もんきちさんの映画レビュー・感想・評価

もんきち

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28DAYS(デイズ)(2000年製作の映画)

3.0

この頃のサンドラ姉さんは実にキュートでよろしいですな。話は特にヒネリもなく平凡。施設の仲間達とのコミカル&シリアスな絡みが見所でこの辺は十八番ですね。それまで楽しく愉快に過ごしていたのに急に変わった彼>>続きを読む

今日から俺は!! 劇場版(2020年製作の映画)

2.0

「楽しいですね」

もうすっかりお馴染みの福田ワールド。個人的には邦画コメディはもうこういう感じが一番、というか邦画に洗練された上質なコメディなんて無理なのでいっそ割り切ってこの路線でいいです。もちろ
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

2.3

「だらだら~です」

ちょっと遊びすぎというか力抜き過ぎです。相変わらずの張りのない声でのボソボソ会話演出なんですが、前作にも増して何言ってんのかよくわかりません。その脱力感からのキレのある殺陣と銃捌
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.0

「ほんとスゴい」

予習なしでドタバタコメディかと思って観始めました。なるほど序盤こそお気軽ムード進行でしたが徐々に重みを増していきます。個性的な脇役達がその速度に緩急をつけて進みつつ戻りつつ(ユ・ヘ
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ペイン・ハスラーズ(2023年製作の映画)

3.5

「いいです」

徐々に成り上がっていく塩梅が実にウマくて観ている側もどんどん高揚していきます。ただこのテは最後は墜ちるのが解っているので観ながらターニングポイントを待ってる感じが結構ツライものがありま
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銀平町シネマブルース(2022年製作の映画)

2.5

「雰囲気はあります」

寂れた下町映画館を舞台に描かれる人間模様、、、なんかどっかで見聞きした気がしますが、劇中劇の入子方式というやり方もなんかどっかで観たような、、。昨今の邦画でよく見る「長回し&ク
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レプタイル -蜥蜴-(2023年製作の映画)

2.6

「もっとわかりやすくていい」

話はミスリード進行のクライムサスペンス。一応黒人を相棒にしてますがバディ感はほぼないです。同僚=全員悪的なプロットは「トレーニング・デイ」におけるイーサン・ホークの立ち
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.5

「疲れました」

クセのスゴい世界観とオーバーアクト。ちょいちょい出てくる広東語も手伝って観ていてとっても疲れました。それはなるほどまさに「スイス・アーミー・マン」を観た時に感じたしんどさそのもの。ま
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プレミアム・ラッシュ(2012年製作の映画)

2.8

「で、なに?ていう感じ」

NYの街中を縦横無尽に走るメッセンジャー。画的には中途半端なスピードをローアングル&短カット&俯瞰画を繋いでウマく見せますが、ずーっと同じ感じなので飽きちゃうですね。いくつ
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.5

「高見沢俊彦」

このテは「最後は元サヤ」が解ってる上で観るので途中どれだけ落とすかがキモ。個人的に最高振り幅は「Mr.&Mrs.スミス」だと思ってるんですがそれはさておき。今作はさすがに殴り合いまで
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走れトマト にっぽん横断300キロ(1978年製作の映画)

3.0

「日本のとてもいい時代です」

「日活児童映画」という特殊な立ち位置の作品。
絶妙な昔の70年代。再開発前の都内や郊外の風景も魅力の冒険キッズロードムービー。ランドナーにニッカボッカにユースホステル、
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

3.8

「爽やかの極み」

元気印のポジティブ女子、キャリアと恋愛の狭間で揺れる孤軍奮闘モノて事で、ワタクシのようなオッサンはどこをどう観ればいいのでしょうかという意味では「ブリジット・ジョーンズ」のような。
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最後の追跡(2016年製作の映画)

4.5

「佳作」

アメリカ南部の話は日本人には理解できない社会的ニュアンスが多くてなかなか難しいんですが今作も多分そう。白人低所得者層やキャピタリズム、先住民にレイシズム。銀行の立ち位置も日本と違います。
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ビバリーヒルズ・コップ アクセル・フォーリー(2024年製作の映画)

2.8

「致し方なし」

懐かしの「あのシーン、あの人」目白押し。とはいえさすがに当時の雰囲気をそのまま持ってくるワケにもいかず今風アレンジですが、ボロ車でロデオドライブを流すシーンとか完全に時代錯誤でこれが
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

2.3

「画のクセ!」

パンチの効いたOPでこの映画、只者ではない感にオッと期待しましたが肩透かし。一応原作モノらしいのですが、現在・過去・劇中劇の3軸を行ったり来たりの特にヒネりを効かせた感じでもなく。ミ
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バッド・デイ・ドライブ(2023年製作の映画)

2.3

「粗い」

「車に爆弾」となるとやはり名作「スピード」と比べちゃうんですが、今作は全くスピード感も緊迫感もなくマーッタリとした展開。地味なカーチェイスやパッとしない警察、チリチリ頭のわかった風な女警官
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ベケット(2021年製作の映画)

2.1

「古風」

根本的に観る側も事情がわからないまま逃げてばっかりを見せつけられる持久戦。観客にはもうチョイ何がどうなってるのか小出しにしてくれてもよさそうな気がします。ケガして動きに制限があったり、言葉
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.5

「カツ丼大盛りのような」

押井パトレイバー・幻の爆撃から始まりまして、銭形風役どころの追跡役エージェント+フィアットでカリ城感。ジャッキー・チェン風な汽車屋根での戦いの後は、客車を切り離しての汽車ガ
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.0

