対象を極めて突き離し描いている点で、一般的な伝記映画とは一線を画している。音響効果の用い方も抜群に良かった。
追記
日本人が不快に感じると思われるシーンも基本的には皮肉として描写されており、その意図>>続きを読む
キリスト教哲学に基づく形而上的な映像詩という印象。その内容を深めるだけの予備知識には恵まれておらず…。
光と影を強く対比させた絵画的なリズムのある画面構成が魅力的。
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胸の熱くなる映画。
銀ちゃんがヤスのタバコに火をつけるシーンが特に強く印象に残った。
塩顔の平田満による暑苦しい演技はなんとなくクセになる。
ラストの楽屋落ちも清々しくてナイス。
原作シリーズの世界観や魅力を、端的に且つ純度高くまとめており、納得感がある。ピーチとのロマンス要素を物語上の最低限度にとどめ、あくまでルイージとマリオの兄弟愛を中心として描いていた点も良かった。
このレビューはネタバレを含みます
飛行機がガソリン車に突っ込んだりする等といった大味な見せ場と、小道具を巧みに使った繊細な演出とのメリハリで、展開がとてもスリリングなものになっている。
学生時代以来二度目の鑑賞。中途半端に身につけた周辺知識の為か、以前より作品が遠のいてしまった印象。数年後の三度目に期待。
ミレーの絵画のように牧歌的で宗教的な農村風景と、可愛らしく儚げで、無垢な子どもたちの様子は映像として美しく、そのことがむしろ「死」の感触を浮き彫りにさせている。
子どもたちは、それが何であるか分から>>続きを読む
前作で打ち立てたスタイルが芸術的な領域にまで到達
陰影を駆使した画作り、ダッチアングルが醸し出す不穏な雰囲気、オーソンウェルズの怪演のどれもが魅力。
ラストカットも技あり。
官僚主義的な非情さのもと、淡々と進行する会議の顛末を、過剰な演出を排し描くことによって、その恐ろしさが際立っている。
ユニークな恐怖の描き出し方に対して、展開はオーソドックスで観やすい。ジャンプスケアも容赦無くて良い。