YLxxさんの映画レビュー・感想・評価

YLxx

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まわり道(1974年製作の映画)

3.9

ダージリン急行の元ネタなのでは?そもそも下敷きにゲーテがあるらしいのでどちらも引用元が一緒なだけかもしれないがなんせギャグや鬱の雰囲気が類似している。タイトルを読んだ通りの映画だが、原題を訳すと「誤っ>>続きを読む

太陽の少年 4Kレストア完全版(1994年製作の映画)

4.6

凄いものを朝から見た。この時代の中華圏で作られた青春時代劇の名作の多さには驚かされる。シャオチェンの語りから紡がれる言葉と映像は彼自身の記憶というよりも青年の妄想と中年の淡い記憶が混ざり合って描かれた>>続きを読む

浮き雲(1996年製作の映画)

3.8

アキ・カウリスマキデビューしました。
なんだこのシュールギャグまだ一本では空気感についていけねえ。このフランスとはまた違った乾いた空気が心地良くなるのだろうか。強い女は眩し過ぎる。

駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

3.5

物語や作画を楽しむ以前にキャラクターと細かい設定と世界観が気になる。無能すぎる高橋。なぜか所々タメ口で話す登場人物。たった8000万の借入で復活した蒸留所と買収話を一ミリも聞こうとしない社長。ウィスキ>>続きを読む

チャーリー・ウィルソンズ・ウォー(2007年製作の映画)

3.6

映像から伝わってくる胸糞感が異常。マイクニコルズとアーロン・ソーキンさらには豪華俳優でこれが出来上がったの逆に奇跡やろ。テーマが異なっていれば会話も受け入れられただろうがコレはちょっと…

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

4.0

見ていてなぜ賛否両論なのかがわからなかった、エンディングも階段からオチまでしっかり足を踏み外さずに登り切った納得の終演。opアニメーションから語られる通り、シンプルに前作への解答を出したように思えた。>>続きを読む

シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

3.9

要所要所にアルフォンソ・キュアロンのChildren of Menを連想させる。鬼才と呼ばれるアレックスガーランドだが彼が他の監督と一線を画すのはストリーテラーとしての圧倒的な土台である。映画の尺自体>>続きを読む

裏窓(1954年製作の映画)

4.1

裏窓正直びっくりした。途中単調でつまらない会話劇に何度も寝落ちしたが、現代のSNS全盛期のなんでも切り取ってしまう社会へのアンチテーゼ的作品なのでは?と感じた。一人称で進むストーリーやカメラワークには>>続きを読む

天国と地獄(1963年製作の映画)

4.1

見てから少し経ってしまい印象を忘れてしまった。他の人のコメントを見ていると、パリテキサスはこれを参照したのかもってコメントがあり、完全同意。二人の言葉にできない感情と表情が混ざり合う。若者なら誰しもが>>続きを読む

あんのこと(2023年製作の映画)

3.7

期待しすぎたか?遂に最近の邦画への盛り上げ方いろいろ間違っているのではと感じてきた。SNSや各メディアから絶賛の嵐であった今作。世界に入り込んだようなカメラは、見る者の感情を大きく揺さぶる。しかし登場>>続きを読む

ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ(2023年製作の映画)

3.4

西部劇はそもそも好きではないんだけども、どちらかというと泥臭くない肌がサラサラな登場人物に物たりなさを感じる。西部劇=マッチョイズム的解釈の真反対に位置する作品。ジェーン・カンピオンがパワーオブザドッ>>続きを読む

ヒットマン(2023年製作の映画)

4.3

珍しく時間という概念が放置された作品なのだが見て行くとこれはバーニーでやりたかったことがしっかり物語に落とし込めているのでは?と思い始めた。自分とはなにか。客観的視点で徹底的に綴られたバーニーとは反対>>続きを読む

軽蔑(1963年製作の映画)

4.3

まず初めにおそらく"二人のヌーヴェルバーグ"で見ていた試写室で監督が暴れるシーン。印象的すぎて既視感にぶち上がった。今までアンナカリーナ絡みの作品ばかりを先行して見た結果「ゴダール好みではないなー」と>>続きを読む

サカサマのパテマ(2013年製作の映画)

3.3

一つ一つに仕掛けが足りてないと感じざるを得ない。尺の都合上と言われればそれまでだが演出と脚本が設定や物語に追いついていない。

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.0

なぜかミーハー臭すぎて敬遠していた作品。
パストライブスで波止場と並んで台詞に出てきた為鑑賞。本筋がしっかりしている為見やすくて分かりやすい。サスペンス感ある作りで恋愛物としては正直微妙だが軽快なラブ
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.1

