tyaneriさんの映画レビュー・感想・評価

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魔女見習いをさがして(2020年製作の映画)

4.6

誰しも皆、自分の中の魔法の力で導かれ知らない誰かと繋がり… 結ばれたり 結ばれなかったり
大人になったからこそ 気付く懐かしい物語の力
人生につまずいた年齢も性格も住む地域も違う3人の女の子がおジャ魔
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クルエラ(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

これ程まで最ッ高にロックでゾクゾクする美しい破壊劇は久々
友情もアツい。どんなにどん底でも味方って必ずいる。

“他人は障害物”傍若無人サイコな毒母
自分の中に流れる血には抗えない
次々明かされる事実
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

5.0

普通 ふつう フツー しばしば悩ませられる社会の鎖みたいなもの
人を好きになること事態 普通じゃないんだから 幸せになりたいならとっとと壊しちゃえ☆
ずっとにやにやできるお似合いなかわいい2人。
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孤狼の血(2018年製作の映画)

3.8

”生きてくために他の生き物食うてくんが人間”
豚の糞に塗れ 泥の上に転がされてでも守るもの
表も裏も男の泣き顔は皆一緒
正義 って何だろう。
祭囃子と赤提灯 着物を纏った真木よう子の凛とした佇まいが
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イリュージョニスト(2010年製作の映画)

4.0

ささやかで慎ましい幸せな暮らし
与えるだけで居られる人はいいな。
優しい音色線の細いタッチ 個性的なキャラクター 絵本のような可愛らしさの中にリアルな侘びを感じる。
ツンデレうさぎ アクロバットペンデ
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リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(1960年製作の映画)

3.4

若い頃から変態み醸す醸すジャック・ニコルソン
みんな少ーしずつ狂ってる そこがいい
蕾が開いた時のチープ感がかえって怖い
原初的なホラー

ウィッチ(2015年製作の映画)

3.6

どれだけ深く信仰しても罪を悔い懺悔しても人の心は欲からは逃れられない。
そして自分を守るため スケープゴートを作り出す。
薄暗い背景の中に鳴る掻きむしるような旋律
破壊し狂い舞い解き放たれてゆく
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クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅(2018年製作の映画)

4.2

運命とカルマ。どちらも人生を思いがけない場所へと振り回してゆく。
与えられた手札をどうにかこうにか上手く使って逆境を切り開くアジャの生き様に元気を貰えた。
奪うことから与える幸せに気づく素敵なお話。
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(2020年製作の映画)

4.8

無力な子供時代…救えなかった愛しい人。
2人別々の人生 平成という長い長い時を 北から南、海外へ住処を変えながら苦しみながら闘って迎える新しい時代。
災害 不況 裏切り 死別…色んな最悪な事が起こって
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

5.0

強く生まれた者は弱き者を守る責務がある。
母の願いを胸に…
神のごとき煉獄さんと天使のような炭治郎。眩いばかりの陽を纏った二人の魅せる一幕一幕 美麗極まる舞闘に何度も目頭を熱くさせられた。
決して無限
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.3

奪い合うその場しのぎの 幸せ。
お金の有無関係なく揃いも揃いクズばかり 情も愛もどこかうわの空
坂道を下って下って向かう住処への哀しさ際立つ道程
笑ってられるのは最初だけ ただただ塩辛く苦い時間
吹き
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ロッキー・ホラー・ショー(1975年製作の映画)

3.5

しっちゃかめっちゃか☆
ある意味 ハロウィン向きなのかな…
音楽がとても良かった。
多様性とは?
コロンビアとエディの関係性がいちばんすき。

わすれなぐも(2012年製作の映画)

3.8

よく聞いたことのあるような平安時代の陰陽師に封印された妖怪が現代に蘇る話
蜘蛛幼女の子どもっぽくあどけない表情仕草のコミカルさに癒されていたところ不意打ちな 女を感じる罪深い妖艶さ 蠱惑的な赤い目 ラ
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スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

4.1

ノスタルジックな街並み音楽…虐めっ子との戦い
どことなくITを思わせる導入部から予想外の殺され方 血文字で現在進行形に書かれてゆく死に様 そして来訪する珍妙なクリーチャー
追いかけられ 逃げてるはずな
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舞妓 Haaaan!!!(2007年製作の映画)

5.0

10年振りくらいやっとちゃんと観た。
やっぱり阿部サダヲは最強の喜劇役者。
柴咲コウの泣き顔ってほんとかわいいなぁ 舞妓姿も美し過ぎだった。
豪速球の笑いの中にあるほんのすこおしの和らぎにはんなりす
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マグノリア(1999年製作の映画)

