しゅりんぷさんの映画レビュー・感想・評価

しゅりんぷ

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X エックス(2022年製作の映画)

3.2

『Pearl』後に鑑賞。

気味の悪い演出がたくさん。サスペンス要素はあったり、多少のびっくりはあれど、思っているほどホラーではない。

ミアゴスが二役。ものすごい。

後に見たから理解が深まった感覚
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.6

鮮やかな世界観とサイコ!
最高の世界観だったわ。
ただ、単なるスリラー映画ではなく、主人公の心理状態が大きくかかわっている気がするの。

楽しく明るいふりをして、苦しくても少し無茶をして日々を送る。
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SUPER HAPPY FOREVER(2024年製作の映画)

3.2

穏やかで静けさのある儚い世界観だけど、日本にはあまりない感覚がする映画。

存在する2つの時。
それぞれ無気力と幸せの両極端の感情。

他の洋画を連想させるのもわかるわ。

音楽も爽やかで爽快にすっき
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.3

非常に洗練されていて、考えさせられて、終盤心が忙しい映画。

静かで美しい空間の中、少ないキャストで織りなされるの。

ただ、きれいすぎてストーリーが読めてしまう部分もあるかも入れない。

妖艶さで年
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アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

4.4

同じ世界線の上で織り成される5つの短編オムニバス形式映画。

それぞれに違う物語があり、小さな日常の一コマだけど感情が動く。
そして小さな伏線みたいなものもいくらかあるの。

ただひたすらに穏やかな時
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憐れみの3章(2024年製作の映画)

3.4

支配するものとされるもの、独りよがり。本当に哀れなものは?

不快の連鎖、目をつぶりたくなる場面もしばしばあるわ。
不条理、スプラッターや卑猥なシーンもあるの相変わらず。
ひたすらに不穏。不穏。

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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

4.2

言葉にしづらい、しづらいのだけど語りたい。
つかみどころのない中、見た後にはわだかまりというか爽やかさというか何か心に残る不思議な感覚があるわ。

不安定な中、破天荒にもナイーブにもなりながら、彼女は
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.7

1時間半の中で展開が早く進んでいく。
そしてゾクゾクする。
長すぎない時間の中でとても内容の濃い映画を見た感覚だわ。

RUNというタイトルではあるが、「走る」という意味ではないわねこれは。

主に家
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.8

コミカル、爽快、面白い!

1時間半もない作品なのでサクッと見ることができるわね。

タイムリープ物語って、この後にどう策略立てるか、気が付いていく過程もあって面白いわ。
この作品に関してはコメディー
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ガール・イン・ザ・ベースメント(2021年製作の映画)

2.8

実話ベース、恐ろしいわ。

ずーっとずーっと不穏で苦しい。

ただただ胸が傷む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.7

最初は素敵な空間、特別な日のとても特別な食事。
こだわりが際立っている。という印象を受けたわ。
最後まで見て、確かに特別な作品ではあった。
だけれどもぞくぞくするような特別。

はじめは落ち着いた雰囲
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Cloud クラウド(2024年製作の映画)

3.3

映画が好き、と言いながらも黒澤明監督作品は初めてかもしれないわ。

前情報もあまりなく鑑賞したの。
アクションが満載で驚きと緊張感とわくわくが止まらなかったわ。

ジメジメした世界線なのに軽やかでテン
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.1

描写が綺麗では無い。決して。

奇想天外な発想ですごい。
社会的な問題の1つを分かりやすく、目に見えやすく表現しているわね。

うみべの女の子(2021年製作の映画)

3.3

関係をダラダラズルズル続けている様子、分かり合えてるようで何にも知らないその先がリアルに描かれている作品。

だからこそ素直になれなくてだけど二人ともまっすぐで。
それに離れられない状態が重なっていく
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.6

これまた監督の色、突拍子もない世界観が広がる作品。

壮大なフィクション世界観かつ途中とてもアート的な場面が登場しているが、想像以上に物語に筋が通っていて夢中になることができたわ。
特に後半の惹き込み
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.8

没入する映画。
イヤホンをつけて静かな状態で鑑賞したのが大正解だったわ。

耳で伝わる緊張感がものすごい。

シンプルな構成ながらも展開が面白く、軽やかに見ることができつつもドキドキと驚きが待っている
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私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

3.3

ノンフィクションなのかとひしひし。

淡々としているけれども途中で目が覚める感覚もあるわね。
居場所とはなんなのだろう。

精神的な変化や積もりが大きく出来事に影響しているのね。

弱さ、強さ、自由と
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.3

非常に言葉を大切にしていて淡々としつつもどこか重さを感じる作品。

自分のテリトリーともいえる場所に他の人を招いたことによって起こる素敵な変化、自身の心と向き合っていくそのような感じ。

綿密で細やか
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セッション(2014年製作の映画)

