早嶋すみちゃんさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ハウスシャーク(2017年製作の映画)

3.5

発想勝負の内容やチープさに似つかわしくない長さの上映時間という奇妙なバランスだけど、作品の方向性ははっきりしているしサメもそこそこ出てくるのでこれはこれで楽しめると言える出来。
まぁデビルシャークとい
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アナザヘヴン(2000年製作の映画)

3.5

序盤のサイコサスペンスな雰囲気は最高にワクワクする。途中からオカルトチックになる事に対してマイナス意見の人の気持ちも解るけど、このヘンテコなところも含めて自分は結構好きかも。

ブリスター! BLISTER(2000年製作の映画)

2.0

全くの別物に見える二つの物語が幻のフィギュアを通じて繋がるのだけど、それぞれの物語がハマらないとそこにカタルシスを感じにくいのかも。
結局一番見せたかったのは劇中に出てくるオリジナルヒーローの設定だっ
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.0

解りやすい構図とキャラの立った登場人物で前作と比べるとエンタメ性の高い面白さ。
鋭くも時に人間味が顔を出す主人公日岡と主役を食ってしまう程の強烈な狂暴さを見せる上林という力関係が観客の緊張感を生む良い
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クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶ 踊れ!アミーゴ!(2006年製作の映画)

3.0

クレヨンしんちゃんとホラーの相性の良さは折り紙付きであり、本作もホラー描写が決まりまくっていて途中まではメチャクチャ面白い。
が、ハチャメチャになる終盤はクライマックスのはずなのにグダグダでなんだか色
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

良かった。鑑賞前は不安要素だった長尺が鑑賞後は意味のある長さだったと納得。
劇中劇も効いていて、言葉にして話すことの引きと説得力の強さを感じた。
劇中で主人公がドライバーの運転を褒めるシーンがあるが、
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.0

映画作りのストーリーに青春、時代劇、ラブコメ、SFと詰め込み、舞台劇の空気を纏わせてある盛りだくさんっぷり。
ゴチャゴチャしそうなとこだけどそのどれもが“一度だけのこの瞬間”の勢いを盛り上げていて熱く
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愛について語るときにイケダの語ること(2020年製作の映画)

3.5

何よりもまず「面白かった!」と言いたくなる映画だった。
もっと色々盛り込めるはずなのに、呆気なさすら感じる尺で終始ヘラヘラと笑い飛ばし飄々と去って行く。
イケダという人物を初めて知ったのに不思議と“ら
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

1.5

原作を読んだことがあるかどうか以前の問題。
ブラックなピーターラビットを作ろうという方針だけで満足してしまったようで、これはこれでと楽しめる程の魅力や面白さが無かった。
何よりヒロインが頭パヤパヤのク
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夏への扉 ―キミのいる未来へ―(2021年製作の映画)

3.5

ポスターや予告編で受ける印象ほど恋愛要素のベタつきは無くジャンルはちゃんとSF。
やや駆け足気味ではあるけどスケールが大き過ぎず小難しさも無いため気楽で見やすく、主人公が心優しい人たちと出会いながら未
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ロストパラダイス・イン・トーキョー(2009年製作の映画)

3.5

主人公とマリンちゃんの感情や行動を受け入れられるかが肝。
ふんわりと非現実な感じを漂わせながらも主人公の感情や知的障碍者の兄との関係性にリアリティがあり確かな芯の通った映画。自分には言葉や行動がいちい
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街の上で(2019年製作の映画)

4.0

キャラ造形が良いので特に劇的な事件が起きなくてもその人間模様が楽しく心地良い。
それぞれの色で魅力を放つ4人の女の子を自然体で受ける若葉竜也は一見地味な役だけどちゃんと魅力的な主人公。
ちなみに僕は玄
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.5

映画好きなら観て損なしの一本。
物語とアニメーションの親和性が高く、映画製作の地味な裏側やその奥の情熱が疾走感と高揚感たっぷりに描かれていて興味深くて楽しい映画だった。
この尺とテンポの良さもお洒落な
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いのちの停車場(2021年製作の映画)

2.0

いちいちウエットでやりとりもクサいのでしんどくなってくる。
終盤にかけて終末医療で浮かび上がる問いが色濃くなってくるが、永遠のテーマとも言える長年扱われてきたものなので既視感が強く、新たに考えさせられ
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赤々煉恋(2013年製作の映画)

3.0

主演の演技や存在感で出来が大きく左右されそうな内容だけど、そこは流石の土屋太鳳。ヒロインに関する謎が明かされていく流れも、ウェットもビターもさらりと描く感じも良かった。
ただ、虫男の存在が色々ともった
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僕が跳びはねる理由(2020年製作の映画)

3.5

深く掘り下げ知っていくと言うよりかは壁を取り除こうという感じで、思ってたよりも優しいタッチのドキュメンタリー。
彼らの目に世界がどう映っているのかという感覚の映像化は価値ある試みで、嫌味なく寄り添うよ
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くれなずめ(2021年製作の映画)

4.0

解っているけどもう少しだけ見ないふり。まさしく暮れなずんでる男たち。
笑いと郷愁をくすぐるお馬鹿で真っ直ぐな青春のノリが小っ恥ずかしくなるような熱い台詞や行動にナチュラルさや説得力を生んでいて、観てい
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

