まだ映像が始まってすらいないオープニングロールの段階で高揚を誘う。
エンドロールも帰らせない。
力みなぎる映像と音圧、エンパワメントの必然にただ酔いしれる幸せな体験。
上映終了時に沸き起こった拍手は、>>続きを読む
炎が描かれた車の上で身悶えするようにダンスする主人公と、のちに関わる消防士の職務が鎮火であることの間には繋がりを見出せる。
燻り続けていたであろう受難が、苦痛を伴いながらも変容する身体のかたちで性と生>>続きを読む
「大いなる存在からの視線」という抽象。練り上げられた照明とカメラワークが見ることの原理的な力を呼び覚ます。
明滅の中、堕落と救済に目を凝らしていると、慈悲へ手を伸ばすメロディーが耳に届き、深く沈み込む>>続きを読む
スパイの投入でメイン2人の脆さと狂気が魅力的に強められ、その過激な側面が肉体の生死を前作よりも俗物的に感受させる。操る側と操られる側が巧妙に切り替わり、その渦中に組み込まれてしまう臨場感も役者陣の名演>>続きを読む