3.7

共感するような、できるような作品ではない。
様々な出来事の流れによって狂気がますます垣間見える。変化が見える。

恐ろしさを感じつつもとてつもなく心が動き、圧倒され迫力があるの。
そんな壮絶な中、音楽
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.4

フライヤーとストーリーにとてもギャップがあるわ。
生々しい。だけれどもノンフィクションなのか惹き込まれるように見てしまう。
おかしな好奇心が生まれるの。

SNSの延長線上の手前まで続けるという、この
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ロン 僕のポンコツ・ボット(2021年製作の映画)

3.5

今の風潮らしい要素を取り入れた、優しい気持ちになれる映画。

うっとうしいというよりも。愛らしさを感じるわ。

SNSにより承認欲求や手軽さがあるなか、囚われはどうなのかと説いているよう。
誰かと一緒
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

穏やかで、静かで、とても心地が良いの。

淡々と日常を繰り返しながらも些細な変化や関わりがある。

感性と思考どちらでも受け止められるようなとても素敵な作品。

音楽もとても素敵。その面でも展開がある
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.4

もう一度観たい。
一度観たらさらに深く気になる映画。

小さい頃は無邪気にひたむきに楽しんでいた思い出も、大人になったら考えが変わるのよね。
新たな視点から物事を考えられる。

涙が出てくる。

向き
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.6

爽やかな夏。儚いながらも美しい。

初めから衝撃的かもしれない。
だけれども素敵な出来事もたくさんあるの。

変化する。一変する。そんな状況にどう立ち向かい、何を想うのか。

セイント・フランシス(2019年製作の映画)

3.6

素直に向き合い、世界が開ける。
最初と最後でまるで表情が変わるような映画ね。

対等なお話をすることで子供なりの意見も聞ける。
単にかわいらしいだけでなくそこから考えられることもある。

日常的ながら
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HOT SUMMER NIGHTS ホット・サマー・ナイツ(2017年製作の映画)

3.2

夏らしい。それをとても強く感じたわ。

主演やA24ブランドが映像美を際立たせている感じもして美しい。

とことん洒落ていて爽やかなの。

描写は爽やかだけれどもストーリーはそう爽やかではない。

コンセント/同意(2023年製作の映画)

3.9

ずっと、余韻が残り続ける。
そんな映画。

飲み込まれていく。やさしさに覆われて沼に落ちてゆく。頭から離れない。
このことは一生心の中に残り続けるだろうなと感じられるわね。

気味が悪いのに、映像面で
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#スージー・サーチ(2022年製作の映画)

3.4

”承認欲求とモラルの天秤”。
まさにそれがあらわされているようなスリラー作品だったわ。

試写会にて一足お先に鑑賞。

一見サスペンスのように思えるもののそれがどんどん予想外の展開に続いていくの。
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

3.6

穏やかな色味や情景の中、孤独を生きる青年の情動激しさを描いている、このギャップともいえるような対比であるのに観ている人たちの心が穏やかにはならないようね。
恐ろしさより、虚しさを感じる。

誰のせい、
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ノベンバー(2017年製作の映画)

3.3

モノクロで世界がつづられており、不穏さが続く映画。

宗教の知識があまりないこともあり、映画を見た後に解釈を少し調べたわ。

カメラワークも興味深いところがあり、シーンが変わった始まりのところで特異性
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葛城事件(2016年製作の映画)

3.4

ずっしりと気持ちに重荷がのった感覚。

終始薄暗く、きれいではない世界の中で動いていく映画。

最初から家庭内の雰囲気はどことなく温かくないのよね。

お父さん、いわゆる亭主関白のようだなという印象を
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.5

恐ろしすぎる思考で目を瞑ってしまいたい気持ちもあるのに、引き込まれてしまう映画。

社会的に見て非常に恐ろしい思考を持ちながら、生活に馴染んでいるの。
コミュニケーションや頭の良さを活かして。

人を
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ルームロンダリング(2018年製作の映画)

3.4

コミカルさとかわいさに溢れた映画。
全くホラーではないの。

心霊系なのに温かく、小道具から可愛らしさを感じられるの。

幽霊たちが前向きにさせてくれるのもたまらないわ。
怖いだけでは無い。

主人公
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ビザンチウム(2012年製作の映画)

3.3

儚い、薄暗い、そんな映画。

長い時間を経て、裏切られたり、様々な経験を経て、孤独でありながら日々を過ごしていくの。

面影はあまり見えないけれども、時々本性の片鱗が見えたり、やはりヴァンパイアである
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鈴木さん(2020年製作の映画)

3.5

設定がユニークで主演も珍しく、面白い映画だろうなと思って見始めた映画。

見始めたら狂っていたの。
ユーモアではなくズドーンと来るような感じだった。

社会派なのかとなる気持ちもわかるがどこか通ずる部
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