Yuさんの映画レビュー・感想・評価

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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.2

一般試写
@TOHOシネマズ日比谷Sc.9

彼の手掛けた作品ひとつひとつのエッセンスがぎゅっと詰まった宝石箱のような物語。だからこそ、映画作りに興味がある人にとってはお手本となるシーンが盛り沢山だっ
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.8

完成披露試写
@TOHOシネマズ六本木ヒルズSc7

大きさに価値があるのか
小ささに価値があるのか

その問いに加え、量でも魅せてくる今回の物語は、当然見応えのある戦いがたくさんあって、これが今後の
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.8

とある孤島の高級レストランに招かれた客が次々と恐怖をもてなされていくサスペンスムービー。アダム・マッケイがプロデュースしてるだけあって、やっぱり皮肉満載な物語だった。言語化するとチープになるのであの異>>続きを読む

アムステルダム(2022年製作の映画)

3.7

アムステルダム 試写

あなたが信じているのは正しい神なのか、間違った神なのか。ほぼ実話というテロップから始まる今作は、巨大な陰謀が漂うクライムストーリー。トリプル主演でもすごいメンバーなのに、次から
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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

3.8

未読にも関わらず原作のもつ素晴らしさが、この映画からひしひしと伝わってきた

悩みのない人間なんて誰一人として存在しないこの世界

そんな社会で生きている私たちは、周りに見透かされないよう言葉にできな
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スターダスト(2020年製作の映画)

2.2

人類滅亡の危機に、救世主として異星より来たバイセクシャルロックスター「ジギー・スターダスト」

アイデンティティとも言えるそのキャラクター性を具体化させることが、いかにデヴィッド・ボウイにとって重要だ
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少年の君(2019年製作の映画)

3.9

被害者しか生まないこの世界を洗い流すのに、どれだけの涙が必要なのだろう

眩いばかりの光に照らされた少年と少女が封じ込めた物語に、もはや大人たちは存在していない

それでも希望を持ち続け、この世界を守
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るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

3.9

The Finalでいくつも描かれていた、闇に堕ちたものが憎しみとどう向き合っていくかという心の戦い。
悲しみしか生まない負の連鎖の中で剣心が訴えていた重みがThe Beginningにて明らかになる
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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.7

志々雄無双が大好きすぎて勝手に完結させていたけれど、The FinalからのThe Beginningという2部作を最終章とした監督の挑戦に、心に抱えた剣心の闇深さが見事なまでに明らかになる。
見所は
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ドリームランド(2019年製作の映画)

3.0

1930年代の貧しさが産み出す楽園という淡い妄想。生きづらい日常から抜け出せれば幸せになれるのか?そんな問いの答えは、主演2人の華やかさの中に生きる希望として映画的に隠されていた。カメラワークと光の照>>続きを読む

ある人質 生還までの398日(2019年製作の映画)

2.8

テロに屈しない 交渉に応じない
過激派組織の言いなりになってはならないと非道な要求に政府が抵抗する一方で、愛する人間を助けようと必死に奔走する家族がいる
国籍が違うことで狙われる命に家族は
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鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

3.9

スタイリッシュな映像とはいえ時代錯誤とも思える人物設定は、緻密な編集描写の効果が現れる中盤から一気に様変わりし、何を信用すればいいか観る者の心を悉く揺さぶってくる

観終わった後だからこそ分かる、18
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.0

感動的な音楽を纏って羽ばたく2羽の白鳥に涙が止まらない
生まれ持ったものに抗い自分を傷つけてまで求めた本当の姿
この2人の舞はあなたの人生を必ずあなたのものにする

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.8


未来があるから現在があるのか
現在があるから未来があるのか

考えれば考えるほど 混乱してきてまさに時間に殴られてるようなそんな感覚w

2分後の未来の自分が現在の自分と会話できて
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海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

3.9

映画には果たしてどんな力があるのだろう

現実から離れ、束の間の夢を観ることができる映画館は至福そのもの

観終わった後も余韻として家までの帰り道やその夜に眠りにつくまで、更にはもっと長
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ハニーボーイ(2019年製作の映画)

3.7

心の器からあふれ続ける痛みと
それを受け入れる愛おしさが
この物語を辛く温かく包み込んでいる

3年前の1917年に起こした泥酔事件で
アルコール依存症治療を命じられたシャイア・ラフ
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はちどり(2018年製作の映画)

4.5

描こうと考えてたどこにも居場所のない孤独が、悔しいぐらいはっきりとそこに存在していた

この世界には揺るぎないものなんてなく、喜びも悲しみも常に理不尽だ

周囲によって身勝手
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ぶあいそうな手紙(2019年製作の映画)

3.5



器用か不器用かで
ひとの心は近づいたり離れたりするものだけど
本当に大切なことは
しっかりと伝えなきゃいけない

そんな大事なことを教えてくれる今作は
主人公エルネストを演じ
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一分間タイムマシン(2014年製作の映画)

3.5

なるほどね感はあるけど、こういう短編は1回観れば充分なんだよなー

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.0

絶妙なカメラワークで映し出す愛の満ち引きに、喜びと悲しみが31曲もの音楽に乗って、交互に絶え間なく押し寄せてくる

決して目新しくはない家族の物語は、類稀な演出によって観るものの心の中でき
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屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

3.0



堕ちる所まで堕ちればあとは這い上がるだけ。そんな言葉が通じない陰鬱な世界には決して入り込んではいけない
あまりにもリアルな描写に見てはいけないものを観てしまった感が否めないが、テッドバンディが物足
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私の知らないわたしの素顔(2019年製作の映画)

3.9




ひと昔前に感じるSNSでの出会い系ネタが熟考された脚本と編集、演出によって一瞬たりとも目の離せない魅惑的な物語に変貌している

何故 彼女はなりすましたのか

観る人によっては そ
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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

5.0



“ありがとう。この世界の片隅に うちを見つけてくれて” 

3年前にも聴いたこの言葉は
さらにいくつもの42分間が加わったことで
様々な意味を含んだ
とてつもなく深い想いに変化する
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.9

クラシックの決められた枠から飛び出したいんだ

森崎ウィン演じるマサルの至って普通な台詞に
隠してた想いが共鳴し 体じゅうに響き渡った


愛するものに傾ける情熱は無辺際
それは他の誰か
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

4.2

Sorry, We missed you.

“不在連絡届” と日本語字幕で入るこの文章に
ケン・ローチが引退を撤回してまで作った想いが込められている

家族のために一生懸命に働いてるのに
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.9

正義が正義に潰される時に一体何が正義となるのだろうか

名声、地位、周囲からの賞賛。承認欲求と呼ばれる尊敬・自尊の欲求は時に手段を誤らせる

キャシー・ベイツの胸打つ演技にサム・ロックウェルの味わい深
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残された者-北の極地-(2018年製作の映画)

4.0

“生きる” を極限まで突き詰めた物語に
一瞬たりとも目が離せない

助かりたいと願う男が決断した行動は
観るものの心を激しく揺さぶる

果たしてあの状況下で
自分に同じことができるだろうか
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羊とオオカミの恋と殺人(2019年製作の映画)

3.5

ほどよくチカラ抜いた感じの脚本に朝倉さんならでは演出が若手俳優たちを見事に輝かせていた

特にお腹にカッターの場面のセリフは秀逸で、予想外の行動なのに2人の関係を一気に収束させた心に刺さる素晴らしいシ
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