sanbaasanさんの映画レビュー・感想・評価

sanbaasan

sanbaasan

映画(31)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

4.5

どこまでも論理的でまっすぐな小学四年生のアオヤマ君が、自由奔放でどこかミステリアスでおっぱいの大きなお姉さんと、街に突如あらわれたペンギンたち、森の中の拓けた草原に浮かぶ球体の謎について研究し、その切>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.8

東京の下町、時代に取り残されたようなおんぼろ平屋で、父母の不安定な稼ぎを祖母の年金と万引きによって補いながら日々をつなぐ家族が、児童虐待を受ける女の子を偶然拾ってともに過ごすうちに、それぞれに心境の変>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.3

1983年夏、北イタリアの避暑地で暮らす17歳の青年エリオと、大学教授の父の手伝いとしてひと夏を共に過ごすことになった24歳の大学院生オリヴァーの、脆くも激しい恋の物語。
.
.
青年同士の同性愛であ
>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.4

家族を捨てて夢に生きるか、夢をあきらめて家族と生きるか。
.
水を注ぎすぎると花は枯れるように、強すぎる愛はときに毒となる。
ディズニーピクサーお得意の、
強すぎる愛を抱えた登場人物たちがそれぞれの愛
>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.9

歌とダンスが本当に素晴らしい。
一瞬で心臓をにぎられ、血液が全身を駈けめぐり、体温が上がる。
映像もため息が出るほど美しい。
幻想的でリズミカルな演出と、ドラマチックなカメラワーク。
題材も誰もが共感
>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.4

タイトルから、3人の登場人物の関わり合い、もしくは人の多面性をテーマにした物語なのかなと想像していたけれど、少し違った。
奇しくも互いに影響し合う三者が主要人物ではあるものの、それに加えて看板広告の表
>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

4.3

1967年、白人による黒人差別に端を発するデトロイト暴動の最中に起きた「アルジェ・モーテル事件」を題材に、白人警官による黒人へのむごたらしい暴力と蹂躙、それでも法に裁かれない不条理を描いた実話ベースの>>続きを読む

イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.8

3年前の離婚を引きずって
仕事もプライベートも関わるヒト・モノ・コトすべてに
「NO」と断ってきた銀行員のカール(ジムキャリー )が、
ひょんなことからどんな選択にも「YES」としか答えられなくなり、
>>続きを読む

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

2.7

ある日、偶然入った森の中で
"魔女の花"と呼ばれる夜間飛行の花を見つけた赤毛の少女・メアリが、
それをきっかけに魔女の国へ迷い込み、
その花を狙う校長やドクターに追われ、友達・ピーターを人質に取られた
>>続きを読む

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)

3.8

2013年4月15日、愛国者の日に開催されたボストンマラソンで実際に起きた爆弾テロ事件を題材に、警察・FBI・市民が一丸となって犯人逮捕へ突き進んでゆく物語。
.
予告を観た印象では、
「大捕物で警察
>>続きを読む

ちょっと今から仕事やめてくる(2017年製作の映画)

3.1

印刷会社(ブラック)の営業として心身を擦り減らし、生きる気力を失った男が、電車に飛び込もうとするも、旧友を自称する"ヤマモト"に助けられ、彼と接するなかで次第に視野がひらけ心がふくらみ、ついに自分の本>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.7

言語学者の主人公が、
ある日突然現れた地球外生命体たちと
意思疎通を図るなかで、
彼らの言うところの”武器”を身につけたことで
世界の決定的な分裂を防ぎ、人間社会を救うという話。
.
映画という表現手
>>続きを読む

カフェ・ソサエティ(2016年製作の映画)

3.6

1930年代、煌びやかなハリウッドに憧れやってきた青年が、ひとりの女性と恋に落ちるも手痛く失恋、失意のなか戻ったNYで始めたナイトバーが大当たりして公私ともに順風満帆なところ、やって来たかつての恋人の>>続きを読む

3月のライオン 前編(2017年製作の映画)

3.1

事故で家族をなくし、生きるために将棋を指してきたプロ棋士の青年が、ライバルや師匠、義父家族やご近所さんなど様々な人と心で触れながら、愛や闘う意味を見出してゆく話。

