映像作品としては間違いなく歴史的傑作なんだけど、原作を読んでしまうと、どうしても、提示されてる問題意識への深掘り具合に物足りなさを感じてしまう。オープニングテーマは本当に素晴らしい。
このレビューはネタバレを含みます
香川照之の無駄遣い。制作者の都合で人間にしゃべらせすぎ。内容にも演出にもぜんぜん新規性ないし、どういうつもりなんだ?面接で歌わせられるシーンだけが良かった。
約束は怖い。それでも、コミットする、相手に責任を取る、そういう関係にこそ真実があるということを教わった。大切な映画。
最後まで鳥がただの鳥であることで、「分かり合えない」という一点に恐怖が絞られている点がとても秀逸。
混淆と見えない分断とが背中合わせになっているというステージに差し掛かった人類の前に、一層高くそそり立つバベルの塔。僕たちは少しでも登っているのか?
コーヒー&シガレッツを観てからもう一度これを観るとまた味わい深かった。ジャームッシュの「出会い」への執着。