このレビューはネタバレを含みます
こんなサイコな阿部サダヲが見たかった!
淡々とした中に相手の心の奥底にある脆い部分をそっと抱き締めるような榛村の語り口に引き込まれてしまう。
冒頭の川に花びらか何かを流すシーンは何だか綺麗だなと思って見ていたが、実は爪だったと知った時の衝撃は、自分も榛村に操られていたのではないかと思うほどだった。
ラストシーンでの灯里の問い掛けに果たして雅也は爪を剥ぐのか剥がないのか、その結末は見てる君が自分で選ぶんだよと耳元で榛村に囁かれている感じ。
最後は何か決意をした雅也の表情でのエンドロール。
面会室でのガラス越しに重なる榛村と雅也の描写もとてもよかった。
個人的には4とか付けたいところだが拷問の描写があまりにも生々しいので耐性のない人にはおすすめできないので3.5