ゆうさんの映画レビュー・感想・評価

ゆう

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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.9

【静けさとまなざしの映画】

静かな映画だ。
静かな分、豊かな映画だ。

主人公は、少年ユラ。
ユラという名前は、たまゆらの「ゆら」を連想させる。たまゆらとは、勾玉が揺れる程度の静けさという意味を持つ
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コンタクト(1997年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

【2020年に色褪せない、社会派SF】

『コンタクト』は、いわゆるSWシリーズなどの心躍る宇宙活劇ではない。
ではないが、わたしには、とても誠実な宇宙映画だと思った。

この映画には数多くの問題が
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斬、(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

【悪魔憑きのような時代劇】

生活感が匂い立つような、いきれが聞こえてくるような湿度のある映像の質感が、激動の時代の手触りを伝える。いまと断絶したフィクションでなく、いまの生活とひとつづきの現実だと感
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それでも夜は明ける(2013年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

【わたしにとって、いま、見るべき映画】

黒人差別や奴隷制度についてもっと学びたいと思った。わたしは知らなさすぎる。

苦しい。苦しい映画だ。
ある特定のグループに属する人間の尊厳を奪ってもいいという
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

4.6

【大人の青春は、すこし、くるしい。】

学生の頃の青春は嘘のなさこそがきらめきの源だったりする。
大人の青春は、ほんのすこしの嘘の上に成り立つ。
嘘は、息継ぎみたいなものだ。磨耗する日々をすこしだけ
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RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

3.8

【勤勉で寡黙な〈悪名高き(ノートリアス)RBG〉】

アメリカの法理念や州法、訴訟の歴史を知らないと理解が及ばない点も多数ある。

ただし、それ以上に、性差別に対して徹底して反抗してきた判事の存在が広
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

【人の心の裡に迷い込むサスペンス】

オペレータールームだけで進行してゆくサスペンス。

緊急ダイヤルのオペレーターという閉鎖的で緊迫性の高い空間に、北欧映画らしいやや暗いトーンの映像が見事に融和し
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

生々しく息がつまるような映画。
行き詰まったいまの恋人と、掴めなかった過去の恋人。

自分自身の寂しさや拠り所のなさを、他者で埋めずにはおれず、縋りついてしまう日々の在り方を、知っていると思った。
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.2

【とびきりのバッドトリップが味わえる麻薬映画】

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.8

【イノセントでスイート。
揺れ動く少年の心を丁寧にすくい上げた繊細な映画】

何よりティモシー・シャラメ演じる、エリオのみずみずしさ、透明感、ナイーブさが際立って美しかったのが印象的でした。少年から青
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