早嶋すみちゃんさんの映画レビュー・感想・評価

早嶋すみちゃん

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仔鹿物語(1946年製作の映画)

3.5

前半は生き生きとした自然や動物を映し命の美しさを見せてくれるが、仔鹿との出会い以降は避けては通れない厳しさにも目を向ける。
ここを濁していないところが名作と言われる理由なんでしょうね。

日日是好日(2018年製作の映画)

4.0

伝統が伝統たる所以を見る。変わらないものを通して日々の変化に気付くという感覚の冴えを少し疑似体験できるのは嬉しい。
決して珍しくない人生の節目の物語であるが、映画の軸に茶道の精神が通っていて登場人物に
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.0

ギスギスした家族のやりとりと徐々に加速していくホラー展開、核心や着地点が見えてこない心地悪い物語に精神を削られまくり。
アニーの作るミニチュアがビジュアル的にも物語的にも効いててゾワッと余韻を残す。面
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アウト&アウト(2018年製作の映画)

3.0

怒らせると怖い過去アリ渋おじさんと少女の組み合わせというたまらないやつで、そうそう!コレコレ!と期待に応えてくれる良作。しかも二人で探偵事務所をやってるんだからもうガッツポよ。
続編が見たくなるのは主
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.0

男女の領分の分かれ方がかなりはっきりしていて真摯な熱意からの行動が拒絶されるのがもどかしい。それでもナプキン作りを止めず、さらには社会の意識をも変えようと進んでいく姿に胸が熱くなる。果たしてどこまで変>>続きを読む

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.5

前作の完成度が素晴らしかっただけに原作通りとは言え一本の映画としては冗長になるんじゃ...なんてのも少々あったけど全くの杞憂。
長さを感じさせず深みが増したこれぞ完全版。

デコトラギャル奈美~爆走!薔薇愛怒編~(2011年製作の映画)

3.0

前2作の前日譚。登場人物の出会いや過去のエピソードを見れる嬉しさや面白さがちゃんとある。
父娘のエピソードが真面目にベタめなところも素敵。

こぼれ落ちた夜(2021年製作の映画)

3.5

多くを語らず言葉の裏や行間を読ませるような台詞選びに引き込まれる。
ラストに向けた丁寧な積み重ねと主役二人の好演がばっちり噛み合った良作でした。

それいけ!アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌(2010年製作の映画)

3.5

歌を歌うと力が湧いてくるよねってテーマ。全体的に暗めの作りな上にブラックノーズが強キャラなのでクライマックスの歌のシーンでの弾ける元気が格別に効いてくる。

それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!(2017年製作の映画)

3.0

勇気と自信のお話で、怖がりなブルブルを導くカレーバンマンのアニキっぷりが光る一作。男が惚れるタイプの優しさでカッコいいや。
あとドキンちゃんが幸せそうなのがなんだかジーンとしてしまうな。

それいけ!アンパンマン てのひらを太陽に(1998年製作の映画)

3.0

ストーリーにこれといってポイントが無いのがちと残念だけど、だいこん役者が主要キャラ入りしていて大活躍とまでは言えないけど良い味を出しています。

それいけ!アンパンマン ヒヤ・ヒヤ・ヒヤリコとばぶ・ばぶ・ばいきんまん(2008年製作の映画)

3.5

薬を飲んで赤ちゃんになってしまったばいきんまんがメインのドタバタギャグ短編。
赤ちゃんばいきんまんをおぶって子守歌を歌うドキンちゃんの母性にキュンときます。

リゾートバイト(2023年製作の映画)

4.0

面白かった。
ネットで話題になった怪談をネットで盛り上がりそうな映画に仕上げるアイデアとさじ加減が上手い。

パッと見はごった煮具合や後半の急展開が強烈に飛び込んでくるけど、実は騙しや伏線あり締め方も
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悶絶 ほとばしる愛欲(2006年製作の映画)

3.0

物語の中心人物である三七子はほぼ登場せずどんな人物かもほとんど語られないため、しんみりとしつつも空虚な感じが漂っている。
この空虚さがこのシナリオの味なのかな。

ファミリー☆ウォーズ(2018年製作の映画)

3.0

「幼児やジジババ殺したきゃ餅と冷凍蒟蒻ゼリー食わしときゃいいじゃん」という思ってはいても口には出せない事を映画にしてしまう大胆さ。
不謹慎や狂人にこだわり過ぎな感もあるけど、何段もブーストを用意してフ
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心霊病棟 ささやく死体(2011年製作の映画)

2.5

低予算だし意外性皆無だけど60分ほどでサクッと進むし、言い換えればオーソドックスなストーリーな訳で観やすくはある。
ホラーなのに怖くはないのはアレだけど、芳賀優里亜のナース姿は満足度高い。

アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

3.0

土屋太鳳の達者さよ。憎めない無垢なウザさとミュージカルでシオンというキャラの第一印象をばっちり決めてくる。
アニメというジャンルをフルに活用した外連味やキラキラ感が清々しい映画だった。

99.9-刑事専門弁護士‐ THE MOVIE(2021年製作の映画)

2.0

ドラマは数話流し見をした程度。
ファンにとってはこれが魅力なのだろうけど、挟まれるおふざけがスベリ芸や裏笑いにもなってないためとにかく目障り耳障りで、松潤の大根っぷりも相まって見ていて痛々しくなってく
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真・事故物件 本当に怖い住民たち(2021年製作の映画)

3.5

面白かった。噂のゴアシーンはストーリー展開も含めてキタキター!とテンションが上がるし、そこに至るまで猫を被るようにちゃんとゾクッと怖いJホラーをやってるのがまたニクい。

