Takkyさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Takky

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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.8

この監督の作品のなかではかなりシンプルなテーマだったな。

それだけに類似する過去作と比較もしつつの観賞となった。

悪いとこはなにもないけど、特に心揺さぶられることもなく、「君の名前で…」とかと比べ
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

映画館をでたあともしばらく胸が重苦しくてしかたなかった。

それまで、そうはいっても復讐は何も生まないよ、ちょっとキャシーやり過ぎじゃない?なんて思いながらみていて、ラストのラストにでてきたあの絵文字
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.9

とにかく映像美と音楽の素晴らしさ!
終盤のストーリーのもやもやが残る点を差し引いても、映画館で観るべき作品。

ちなみに、舞台となった山里は、映像も美しいけれど、実物も変わらぬ美しさです。

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.9

ラストの、音のある台詞ではないシーンに胸を打たれた。
演じた女優さんはじめ、出演するアジアの俳優さんたちが皆魅力的。

やはりなにがしかの賞をとったと知ってから観ると期待値高くなりすぎるのか、そもそも
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.0

何の事前情報もいれず鑑賞。
どういうつくりの映画か徐々にわかっていくのと同時に、面白味のなさそうだったガイ青年がどんどん魅力的に!

恋をして変わりはするんだけど、「いまいるこのつまらない場所から飛び
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

4.1

そこまで期待してなかったけど、予告編が面白そうだったので鑑賞。

勘は当たってた!
ラストカットからエンドロール始まる瞬間、思わずオシャレ~と声出そうになった。
これは原作も読みたいなあ。
藤原竜也も
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脳天パラダイス(2019年製作の映画)

3.1

客層、割と年配の人が多く、爆笑が起きていたが、何が面白いのか私はノリについてけなかった…。

めちゃくちゃな展開が悪いわけじゃないけど、いまの感覚ではない(ジェンダー感とかもろもろ)ところが散見されま
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明日の食卓(2021年製作の映画)

3.8

3組の親子の物語。
それぞれに見応えあったけど、
菅野美穂の家庭が一番リアルで見いってしまった。
かわいらしい魅力はそのままで、いまの歳の女性ならではの表現をてらわずに演じられてる。
登場したファース
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.0

あまりに心地よくて音楽に身を委ねて幸せな2時間でした。
なんの情報もなく見始めた私のような観客にも、MC聞いてくうちに、このダンディなおじさまが何者かわかり、すべてがワイヤレスだけど演奏は本当に生音な
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はるヲうるひと(2020年製作の映画)

3.1

二朗さんのTwitterのフォロワーとして楽しませてもらっている身として、魂込めたと思われる作品、観に行ってみようか!ということでいきました。

…ですが、正直言うと編集のテンポかな、前半特に冗長に感
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.4

うーん…メインの3人以外の登場人物がなんというか、ストーリーの都合で悪人になってる感じがして(特に息子をいじめてた子達とか)説得力がなかったな。
別に救いがなくても理不尽な目にあいつづける話でもいいけ
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

私にとってはみたことのある光景ばかりで、すぐに何を描いているのかはわかったのだけど、あまり高齢者や認知症のことについて知らない人がみると、ある種のサスペンスにみえるのだろうか。

ちょっと何から何まで
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

藤原季節と若葉竜也が出てたら観ないわけにはいかない!
というわけでとても楽しみに観に行きました。

内容的に「佐々木…」とかぶるとこが多くついつい比べてしまいながら観てたら、後半、まさかの「DEAD
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BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

4.1

ボクシング映画はいい映画が多いけど、これもまたその一つ。

女性の描きかたが類型的で少し気になったが、松山、東出はもちろん、柄本時生がとてもよかった。

簡単には勝てないし、夢をキレイにあきらめて踏ん
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.5

三度目の緊急事態宣言が出されようという前の日に、映画館にいかなければ!と使命感にかられ観に行って本当によかった。

大島渚は自分にとって特別な監督だが、なぜかこの作品はちゃんと観たことがなく、このタイ
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街の上で(2019年製作の映画)

4.3

この雰囲気こそ大好きな今泉監督!
みんながそこに生きている。
全員魅力的だったけど、イチオシはイハちゃん。
あと、マスター。
最初のセリフ発したときに、あまりにも「セリフ」っぽくなくて俳優さんじゃなく
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

そんなに表情を変えてはないはずなのに、動きやカット割りなどで登場人物たちがいきいきと感情を持つ者たちとして伝わってきた。
映画のプロが入ってアドバイスしたりしてないせいか、ストーリーは整ってないところ
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騙し絵の牙(2021年製作の映画)