4.3

高速回転する観覧車
よそはよそうちはうち宛ら次々切り替わる映像
交わらないようで次第に頭の中でぬるっとリンクさせてくる憎い演出
どんな偶然悲運の中でも等しく雨は降りやまず時に蛙すら落ちてくる
色んな声
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泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)

4.3

猫になって大好きなあの子と…
猫好きには実に堪らん設定

真っ直ぐに破天荒に生きているようにみえるみおだけど、本当に伝えたい事は言えない不器用さがもどかしくて段々すきになる可愛いさ。タロウとの演じ
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HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

4.7

「私たちきっといまに誰もいなくなっちゃうんだわ…」
子供の頃田舎のおばあちゃんちで感じたようなちょっぴり怖くてどこか懐かしい
雰囲気のHOUSE
7人の瑞々しい若く可憐な乙女達 お化けスイカ 古いピ
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

戦時下の絢爛豪華な宮廷で起こる策謀 派閥 腹の探り合い…その影でいたずらに咲く百合の花。
気品ある装束で着飾り化粧を施した貴族達が欲望と童心さらけ出し戯れふざけ合う姿が狂気じみて居て美しい。
全裸
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ハイテンション(2003年製作の映画)

4.6

虫の音が暗闇に響く風の心地よい夏の夜
不意に走るノイズ
生首愛好家おじさんに次々と刈り取られ赤赤と染められてゆく家族の命
ひまわりお父さんの唖然とする処刑方法を皮切りに
剃刀 ナイフ 銃 斧
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ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜(2017年製作の映画)

5.0

SF ファンタジー、 岡山の高台から望むきらきら眩しく美しい瀬戸内海
夢と現実が融合してゆく
指先ひとつで世界を壊す事も人を救い幸せにも出来る。魔法をタブレットでかけられる設定が現代を模しているよう
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フューリー(1978年製作の映画)

4.4

アンチ中東 無能な警察
猫とおばあちゃんは最強
普通の可愛い女子高生が覚醒し女の顔になるまでの逃走劇+靴墨変装パパ
流血大サービス 急な時計じかけのオレンジ感
続く銃撃戦火薬の量…どっかんどっかんと来
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ブリムストーン(2016年製作の映画)

3.2

清らかであることも強要されれば苦痛でしかない。聖書は暴力も赦した?そんな阿呆な 悪用としか思えない蛮行の数々。
処女信仰の狂った父親にどこまでも追いかけられる娘の美しい澄んだ青い目。

女性が自
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ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

4.5

キャンディ屋さんの人形遊び
息をするのを忘れる それくらい 後味の悪いただだだ残酷で痛い恐怖体験
幻覚 幻聴 トラウマ …どう使うかはその人次第
どんな悪夢のような現実の中でも思い描く力がある人ほ
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トールマン(2012年製作の映画)

4.2

子を守る力強い母親 産みの痛み 苦しみ
ありがちな話かと思わせて前半と後半趣きががらりと変わる 反転する視点。
子供の幸せと親のエゴ。奪う事と救う事。
血の繋がりという鎖を断ち切って新たな世界へつなが
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おんなのこきらい(2014年製作の映画)

4.3

かわいくなければ見ても貰えない
でもかわいいだけじゃ愛されない
画面いっぱいから伝わるかわいいの暴力。
ケーキ マカロン クッキー ドーナッツ…夢かわいいお菓子に埋もれるお目目ぱちぱち髪くるるん唇ツ
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籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.0

静寂の中奇妙極まりないルールが支配する家族だけの生活
こんなStayHomeは嫌だ!
犬は粘土 猫は人を食べる…?!
絶句な場面にご注意。
閉鎖的空間 コミュニティに居ると人間壊れていく 倫理も何もな
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キャビン(2011年製作の映画)

3.7

何見てんだ! からの後半ラスト30分
百鬼夜行血みどろ祭り。
愚者 が実は頭切れてて格好良い!
ちょいちょい日本弄り 確かに働きすぎよね
元ネタ全部分かるくらいまでホラー映画きわめたいって思わせられ
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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

4.0

真っ白な美しい邸宅…入れ替わる顔…不気味な眉なし男
結局何が現実で妄想だったのか煙に巻かれる感じがたまらない…
途中シークレットウィンドウかなと思ったけど 幻想的な世界観は謎めいたままにして置きたくも
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アンチクライスト(2009年製作の映画)

3.2

愛し合う事の罪
女性の性って本当よく分からない。
最後の禁断の果実 あ、そういう事 ってなるけどそれまでが痛い痛い…
宗教画を思わせる気持ち悪いけど美しい画。
うつ病だったトリアー監督がセラピーの為に
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.8

現在から過去に帰っていく列車の旅
印象的に映される線路が悲しく美しい。
野花を愛でる純粋無垢な青年から社会に淘汰され絶望仕切った壮年期までの変遷を表現するソル・ギョングの演技力の高さにはため息…。
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