5.0

キムラ緑子の別れ際の台詞が頭に蘇ってくる終盤~ラストシーンは役所広司を始め映る全員が最高で心を揺さぶられる。
清濁を飲み込ませた上でブチ上げるこのタイトルが生む重みのある余韻に浸る。
こういう何かを持
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樹海村(2021年製作の映画)

3.5

前作より分かりやすくワッとなる怖さは減ったけども、理不尽で容赦ないコトリバコが嫌な空気と緊張感を終始漂わせる。
姉妹の性格や距離感が生む終盤のドラマが切なくもカタルシスがあって良かった。

JUNK HEAD(2017年製作の映画)

4.0

実物を動かすストップモーションアニメと不気味なデザインのキャラや美術がこれ以上ない噛み合い方。
この映画の物語以上に広がりと作り込みを感じる世界観が魅力的で、“面白かった”に“好き”がプラスされる。

劇場版 おいしい給食 Final Battle(2020年製作の映画)

4.0

前半はいつもの通りゆるうるさい給食バトルが繰り広げられて楽しく、後半は給食と言う芯はそのままにシリアスな熱血教師ものにストーリーが膨らんでいく。
TVドラマの劇場版としてもシリーズの完結編としても良い
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悦楽交差点(2015年製作の映画)

3.5

物語の転調というか裏表ひっくり返すの本当に巧いなと思うし、肝になるヒロインの演技もバッチリ良い。人妻とストーカーの物語でなかなかな展開を見せるのにラストは爽快感で締める大胆さも魅力。面白かった。

砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

3.5

丁寧にボーイ・ミーツ・ガールが描かれる前半が後に非常に効いてくる。
一筋縄ではいかない物語やメタファーも「誰かのために」という愛と正義を道標に全てが繋がり、トリッキーな作品ながら感情を直球で突いてくる
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

ヤクザにNOを言える社会に越したことは無いし安易に同情はできないが、血気盛んだった男たちが消沈していく様はやはり物悲しい。
現代を舞台にヤクザのその後を描くことで終盤は先への課題と光明が浮き彫りになり
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ゴンドラ(1987年製作の映画)

3.5

正直、退屈に片足突っ込んでるきらいはあるけど、それでも惹きつけられるカメラワークと少女の空気感。
少女を中心に物語は進むけど、描かれているのは孤独や生きづらさといった普遍的な感情なので世代性別を超えた
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

面白かったし、かっこよかったし、思っていたよりも優しくて良かった。
ちゃんと決着がついたんだなとなんだか感慨深い。

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

4.0

小気味良くて面白くて良い映画。
ジャンルのバランス、外連味や都合の良さがどれも適温という感じで心地良く、なによりこの物語のテーマである「普通ってなに?」という問いを観客側に気付かせて咀嚼させるキャラ造
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狂った一頁(1926年製作の映画)

3.5

台詞も字幕も無く見せ方もアバンギャルドなのであらすじを確認しつつ観ないと置いて行かれそうだったけども、言い換えれば夢か現かの話に全てがこれ以上無く噛み合っていて、得も言われぬ怖さと引力があった。

デコトラ★ギャル奈美(2008年製作の映画)

3.5

お色気ありの女版トラック野郎って感じで、良い具合の温度と押し引きでで楽しめたし最後はじんわりもして良かったです。
『「奇蹟」と一緒にのってきな。』というキャッチコピー通りの内容。

一条さゆり 濡れた欲情(1972年製作の映画)

3.5

このタイトルだけど、主役は一条さゆりではなく彼女に対抗心を燃や若手ストリッパー。
反骨心バチバチの作品で内容はもちろんの事、当時のストリップの雰囲気や撮影の裏話も面白い。
あと、間抜けさと妙なクールさ
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ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

1.5

物語が駆け足なのは仕方ないけど、的外れでダサいドラマや盛り上げ下手を見せられるのは別よ。
だから終盤のアレまでにすでに興は覚めてるのだけど、それでもこれまで散々ダサくて幼稚で下品な映画を作ってきた奴が
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.0

望まぬ妊娠と思いがけない妊娠が描き分けられており、生みの親であるひかりをもう一人の母親として丁寧にしっかりと見せているところが特に良かった。
光、音、リアルの効かせ具合も巧みでそれらが生み出す余韻が静
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みちていく(2014年製作の映画)

3.0

野郎なのでこれが女子のリアルな描写なのかは分からないけど、丁寧に繊細に描いているのはポイントポイントでちゃんと見て取れる。
何者でもない自分に悩む感じは男女関係なく刺さるけど、女性が観たらここに共感と
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ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!(2020年製作の映画)

3.5

オッサンになって流石に二人のおバカさは落ち着いてるけど、ゆるい空気感と滅茶苦茶なストーリーは健在で嬉しくなる。
29年振りの続編とのことだけど、その期間しっかり熟成させていたんだなと思えるピースフルな
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マッスル 踊る稲妻(2015年製作の映画)

3.5

タイトルから気楽な脳筋アクションかと思いきやなかなかブラックな復讐もの。
色んな要素もりもりのボリウッドらしい力業映画で楽しいけど内容の割にはちょっと長すぎるかな。

ママレード・ボーイ(2018年製作の映画)

2.5

原作未見。
パートナーをスワップする夫婦、突然同居することになった高校生の男女、教師と交際している女子学生とAVが作れそうな設定のキャラ達で純愛ものを作るとこうなるのかという面白さがあった。
漫画アニ
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