続きを読む

誘拐(1997年製作の映画)

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先日亡くなった渡哲也の代表作は断然「仁義の墓場」(1975)と以前書いたけど、日活退社以降の作品でもう1本挙げるとすればこれか。映画脚本コンクール「城戸賞」の受賞作品を「ゴジラ」シリーズの大河原孝夫>>続きを読む

アルジェの戦い(1966年製作の映画)

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 再見……といっても学生時代以来なので、実質初めて見るようなもの。アルジェリアのフランスに対する独立闘争を描いたドラマで、内容はすっかり忘れていたが、すぐ引き込まれて最後まで画面から目が離せなくなった>>続きを読む