噂通りの名作でした。
自分自身と周辺の環境があるからこそ、 12歳24歳36歳その時その歳で人の行動や台詞は変化する。そして変化しないものとは何なのか。バカラブロマンス映画だと思いきや重厚な恋愛映画で
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.5

視聴後に背の低さで気づいたがまさかのエイリアンロムルスと連続で主演女優が同じでした。
作品は正直死ぬほど退屈というか何がしたいねんとしか言いようがない。3.5でも結構ソフィアコッポラかつ題材補正マシマ
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

4.1

これは良いエイリアン
ホラー映画監督のやり手に任せながらもリドスコはしっかり監修。なので程よい人類の進化や始まりなどのリドスコオナニーを絡めつつエイリアンファンが作ったオマージュたっぷりな上質なエイリ
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犬王(2021年製作の映画)

4.0

アニメーションがどこをとっても素晴らしいです。見えないものと見えるもの、受け継がれるものと受け継がれないもの

レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

4.4

エリックロメール作品を好きな理由がこの作品に詰まっていると感じた。エリックロメールと面と向かって対峙しシリアスに受け止めるのも一種の彼の映画の見方なのだが。斜め下から、なんなら斜め上から笑いながら見る>>続きを読む

ブラインド・マッサージ(2014年製作の映画)

3.9

メインビジュアルからロウイエがこんな楽しそうなの撮っても面白くねーだろと思って見たら彼の作品の中でも下手したら1番レベルの鬱作品だった。ビジュアルも脚本もかなり実験的な作品かつしっかり落とすところは落>>続きを読む

アマンダと僕(2018年製作の映画)

4.2

前へ前へ一歩づつで良い、勇気を出してその一歩を踏み出す。事前情報ほとんどなく見ていたので、のほほんとしたところに爆弾が投下されて心が揺さぶられた。ミカエルアースが描く物語は残酷だけど美しい。

ヴィナス戦記(1989年製作の映画)

4.1

想像を遥かに超えて良かったんだが
何故そこまで見られていないんだ、原作を読むとクソに思えるのだろうか。映像と音楽が素晴らしい。内容としては原作読んでないのでよく分からないがAKIRA、アップルシードに
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アメリカの影(1959年製作の映画)

3.9

ラストだけで釣りがくるぜ
フランス人なアメリカ映画といった印象

マクロスプラス MOVIE EDITION(1995年製作の映画)

4.0

スペースオペラでありながらも日本のsfアニメらしさを持つ。渡辺と菅野の黄金コンビが繰り出すマクロス。他スタッフクソほど豪華で確かに作画の気合いはやばいのと音楽が素晴らしい。

花椒の味(2019年製作の映画)

4.0

写真を撮る。全体をみてもどこか紙芝居のようで正直映像に入り込めないってのが第一の感想になってしまうのだが、まあ脚本に素晴らしいものがある。設定としてある要素が結構散らばっている割に落としどころが上手い>>続きを読む

ゴダールの探偵(1985年製作の映画)

3.4

一気に2回見ましたがなにも考えなければ納得できるが考え始めると意味がわからない、各ショット決まっていてゴダールだから見れるって感想です。「全部言ったぞ」で笑ってしまった、それでどうしたいんだよ。若きジ>>続きを読む

さよならゲーム(1988年製作の映画)

3.6

くっそ面白くなりそうなのに登場人物が全員裏切ってくる、なんだこれ。でも面白くなくはない。野球をプレーしている描写がかなりしっかりしている。画作りや脚本は正直良いので役者が良ければ裏切りが良い裏切りに変>>続きを読む

アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

3.8

最初から最後までずっとコント状態。でも彼らは本気
車がぶっ壊れて二人で喧嘩するシーン最高すぎる、画のカッコ良さとギャグが上手く調和できてない感じもある。でもこれがオールタイムベストになる人の気持ちもご
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ルックバック(2024年製作の映画)

3.7

彼の背中を追い続ける。クソ良いのは大前提としよう。だが元漫画オタク現映画オタクとして書こうと思う。今作はただのファン映画として観に行ったわけではない。だから正直なところ集英社とMGMが金出してこれ?っ>>続きを読む

ナイルの娘(1987年製作の映画)

4.0

部屋の空間の捉え方だけでぶちくらった。たしかにこれを見ると小津の香りを感じる。やられてやりかえしてやられてthe台湾ニューシネマ