えんがわのすじの方さんの映画レビュー・感想・評価

えんがわのすじの方

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ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

4.0

鑑賞から一ヶ月近く経ってしまい、もう上映館も少なくなってしまったが、やっと自分の中で腑に落ちたので文字にして残しておく。以外感想の中に「繊細」という言葉を多用するけど、この作品を語るのにこの短絡的を使>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

いじめ、体罰、モンペ、不倫、DV、片親、LGBTQなどなど…、含有されたモチーフ、テーマのすべてについて語るのはかなり難しいので、自分の琴線に触れた一点に特化して感想を残しとく。「美少年」作家としての>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

正直なことを言うと、鑑賞中(特に序盤)は、本作の掴みどころのなさと仕事終わりの疲れがあいまって、ウトウトしてしまった。しかし、本作の記録と記憶と想像が交わる映画文法は、まさに寝ぼけているときの、連想と>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

4.2

パク・チャヌク映画ほど、「演出」を意識する映画もないかも。同じ話でも他の演出家ならこの読後感はないだろうな。いつものエログロは鳴りをひそめているが、あいかわず演出の腕力・手数で映画を引っぱってく。フィ>>続きを読む

甘い人生(2005年製作の映画)

3.8

イ・ビョンホン超カッコいい。
序盤の足技、中盤のカーアクション、終盤の銃撃戦とそれぞれ違うアクションが楽しめる。最後のシャドーボクシング笑っちゃったな。敬愛する上司に裏切られるのはKCIA思い出した。
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バビロン(2021年製作の映画)

3.6

『バビロン』を観た。苦手な監督の苦手な感じの映画ってことで、めっちゃくちゃ警戒してたけど(おかげで?)、楽しんで観れた。『ラ・ラ・ランド』よりは断然好き。マーゴット・ロビーはどんな映画でも魅力的にでき>>続きを読む

親切なクムジャさん(2005年製作の映画)

3.6

復讐三部作のトリとして、あえてモチーフや役者を総動員してフィナーレ感がある。あの小説に似てるとは聴いてたけど、こういうオチか。あの小説を復習モノとしては捉えなんだ。美術も撮影もさすがにギラギラギトギト>>続きを読む

イノセント・ガーデン(2013年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

現代の話なことにびっくり。色々変な雰囲気になってる。学園シーンない方が良い。本格的に事件が始まるのが遅い。連弾シーンはちゃんとエロい。これを経ての『お嬢さん』なんだろう。回転するワシコウスカ超不気味。>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

『SHE SAID』観た。良いんだろうと思ってたら、予想通りいい映画。主演二人以上だけじゃなく脇の役者が全員良い。主題とは違うけど、生活と仕事の境目がないのなさをカッコよく思えた。映画の始まり方終わり>>続きを読む

非常宣言(2020年製作の映画)

4.5

『非常宣言』を観た。ノースマン、そして僕は〜も観たいけど、久しぶりの映画なので娯楽大作っぽい本作にした。超おもしろかった。韓国映画の平均点ほんと高いな。中盤の展開はびっくりするくらい泣いてしまった。

アムステルダム(2022年製作の映画)

3.7

デヴィッド・O・ラッセル監督作は初めて鑑賞。毀誉褒貶激しい監督だとはなんとなく知ってた。今作の饒舌っぷりは監督作の持ち味なのかな?うーん、語り口が饒舌なのはいいけどモチーフ・要素が多すぎるし、特に終わ>>続きを読む

ぼくらのよあけ(2022年製作の映画)

2.0

う、うーん。つまらなかったなぁ…。
原作読んでないのでわからないけど、この映画に関して言えばとにかく淡白。キャラ同士のコンフリクトや問題が軽かったり、勝手に解決したりするのでおもしろみが足りない。SF
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はなればなれに(1964年製作の映画)

4.3

ゴダール追悼&酒の肴のために『はなればなれに』を観た。映画のフレームの中で何したら楽しいかゴダールはわかってた。逆か?ゴダールが撮るから楽しいのか?
とにかく、物語の本筋には関係ない脇道の遊びが楽しす
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.5

今朝『LAMB』を観た。ラムはラムでも羊人間の方のラム。他のレビューにもあったけど、笑い飯の「鳥人」を連想せずにはいられない。リアリティラインが独特な映画で、桃太郎や浦島太郎このリアリズムで映画にした>>続きを読む

ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

4.1

『ブラックボックス 音声分析操作』を観た。評判がかなり良かったので、遅ればせながら鑑賞。おもしろかった〜。傑作『ミッドナイトクロス』の現代版的な感じ。せっかくの音を映像に落とし込んでしまうことに序盤は>>続きを読む

こころの通訳者たち~what a wonderful world~(2021年製作の映画)

5.0

『こころの通訳者たち』を観た。傑作!「演劇を手話通訳したものを、さらに視覚障がい者のための音声ガイドに翻訳する」という超難問についてのドキュメンタリー映画。映画作りドキュメンタリーとしてもめちゃくちゃ>>続きを読む

アンビュランス(2022年製作の映画)

4.5

『アンビュランス』を観た。うぉ〜超おもしろい!!マイケル・ベイに良脚本渡したら超傑作を作ってくれた。あいかわらずの過多過多演出に胸焼けしながらも、後味はすっきり。無駄ドローン、無駄カーアクション、無駄>>続きを読む

アバター:ジェームズ・キャメロン3Dリマスター(2022年製作の映画)

4.5

『#アバター:ジェームズ・キャメロン 3Dリマスター』を観た。劇場で観たのは初めて。IMAXレーザー/GTテクノロジーで観れて良かった。公開当時は時代の徒花で終わると思ったのに、13年経った今観ると、>>続きを読む

よだかの片想い(2022年製作の映画)

3.8

『よだかの片思い』を観た。鑑賞中、結構な居心地の悪さを感じていが、中島歩の不気味な存在感が映画を観続けさせてくれた。ただ、ラストの長回し、今までの居心地の悪さを吹っ切るような爽快感の完璧なショット。あ>>続きを読む

雨を告げる漂流団地(2022年製作の映画)

3.4

「あっち」と「こっち」の映画。「彼岸」と「此岸」と言えばそうだけど、もっと軽く「あっち」「こっち」って言いたい。冒頭の団地からのマンションの距離感が絶妙。いっきに映画に引き込まれた。中盤の主人公とヒロ>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

4.0

『天気の子』を観た。公開時以来で二回目の感想。初鑑賞時は京アニ事件の翌日だったので、全く冷静に観れなかったと記憶してる。ニ回目を観て、やっと個人的にノレる部分とノレない部分がはっきりわかった気がする。>>続きを読む

百花(2022年製作の映画)

3.5

今朝『百花』を観た。うまいんやけど、あざとすぎるかなぁ…。不細工なとこは一つもないけど、特段好きになれるとこも一つもなかった。この作品観てると『君の名は。』って新海誠作品であり川村元気作品でもあったの>>続きを読む

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

4.0

今朝『ボイリング・ポイント/沸騰』を観てきた。ストレスフルなキリキリする緊張感の演出が上手い。リアルタイムなワンカットだとしたら、開店前から始まって一時間半ほどでどうやって終わるんだ?と考えていたら、>>続きを読む

さかなのこ(2022年製作の映画)

5.0

『さかなのこ』を観た。さかなクン題材で主演がのん、監督は沖田修一、この座組の時点で勝ち確ではあったが、ここまでの大ホームランとは思わなんだ。ありえないことをありにしていまう、映画の世界観を軽やかに作り>>続きを読む

激怒(2022年製作の映画)

3.5

『激怒』を観た。郊外を舞台に戯画化されたキャラクターや世界観の話から、「クレヨンしんちゃん」の劇場諸作を連想しながら観てた(監督の好み的には「シンプソンズ」の方が正しい?)。森羅万象を筆頭に悪役たちが>>続きを読む

マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

5.0

『マイレージ、マイライフ』を観た。めちゃいい映画だった。公開当時ではなく、今観て良かったと思う。ジョージ・クルーニーはなにやっても魅力的に見えるので卑怯。諦観の心地よさと寂しさと…。

見えない恐怖(1971年製作の映画)

4.5

『見えない恐怖』を観た。初フライシャー。噂に違わぬ傑作。カメラワークの無駄のなさにシビれる。ミア・フォロー演技上手いし美しいし、魅力に溢れてる。こんなサスペンスをもっとたくさん観たい。

劇場版ポケットモンスター/ダイヤモンド・パール ディアルガVSパルキアVSダークライ(2007年製作の映画)

3.0

『ディアルガvsパルキアvsダークライ』観てきた。前の二作と並ぶと、どうしても見劣りしてしまうけど、久しぶりに見返すと楽しかった。ほぼ満席の劇場で子供たちが楽しそうにしてて良かった。

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