3.9

これは予告編のテイストと本編の良さが違いすぎて味わいきれなかった作品。
多分予告編観ずに観てたらもっとしみじみおもしろかった、と言えた気がする。

騙しあいのおもしろさ<出版や本に関わる人たちの人間模
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.2

この先どう生きていくか、自分自身にも重ねあわせながら観ていた。

美しい自然の中、食べて寝て必要な分だけ働く。果てしない自由と孤独。
ノマド的な生き方を選ぶには胆力が要る。

都市部に住む人たちのこと
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.8

スティーヴン・ユァンは「バーニング」もとてもよかったし好きだけど、体調のせいかほぼ寝てしまい、細切れでの鑑賞…。

なんか全体的に画作りが雑なところが多く感じたかな。

子役がとてもよかった。

痛くない死に方(2019年製作の映画)

4.0

この映画に出てくるケースは、いずれも家族に愛されてて、そこだけみればある種幸せな死に方をしていたように思う。
現実はもっと色々ある。

宇崎竜童もよかったが、坂井真紀のお父さん役の人がめちゃめちゃうま
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秘密への招待状(2019年製作の映画)

3.0

予告編では面白そうと思ったのだけど。
泣かそうとしてるのにこんなに泣けないなんて。

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.8

小説のジャンルでいうとイヤミス。

それを知らずに、おそらく、たおちゃんでてるし、なんかしんでれらってタイトルにあるし、みたいな感じで来たのか、親子連れが結構いたが、客電ついたあとの死んだような目をし
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.3

主演2人のパブリックイメージとしては逆の配役だっただろうところ、「ふたりの王女」亜弓さんとマヤのごとくうまくハマっていて驚いた。
門脇麦の所作の美しさや演技の確かさは予想されたことだが、水原希子があん
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

人間が描かれている映画が好きだ。
いい人悪い人などストーリーの都合で類型的におかれてる役ではなく。
まさにこの映画には生々しい人間がたくさんいた。

ここ最近みたヤクザ(の出てくる)映画は、どれもいま
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あの頃。(2021年製作の映画)

3.6

冒頭、ふとしたことから主人公があややに出会ってみるみる表情が変わっていくあたりまではとてもよかった。

推しがいる生活がどれだけ素晴らしいか、他人からみたらただのアイドルとオタクでも、その存在に大げさ
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.5

疑似家族と本当の家族。
テーマも役者もよかったけど、いまいちはまれなかったのはなぜだろう。
配役「カーネーション」!とか余計なこと考えながらみてたからか。

磯村勇斗は今までのイメージと違ってよかった
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劇場版 殺意の道程(2021年製作の映画)

3.0

なんの予備知識もなくみたけど、やっぱ映画の形をとったコントだなあと。
序盤、新さんの演技とバカリズムの演技が噛み合ってない気がしたのも、そこかな。

そういうものだと思ってみれば面白いと思うけど。

AWAKE(2019年製作の映画)

3.8

吉沢亮はつくづくその美しさが邪魔になってしまう珍しい俳優だと思う。
「いまの表情うまいなあ」
「…いや顔めっちゃキレイやな」
の繰り返し。

今作のように挫折や鬱屈や暗さを抱えた役の方がはまってる気が
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

モノローグのある映画はあまり好きじゃないけど、この映画はやはり坂元さんの言葉の力かすーっと入ってきた。
配役とタイトルから受ける、若者受けの甘い恋愛映画ではなく、むしろ遠く過ぎ去ってしまった中高年ほど
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.1

ストーリーにも、女性監督による抑制の効いた、かつ確固たる意志を感じる画づくりにも心打たれるが、これは何より音の映画だ。
暖炉の火のはぜる音、靴音、衣擦れ、息づかい、すべてが演出として効いている。
音楽
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

4.0

女性たちがとにかくかっこいいし、カン・ドンウォンが哀愁漂ってて、藤原季節味あって、よかった。
ゾンビとの戦い<カーアクション、だったのがおもしろかった反面、前作に比べて興奮度が若干減ったかな。

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.9

のんちゃん演じる主人公の幸せを心から祈りたくなるラスト。
個人的には同じ綿矢りさ原作なら「勝手にふるえてろ」の方が好みかな。

無頼(2020年製作の映画)

3.4

役者陣はいいが、ストーリーに起伏がなく、群像劇というには一人一人描き足りず、主人公とその周りの人々の半生をスケッチ的に描いただけにしか感じられなかった。