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

4.0

面白かったし、ゴジラも怖くて良かった。
特に海でのシーンは敵意殺意を持って襲ってくる猛獣感が良い。

オーソドックスな人間ドラマと盛り上げ展開で観やすく、老若男女が楽しめるゴジラ映画になっていると思う
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エロ怖い怪談 第弐之怪 ポルターガイスト(2010年製作の映画)

2.5

交通事故に遭ったことをきっかけに霊が見えるようになった女子大生のお話。
古典的なためあまり語ることが無いが、その分粗いながらもある程度の形は保証されてるとも。
あとエロシーンはちょっと面白いです。

僕だけの先生~らせんのゆがみ~(2016年製作の映画)

3.5

女子大生家庭教師と浪人生。スタートこそありがちなシチュエーションだけど、途中からは怖いわ気持ち悪いわの展開に。
このストーリーの面白さを左右する重要な役をバッチリ演じた和田光沙がすごい。流石。

胸騒ぎがする! ~ヒールズ爆誕~(2021年製作の映画)

3.5

インチキ三人組の飄々とした空気感が魅力的で続編決定も納得。
三つのエピソードを経て仲間を増やして形になっていくチーム、モリモリの食事シーン、笑えるお色気と少年マンガのような楽しさがあって続きがもっと見
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猫、かえる Cat’s Home(2019年製作の映画)

2.0

20分ほどの短編で上手に猫を絡めて作られている印象だけど、良くも悪くもこれといった特徴や引っ掛かりが無いから物語というよりモトーラ世理奈のPVを観ているような感覚になる。

白い指の戯れ(1972年製作の映画)

3.5

おぼこい女の子がスリの男に惹かれて自らもスリに手を染めるようになっていく。
男のために悪事の片棒を担ぐゆきがなんとも哀れなのに対して、スリの荒木は性に対しドライなとこが非常に憎たらしい。
吐き捨てるラ
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筋モンリーグ 野球篇(2006年製作の映画)

2.0

ひょんな事から吸収合併やら利権やらを賭けて野球勝負をすることになった二組のヤクザ。
完全にコメディなので血生臭さ皆無のかなりゆるい空気感。もっとルール無用の滅茶苦茶な暴力野球を期待してしまっただけに拍
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デコトラ★ギャル奈美 ~爆走!夜露死苦編~(2010年製作の映画)

3.0

奇跡的な出来だった前作と比べると幾分オーソドックスな印象だけど、かつてバチバチにやり合ったライバルの登場による熱いシーンや展開にスカッとする。
ヤク中女が鼻をすすりまくるというディティールも素敵。

悲しくなるほど不実な夜空に(2001年製作の映画)

2.0

ただ家族だからというだけで繋がってるような家族を淡々と映すドライさが印象的。
ただ「あんたたち私のウンコで喰ってんじゃない」のセリフの強さに色々と記憶の外に吹き飛んでしまった。

扉を閉めた女教師(2021年製作の映画)

3.5

劇中の季節が夏なのもあり水の印象が強く観ていてめちゃ喉が渇く。
作品紹介通り王道のシチュエーションなのだけど、閉塞感と解放が時勢にフィットしているようでよりドラマティックに感じた。

やわらかい肌(1998年製作の映画)

3.5

バラバラになった家族を戻すために母が偽装誘拐を起こすというドタバタピンクコメディ。
形だけの家族の滑稽さを笑うべきか、形の大切さを感じるべきかは分からんけど面白かったし、一転して妙に余韻を残すラストも
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猛毒Y談 海女テラス大神(2011年製作の映画)

2.0

海底に眠る秘宝とそれを巡る陰謀、突如巨大化する海女、怒れるタコ巨獣。
激安特撮と程良いおふざけ&お色気の安心感。時折現れる妙な画と、ガオー!→あぁ~ん♡→キュピーン!→ちゅどーん!のオチに不覚にも笑っ
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.0

日常から一気に飛躍させる偶然とそこから始まる緊張と可笑しみの会話劇に引き込まれる。
3つの物語のオムニバスでそれぞれ面白くて満足感があるのだけど、同時に鑑賞後は1本の群像劇を観たような感覚にもなるまと
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女殺油地獄(1992年製作の映画)

3.5

人形浄瑠璃のものを観た事はあったけど、今作はいかにも五社英雄っぽい改変がなされていてほぼ別物と言っていい内容。
樋口可南子の色気と演技力が堪らなく、そりゃ与兵衛も振り回されてメンヘラ化するわなと。とん
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ためいき(1973年製作の映画)

3.5

性的嗜好がどんどん跳躍していくOL。行為のバリエーションと工夫された画作りが跳躍っぷりをより引き立てる。
ヒロインの立野弓子は派手な顔立ちながらウブな雰囲気を纏った演技でナイス。これは主演に大抜擢の新
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高校大パニック(1978年製作の映画)

4.0

受験至上主義教育に疑問を投げかけるようなお話だけどあくまでメインはガンアクションって感じがする。
それでも高校時代にお勉強で苦労した自分には刺さるものがあった。ラストの叫びは何とも言えない気持ちにさせ
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霊界学校 麻子先生の首(1997年製作の映画)

3.0

首から下が別次元に行ってしまった女教師が体を取り戻そうと恋人や生徒と共に奔走するドタバタコメディ。
ホラー棚に置いてあったもののホラー感は全く無く、学校要素も薄いのが何とも力の抜ける可笑しさ。
でも鞄
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