ペリカさんの映画レビュー・感想・評価

ペリカ

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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.4

プロパガンダの可視化
社会とかモラルとは一体なんなのか―。


序盤の舞台演劇のような背景から色鮮やかな背景へと移り変わる主人公の心情を移すような見事な演出でした。

時に社会は残酷に世論に迎合しない
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母性(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

本能に刻まれた狂気か生い立ちが生み出す幻影か

「母親」「娘」という立場から繰り広げられる物語の中に溶け込む違和感や不気味さがあって。
立場やベクトルの違う「愛」があって。
その中にある「母性」という
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

心の中に大切に仕舞い込んだあの日を色濃く思い出させてくれる作品

昔読んだSLAM DUNKの感動や熱量が今の映像技術と作者の緻密な作画で120%で蘇ってくる。
宮城リョータを軸に描かれる山王戦のリア
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.0

常識と価値観は常に正しいとは限らない。

たまたま今日は夏至だったのでミッドサマーを鑑賞。

一つの共同体の中で暮らす人々と都会から来た大学生達との感覚のズレから心の奥底にある幸せの在り処を掘り起こす
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.2

オタクがオトコに変わっていく爽快感!

劇中の音楽のセンスと間がたまらない。
なんにも考えずにハラハラしながらどうなっちゃうんだろうを楽しめる作品。

ソウ(2004年製作の映画)

3.5

償いと再生がここから始まる。


シリーズを通して描かれる猟奇的で残酷な命と人生のストーリーの第1作目

回を増すごとに複雑になっていく拷問器具と人間関係のピタゴラスイッチの最初のひと押しのような作品
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スパイラル:ソウ オールリセット(2021年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます


ジョン・クレイマーが追い求めた償いと救済、人生の再生というテーマが弱い。

やはりあのゲームはジョン・クレイマーという一人の革命家の思想の元に行われなければならない。

そう思う私もジグソウの信者な
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レオン(1994年製作の映画)

5.0

大人になれない殺し屋と子供でいさせてもらえない少女の恋愛映画。

ジャンルとしてはアクションなのだがとにかくレオンとマチルダのピュアな心情が胸を打つ。

スタンフィールドのマネして薬(風邪薬など)を飲
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.6

邦画における凶暴な純愛…
になりえるかもしれない作品。

派手なストーリー展開があるわけではないが過去と現在を行き来しつつ文と更紗の関係性、また世間とネットにおける誹謗中傷など社会と個人のあり方みたい
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野獣死すべし(1980年製作の映画)

3.8

あなたは心の中に何を飼っているか。

常識や社会に囚われて本当の自分を喪っていないか?
しかし、本当の自分とは社会に溶け込めるようなモノなのか?

ラム コアントロー それにレモンジュースを少々…。
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鳩の撃退法(2021年製作の映画)

4.1

謎解きエンターテイメント!
あなたは何度も騙される!

予告の印象からてっきり書いた事が本当になる能力者系の話かと思ったらまずそこで騙された。

見方一つで物語の印象が変わる作品。

もう一度見たら違
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メメント(2000年製作の映画)

4.3

何が嘘で何が本当か
誰が嘘で誰が本当か。

パズルが次々に嵌っていくような感覚で見れる作品。

そしてその結末を「よく見ていてくれ」

個人的にはかなり好きな作品なので4.3

レオン 完全版(1994年製作の映画)

5.0

大人になれない殺し屋と子供でいさせてもらえない少女の恋愛映画。

ジャンルとしてはアクションなのだがとにかくレオンとマチルダのピュアな心情が胸を打つ。

スタンフィールドのマネして薬(風邪薬など)を飲
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

半年間止めていた煙草を、鑑賞後の車の中でまた吸ってしまった。

人生は正しいばかりじゃない。
それでも生きている人々は進み続けるしかない。

それはどこまでも続く道を車で走り続けるように、次の目的地に
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ホリック xxxHOLiC(2022年製作の映画)

3.2

色彩と役者と空間の妖艶さ、美しいでは言い表せない美しさ。

妖かしの世界があるならきっとこんな場所なんだろうと思わせる作品だった。

美術館のようなお化け屋敷のようなフワフワした時間を過ごせます。
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

こんなサイコな阿部サダヲが見たかった!

淡々とした中に相手の心の奥底にある脆い部分をそっと抱き締めるような榛村の語り口に引き込まれてしまう。

冒頭の川に花びらか何かを流すシーンは何だか綺麗だなと思
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