坂間傘さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

クシナ(2018年製作の映画)

4.2

山奥深く外部とは交流を持たない女性だけの小さな集落がある。妖精のような最年少のクシナはそこのルールに縛られている。人類学研究の男女は外の世界から集落に入り、女性たちを記録しようとするが...
監督の個
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ファンタスマゴリー ザ・ゴーストショー(2021年製作の映画)

4.5

主人公エナは幻想世界に迷い込む。ゴシックファンタジーでありながら、主演の小川紗良を美しく、たっぷりと映しだしている。ファンとしてはこんなにうれしいことはない(涙)。短めのボブや着物風ゴスロリ衣裳、畏怖>>続きを読む

ミューズは溺れない(2021年製作の映画)

4.6

朔子の想いにずっと沿い続ける、クールでハードな作品の芯を持ち、余計なエピソード/ギャグ/風景/音/歌は排した。青春だけに閉じない作り手のメッセージが感じられる良作。
上原実矩の表情、若杉凩の役作り、森
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(2022年製作の映画)

3.9

父性の渇望からおじさんマニアになったさわ子。同年代男性との交際は果たしてうまくいくのか..
津田寛治パートはおじさん分析が現実的なのでおじさんを自覚している人は見たほうがいいです。「ロマンポルノ・ナウ
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愛ちゃん物語♡(2021年製作の映画)

4.2

とにかく素直で元気な坂ノ上茜(愛)の魅力が炸裂。
前半(青春パート)の編集と整音は極めた細かさで、今年の編集大賞をあげたい。後半(家族パート)の回収も漏れがなく、文句なしの良作。ポップでビビッドな美術
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

4.5

社会的弱者とかもめ食堂系譜の牧歌的世界、仏教思想の死生観と弔い、大きく分けて二つの軸が、鮮やかな色彩と絵画的構図の中に盛り込まれる。

君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.6

誰もが持つ共感と現実のギャップ。陽でも陰でもないリアルな塩味。原作の文体を尊重した叙述的セリフ回しと情景や小道具が多いが、精鋭キャストが強く作劇を牽引する。主役に佐久間由衣を据えたのは真に神キャスティ>>続きを読む

辻占恋慕(2020年製作の映画)

3.9

時代遅れの苦みのあるフォーク歌手の物語 かと思ったが、作り手のみならず受け手をも痛烈にぶった斬る意欲作だった。途中で何度も挟まれる軽快なコント風やり取りや、ゆべしをはじめ登場人物の造形の痛快さによって>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

問題提起作とは聞いていたが、こんなにポップで楽しい作品とは思わなかった。

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.2

トーマシン・マッケンジーとアニャ・テイラー=ジョイが息を休める暇がない、おしゃれオールディーズホラー。見えちゃう恐怖パートと対比して置かれる二人の青春パートが好きです。60年代スウィングポップスだけで>>続きを読む

やがて海へと届く(2022年製作の映画)

4.0

失いそうなもの、忘れてしまいそうなもの、失いたくないもの、変わらない海と揺らぐ都会の夜景。中川龍太郎監督が原作を詩的に映像化。
演技職人岸井ゆきのが絶好調。べーやんさんの儚い役も良き。新谷ゆづみは湯あ
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

4.0

穏やかな海辺の情景と友情をしっとりと描く。音楽やSEも少なく本当に港町の静けさを感じて見入る。海に面したバス停のシーンの雰囲気や構図がとてもよかった。
蒔田彩珠の抑えた感じが南沙良を立てる。

Dressing UP(2012年製作の映画)

4.0

祷キララの可愛さがさく裂している。(作中でもそんなセリフが書かれているくらい)
高低差を意識した映像が個性的です。

わさび(2016年製作の映画)

4.5

短い時間で芳根京子の入魂が見られる。映像も綺麗です。

(500)日のサマー(2009年製作の映画)

4.0

3回目の視聴。ダンスのシーンは他作品もよく真似している様に思う。日がたつにつれてズーイーの(見た目の)キラキラ感も抑えていっている。

さかな(2018年製作の映画)

4.0

人にお勧めできる爽やかな短編。シリアスな話ですが、軽快にスピーディーに進み、音楽や歌も合ってます。笠松将,羽瀬川なぎの熱量技量が感じられるし、 何よりも小川紗良が沢山出ているので無条件に良い。

牛首村(2022年製作の映画)

3.5

この作品の最大の立役者、芋生悠はもっと評価されてよい。

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

4.0

JUNK HEADにも影響を与えているこの雰囲気は何にも代えられない。当時の抑圧されたソ連国内情勢を反映していると言われており、作品の出自にも注目する。

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.5

パークハイアット東京を舞台に閉塞感をもった中年スターと若妻が出会う。
暗い映像ながら閉じこもりがちになる二人の滞在するホテルが魅力的。
日本カルチャーをネタに多く挟むも、観光ビデオとしての性能は高い。
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放課後ソーダ日和-特別版-(2018年製作の映画)

5.0

3人のキャラクターと友情、特に森田想の表情が最高。
「少女邂逅」の二人と同じ喫茶店も出ているが、番外編とはいえ別の作品ととらえるのがよろしかろうと。

Arc アーク(2021年製作の映画)

3.8

メジャー邦画でこれを作ったことを讃えたい。SF仕立てのドラマでここまで本格的に作り込まれたものは珍しいと思う。特に前半に没入感をわきおこさせるビジュアルは勇気のいる創作。
建物の映し方やモノクロパート
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

4.0

橙色の映像が変態世界に入り込ませてくれる。
出演者数は少ないが、どなたもうまいかたばかり。中でも、女子高生四役(南沙良、莉子、河合優実、茅島みずき)を一度に見れただけでもお得感がありました。
エンドロ
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

本筋は鉄板の感動ラインで安心して泣き放題です。その他では、アイリスが電話を持ってくるシーンがしびれました。

ファンファーレが鳴り響く(2020年製作の映画)

4.2

刹那的な勧善懲悪シナリオがたまらない。祷キララはナイフが似合う。

劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ(2018年製作の映画)

4.5

TV版の総集編だが、細かく改変工夫されていてTVよりも面白い。2作目の絶対Liveよりこちらのほうが好きかな。

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