うむむ、
原作既読だから求めすぎて
>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.9

黒人の貧困社会にあって、苛酷なストリートの現実、麻薬中毒の母親と、極めつけは同性愛。
マイノリティの中のマイノリティというか、
これまで光が当てられることのなかった、
認知も想像すらもされてこなかった
>>続きを読む

パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.1

観ていて、「この内容ならパッセンジャーズが正しいのでは?」と思ったら、原題はPASSENGERSでした。笑
人は本当の孤独に溺れたとき、生きる目的や執着を失い、もがくことをやめてしまう。
どんなに歌
>>続きを読む

SING/シング(2016年製作の映画)

3.8

MISIAの吹替(歌声)がぱないとの噂を聞いたので、日本語吹替で。

ハンカチ持ってきてよかった。
ぽろっぽろ泣いた。
横浜で、福岡で、耳と肌と心臓で浴びたMISIAの歌声、その姿が、太っちょで引っ込
>>続きを読む

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

4.2

ドンピシャど真ん中でした。

ディズニーの冒頭でぐわしと心を掴む握力はほんとに見習うところしかない。
すぐ興味が移る子どもから腕組みしてみる大人まで、ものの数秒で等しく惹き込まれてしまう音と映像と物語
>>続きを読む

ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

3.8

アン・ハサウェイが出てるから、と何気なく観た一本で悶絶。

報われてほしかった、と思うと同時に、報いとは何だろう、とも思う。
幸せっていうのはある地点のことじゃなくて、ある状態のことを表すのだとしたら
>>続きを読む

そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

4.1

狭かった。深かった。濃密だった。
とても狭くて、深くて、粘り気のある沈殿物のような空気の家庭環境、自力では抜け出せそうにない貧困と、そこに付け入る金の顔をした邪悪。
そんなどん底にあってなお、歯を食い
>>続きを読む

マリアンヌ(2016年製作の映画)

3.7

「これが私」
空襲の中、焼かれた病棟の外で産気づくマリアンヌの、マックスの顔を掴み寄せながらひり出したこの言葉が、壮大で純粋なふたりの愛の物語のすべてを表していたように思う。
信じられるのは、言葉か。
>>続きを読む

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

5歳のときに広大なインドでひとり迷子になった少年サルーが、オーストラリアで養子となり成長しながらも、25年のときを経て故郷の家族を探し出す物語。
.
冒頭、インドという国の、懐の深すぎて落ちると戻れな
>>続きを読む

光をくれた人(2016年製作の映画)

3.9

度重なる流産に深く傷ついていた孤島の灯台守夫妻が、
ある日ボートで島に流れ着いた赤ちゃんを我が子として育てるも、数年後に本当の母親が二人の前へ現れ、
良心の呵責に苛まれながらも罪を告白した夫、
それを
>>続きを読む

(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

視覚障がい者のための映画の音声ガイドの制作をしている女性・尾崎が、
弱視の元カメラマン・中森と出会い、
徐々に視力を失ってゆく彼の孤独と葛藤に触れる中で、
自身の中の共鳴する感情に気づき、とまどい、そ
>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.5

ボストンで便利屋として生計を立てている男・リーが、兄の死をきっかけに故郷であるマンチェスターバイザシーに戻り、甥の後見人として日々を過ごすなかで、凄絶な過去や逃れられない記憶、人、風景と再び向き合い、>>続きを読む

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017年製作の映画)

2.0

千葉の海辺の町、夏休み、母親の再婚が決まって転校してしまう中学1年生のなずな(広瀬すず)と、彼女にひそかに想いを寄せる典道(菅田将暉)が、幾度もの不思議な時間移動を通していくつもの”if-もしも-“を>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.4

広島へ新型爆弾が投下されたのが
史実と違う1920年で面食らった。
※と思ったのですが、昭和20年=1945年ということで、史実通りでした。あえて以下は勘違いしたままの感想になります。
.
でも、戦争
>>続きを読む

塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)

3.2

物心ついてから一度も塔の外に出たことのない金髪長髪のラプンツェルが、毎年自身の誕生日に遠くの空に浮かぶ無数の灯りを間近で見るべく、母の言いつけを破って外の世界に飛び出す中で、世界の美しさや怖さにぶつか>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.8

前作未鑑賞で行ったので、
そもそもキングスマンってどういう集まり?諜報機関?目的は何?というところが分からなかったのですが、
そして最後まで分からなかったのですが笑、
それでも充分すぎるくらい楽しめま
>>続きを読む