【静けさとまなざしの映画】
静かな映画だ。
静かな分、豊かな映画だ。
主人公は、少年ユラ。
ユラという名前は、たまゆらの「ゆら」を連想させる。たまゆらとは、勾玉が揺れる程度の静けさという意味を持つ>>続きを読む
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【2020年に色褪せない、社会派SF】
『コンタクト』は、いわゆるSWシリーズなどの心躍る宇宙活劇ではない。
ではないが、わたしには、とても誠実な宇宙映画だと思った。
この映画には数多くの問題が>>続きを読む
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【悪魔憑きのような時代劇】
生活感が匂い立つような、いきれが聞こえてくるような湿度のある映像の質感が、激動の時代の手触りを伝える。いまと断絶したフィクションでなく、いまの生活とひとつづきの現実だと感>>続きを読む
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【わたしにとって、いま、見るべき映画】
黒人差別や奴隷制度についてもっと学びたいと思った。わたしは知らなさすぎる。
苦しい。苦しい映画だ。
ある特定のグループに属する人間の尊厳を奪ってもいいという>>続きを読む
【大人の青春は、すこし、くるしい。】
学生の頃の青春は嘘のなさこそがきらめきの源だったりする。
大人の青春は、ほんのすこしの嘘の上に成り立つ。
嘘は、息継ぎみたいなものだ。磨耗する日々をすこしだけ>>続きを読む
【勤勉で寡黙な〈悪名高き(ノートリアス)RBG〉】
アメリカの法理念や州法、訴訟の歴史を知らないと理解が及ばない点も多数ある。
ただし、それ以上に、性差別に対して徹底して反抗してきた判事の存在が広>>続きを読む
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【人の心の裡に迷い込むサスペンス】
オペレータールームだけで進行してゆくサスペンス。
緊急ダイヤルのオペレーターという閉鎖的で緊迫性の高い空間に、北欧映画らしいやや暗いトーンの映像が見事に融和し>>続きを読む
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生々しく息がつまるような映画。
行き詰まったいまの恋人と、掴めなかった過去の恋人。
自分自身の寂しさや拠り所のなさを、他者で埋めずにはおれず、縋りついてしまう日々の在り方を、知っていると思った。>>続きを読む
【イノセントでスイート。
揺れ動く少年の心を丁寧にすくい上げた繊細な映画】
何よりティモシー・シャラメ演じる、エリオのみずみずしさ、透明感、ナイーブさが際立って美しかったのが印象的でした。少年から青>>続きを読む