富裕層が住むそのすぐ近くで暮らす貧困層。サンフランシスコという街が持つそのような側面と同様に、当然、人々にもあらゆる側面がある。といったように、モントは2つの側面を持ったサンフランシスコを体現している>>続きを読む
間違いなく今年のベスト。
何かを夢想こと。それは決して流暢なものでなくてよく、ぶつ切りで、あやふやであって、しかし、何かが起こっていることはわかる。その映像の重なりこそが想像世界としてのチャーリー・カ>>続きを読む
物語の序盤で個人として罪を認めるものの、その責任の所在は全くもって判然とせず、誰も責任を自分のこととして捉えようとしない。そうして、この問題は構造的なものであるとして、進んでいく。…が、その構造という>>続きを読む
「WAVES」試写。
良作。回るカメラが映し出す様々な心情と色。自転車の車輪、“今を生きろ”という言葉からの悲劇と希望もそうだけど、円環的な推進力はすごい。テレンス・マリックの愛弟子ってのも最高。ルー>>続きを読む
「レ・ミゼラブル」試写。「エンバペ」や「デンベレ」というサッカー選手が代表するように様々な国にルーツをもつ人がいるフランス。憎しみは社会によって生み出される。誰も悪くない、そんな現実にカメラを向ける。>>続きを読む
「ミッドサマー」スペースFS汐留で試写。
スウェーデンが舞台の村社会モノ。手垢にまみれたプロットだけど、編集と音が気持ち良くて楽しく観れる。アリ・アスター監督、笑いを散りばめるのも上手いから、次はそっ>>続きを読む
「ロニートとエスティ 彼女たちの選択」ユーロライブ試写。
社会や制度によって個人が抑圧されてしまうユダヤ・コミュニティを描いているんだけど、「キャロル」のように鏡の反射によって自分自身を見つめるみたい>>続きを読む
「ラストレター」六本木で試写
セリフも映像もパワーがない。中山美穂と豊川悦司の出し方も薄味で、始まってすぐにわかる岩井俊二感もない。篠田昇はもういないということを改めて実感。手持ちカメラの揺れも心地よ>>続きを読む