三上新吾さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

物語上の対位法。
悲しいシーンで誕生日
捕まりそうなシーンで滑稽なダンス
露出して離婚
悲しい浜辺にバカみたいな車
自分の娘わからないのえもい
ポロリ運動会に涙


感情を一種類にしない。

マチネの終わりに(2019年製作の映画)

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感情移入を必要とする物語なら人物を好きになってもらわないと始まらない。
どうでもいい人の恋愛を見せられても困る。御仁らしくない。

映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ぶりぶりざえもんが最後のヒーローとなるブタのヒヅメを彷彿とさせるラストだったが全体的に緩慢とした展開。
これまでの作品のいいとこ取りをしたようにも見えるが多くが機能していなかった。

そもそも論かもし
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

真実を話しているのに周囲から信じてもらえない、という王道フラストレーション・カタルシスの種は、人類滅亡という最悪の結末によって昇華される。

リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

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自分の中の「キャラクター神話」をいい意味で突き崩してくれる作品。
とにかく主人公には能動的な動機がない。ほとんど無個性。あるのがセオリーで、面白い作劇には必須と思っていたが、無いのに面白い。
それは多
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クイーン&スリム(2019年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

物凄く余計なお世話だし一個人の雑感でしかないが。
弱者として声を上げることは弱者自身の弱者性を強めるという構造的転倒があるから難しい。
人種問題だけでなく、強者と弱者、加害者と被害者のいる問題において
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Love Letter(1995年製作の映画)

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カメラがあんまり動かないのが好みだと分かった。

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

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(心情的に)そうならんやろの連続で入り込めない。すぐ殴る。
30分経ってもCQが見えてこない。
CQがなくても追いたくなるほどの魅力が人物に見えてこない。
なぜその人はその発言をするのか?説得力がない
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

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自分の尺度では測りかねると感じる映画には凄みが出る。
演出がコミカルなのがもったいないと感じてしまうがそれも作家性か。
グリコの行いを好きになれたのがこの映画が成功した第一の理由だと思う。