「拍手喝采」

DC事情とかよく知りませんので単なる1作品として観ました。コミカル&ハイテンポで実に楽しい。エリック・ストルツBTTFの世界線とかたまりません。コンパクトな前半でしたがバットマン登場以
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(2023年製作の映画)

3.0

「もしかしたら正解」

史実云々はとりあえずあっちに置いておいて、色々とムチャクチャな演出や現在的台詞回し。でもなんだか「実際こんな感じだったのかもなあ」と思わせる変な説得力もあったりする。NHKの大
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.5

「もうひとヒネリ」

原作未読。
60年代の南部という地域性や男尊女卑の時代背景など1つ積んで観ないといけません。こういう世捨て人みたいな生活する事も当時はそう突飛な事でもなかったようで。とはいえ女性
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起終点駅 ターミナル(2015年製作の映画)

1.2

「2時間ドラマでやってね」

原作未読。
最初に言っておくと個人的にはばっさー好きです。そこは勘違いなくよろしくお願いします。
さて覚悟しつつ鑑賞しましたが、やはりいい所を探すのが大変。
とにかく一番
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ノーウェア:漂流(2023年製作の映画)

2.0

「安いです」

導入部のコンテナ迷路をウロウロするシーンがなんであんなに冗長なのかよくわかりませんが、なかなか強引な方法で「コンテナに1人」という状況まで持っていってます。ただ政治的な話はその為だけの
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レミニセンス(2021年製作の映画)

2.0

「雰囲気先行」

ノーランの弟ですから。そりゃどうやっても「そういう雰囲気」にはなっちゃいますよねのインセプション感。アイデアはいいと思うんですがなんかウマくいってないのは根本的に世界観がフワフワだか
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この茫漠たる荒野で(2020年製作の映画)

3.8

「ジワリます」

トム・ハンクスの西部劇は珍しいんじゃないですかね。とはいえカウボーイ的ドンパチメインではなくロードムービー雰囲気ヒューマニズム内容。己にあえて課題を課して何かを見出す系とでもいいまし
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消えない罪(2021年製作の映画)

3.5

「ズッシリ」

久々の超シリアスサンドラ姉さん。役作りでちょっと絞ったのかなかなかのヤツれっぷりがさすがオスカー女優の貫禄です。話自体は特に大きな起伏なくミスリード進行。終盤で一気に回収。色んな話が同
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ヒットマンズ・ボディガード(2017年製作の映画)

2.8

「もうちょい軽目でも」

軽快なやり取りの白黒バディもの。テンポもノリもいい王道ポップコーンムービー。何度かあるチェイスシーンがなかなかの見所でカネもかかってます~。ネトフリすごいです。主人公には弾は
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

1.5

「だらだら~」

原作未読。とにかくテンポがない。同じようなシーンを繰り返し繰り返し繰り返し、、、で話が全然進みません。画作りが全体的に古くて昭和の2時間ドラマのようです。主役の男の子はボソボソ小声で
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.0

「確信犯」

なるほど賛否両論作品。なかなかデリケートな題材で観る人の立場で評価は割れる内容。そんなコタァ百も承知の新海監督。8作目ともなるとそりゃ仕掛けてきますよねで最終興行収入147億円。
なんか
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.0

「ちょっと冗長」

OPEDクレジットが実にカッコいい。序盤マジっぽいんだけども完全無欠にコメディです。政治にメディアにSNS、ルッキズムにマンモニズム、エスカトロジーや宗教、、、色々盛り込んだ脚本は
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

2.8

「とりあえずタマはヒュンヒュン」

ワンシチュエーション絶望系は話に厚みを持たせるのがものすごく難しくて、どうしても無理矢理になっちゃう上に大体がウマくいきません。
今作も夫の死、三角関係、父との確執
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

4.0

「意外や意外。染みます」

なんか駄作フラグ立ちまくりの邦題に怯えつつも鑑賞。ところがこれが叙情に満ちたなかなかの佳作。テンポもいいのでグイグイ入り込ませます。で、ナオミ・ワッツがとてもいい。彼女の登
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アウト・オブ・デス(2021年製作の映画)

1.1

B・ウィルスは「なんでこんなオファー受けたの?」てのが結構あるんだけど、これもその1つ。イライラさせるハイキング女とドジ警官達が山中でゴチャゴチャやってるだけで特に何もありません。「そんな目で見られた>>続きを読む

クレイジー・デートナイト(2021年製作の映画)

1.5

「きっちりフラグ踏みました」

「タランティーノが手掛けたかのよう」のキャッチにしっかりヤラれました。なるほど群像劇風で「Fuck」連発。ストーリーに関係ない他愛のない会話やクレジットのフォントや色、
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浅草キッド(2021年製作の映画)

2.8

「映画的な深味はなし」

これ見よがしのタケちゃん特殊メイクは別にいらないかな。
とにかくたけしやツービートについて「観る側に基本的予備知識がある」のが前提。世間周知のエピソードをなぞって繋いだだけの
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バスターのバラード(2018年製作の映画)

3.0

「上質オムニバス」

大人向け「まんが日本昔ばなし」みたいな映画。
各章導入部の一節が実に美しく染みます。
どの話もキッチリ死が絡んでます。
悲劇と喜劇、不条理と無常がいい塩梅で織り交ざるコーエン節。
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