情報をあまりに徹底して守っていたせいで、構えすぎて逆に少し拍子抜け。
アクションとサノスのキャラクター的魅力は抜群。
サノスのヴィジュアルが怪物らしくなっておらずあまり怖くないなーと不満だったが、映画>>続きを読む
冒頭、主演二人のチャーミングなキャラクターにすっかり感情移入させられるせいで、死へと着実に向かっていく演出が痛い。ドリンダが夜間整備のライトと冷蔵庫の青い光に死を感じるシーンが印象的。その後のフライト>>続きを読む
レディプレイヤー1のミフネの流れで観た。
物語展開を楽しめる類のものではない。が、作り手の才気と熱量のせいで安易に駄作なぞとは呼べない。
特にスピルバーグのアニメ的ともいえる感性が、ケレン味のある芝居>>続きを読む
カーチェイスなどアクションシーンでめちゃくちゃな情報量のど派手なシーンでも、瞬時に何が起こっているか把握できるように撮る手腕がまず凄い。
オタク趣味がタランティーノみたいにマニアックじゃなく、ひたすら>>続きを読む
日本、沖縄、戦争、女郎屋…メタファーとして見れるのではなく、そのように見るしかない寓話。
巨大すぎるものが乗っかったキャラクター達が同一ショットにおさまる瞬間がまぁクラクラすること。
物語上の役割としての大きさと実際の役者の存在感が一致していることが凄い。登場時から圧倒的異彩を放つ黒木華はもちろん、物語が進むにつれて存在感を増す百田夏菜子。
だけに、芝居を邪魔するモノローグや落ち着>>続きを読む
社会の抑圧がとてもさらりと描かれる。
性、大人=親=理性が生む抑圧…田舎的な何か、都会的な何か。
あらゆる抑圧や差別はそれをそれと知らずなされ、受け取られるからとても根深い。
その暴力的な自然さがゆえ>>続きを読む
学年トップの秀才でスポーツ万能でイケメンという恐ろしく漫画的な設定の太一が奇妙なことに才能がない"持たざる者"として最も感情移入できるキャラとなっている点が原作通じて面白い。
周防名人というこれまた漫>>続きを読む
画面が地味ではある。スピルバーグ的アクションの快感があるわけではない。それでももの凄く濃密であり、史実の重みが乗っかって、さらに恐ろしいほど"いま"の映画。(これを当該国の人間でもない無知な俺にもちゃ>>続きを読む
"音楽を嫌え"という教えの受け入れ難さが足を引っ張って序盤はのれない。そりゃいくらなんでもこの家族揃って頭が悪すぎる!そのせいで、主人公の葛藤にもイマイチのれない。
でも、徐々に物語の軸がヘクターへ移>>続きを読む
ものすごく現代っぽい。
ネットで知識を得て、勤勉で、情報を恣意的に扱うことに躊躇しない、他人の感情とモラルを軽んじ、勝利至上主義的。悲観的に見た時の現代人の類型を見る思い。
ジェイク・ギレンホールの芝>>続きを読む
映像かっこいい。センスあるうまい監督でキャラクターも魅力的なんだけど、ストーリーがわかりづらくかついまいち納得しづらい。
ただ妙に心に残る部分もあって、評価が難しい。
おかしい。途中まで面白かったのに、終盤あの"施設"に入ってから急にどうでもよくなってしまった。なぜだ。グリーンインフェルノ大好きだし、悪魔のいけにえみたいな映画も大好きなのになぁ…
列車のシーン。寝>>続きを読む
役者たちの凄みと映像、ドキュメタリックなビグロー節が効果的すぎてきつい。
まるでハネケのファニーゲームのようなしんどさ。おまけにそれが実話だと…
非物語的な"現実"という暴力性に追い詰められる。
そし>>続きを読む
主演二人はとてもいい。
脚本、演出、過剰なセリフ、リズム、テレビドラマのような音楽の使い方など肌に合わず。
なんか色々と古いのかもなぁと。
異常なまでの滑らかな映像。カメラも一瞬たりとも止まらず滑らかに動き続けそれらが滑らかに繋がる。
統一されたカラーで作られる画面(美術と衣装)の気持ちよさ!ちょっとウェス・アンダーソンっぽい快感がある。>>続きを読む
さすがソフィア・コッポラ!美しい女たちと衣装!フェティシズム全開。
映画は時代を映すというが、同時代性を余り感じないという謎の小気味よさ!
これは劇場で観るべき映画。
物語の語り口と演出上の細かい所がやたらと気になるんだけど、歌と踊りと大画面の力でなんとなくオールOKにしてくれて、結果楽しくハッピーな気分にさせてくれる。
気になるポイン>>続きを読む
類を見ないほどの映画体験。
こればかりは何も知らずに観に行ってほしい。ジャンルすら知らないでいてほしいくらい。
一体何を見させられているのかという不安の蓄積こそが圧倒的にスリリングだから。
前作「ミスターノーバディ」がもう人生ワースト映画だと思ったぐらい肌に合わなかったドルマル監督再挑戦。すると前作よりは面白かったが、やっぱり根本的にしんどい。前作より良かったのはバカバカしさが誇張されて>>続きを読む
人間が誰も経験したことがない"孤独"。だけど、手に取るようにわかるような…。これだからSFは面白い。
エイミーアダムスの虚空を見つめる瞳の力よ。
観客が器に何を入れるか。ちょっと意地悪な是枝監督。
黒沢清映画から抜け出したかのような役所広司。のせいで、映像が割とノーマルなことにちょっと拍子抜けしたり…いやこれはただの言いがかりだ。
映像は本当に美しい。映画館で観るべき。
物語そのものや、モノローグと音楽を過剰に使った語りの手法は(影響力が大きいことも含めて)本当に不愉快で許しがたい。