YLxxさんの映画レビュー・感想・評価

YLxx

YLxx

花椒の味(2019年製作の映画)

4.0

写真を撮る。全体をみてもどこか紙芝居のようで正直映像に入り込めないってのが第一の感想になってしまうのだが、まあ脚本に素晴らしいものがある。設定としてある要素が結構散らばっている割に落としどころが上手い>>続きを読む

ゴダールの探偵(1985年製作の映画)

3.4

一気に2回見ましたがなにも考えなければ納得できるが考え始めると意味がわからない、各ショット決まっていてゴダールだから見れるって感想です。「全部言ったぞ」で笑ってしまった、それでどうしたいんだよ。若きジ>>続きを読む

さよならゲーム(1988年製作の映画)

3.6

くっそ面白くなりそうなのに登場人物が全員裏切ってくる、なんだこれ。でも面白くなくはない。野球をプレーしている描写がかなりしっかりしている。画作りや脚本は正直良いので役者が良ければ裏切りが良い裏切りに変>>続きを読む

アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

3.8

最初から最後までずっとコント状態。でも彼らは本気
車がぶっ壊れて二人で喧嘩するシーン最高すぎる、画のカッコ良さとギャグが上手く調和できてない感じもある。でもこれがオールタイムベストになる人の気持ちもご
>>続きを読む

ルックバック(2024年製作の映画)

3.7

彼の背中を追い続ける。クソ良いのは大前提としよう。だが元漫画オタク現映画オタクとして書こうと思う。今作はただのファン映画として観に行ったわけではない。だから正直なところ集英社とMGMが金出してこれ?っ>>続きを読む

ナイルの娘(1987年製作の映画)

4.0

部屋の空間の捉え方だけでぶちくらった。たしかにこれを見ると小津の香りを感じる。やられてやりかえしてやられてthe台湾ニューシネマ

ピクニック at ハンギング・ロック 4Kレストア版(1975年製作の映画)

-

ほんますまんおれが夢みてしもうた
体制と自然に呑み込まれる
音楽が超良い、ワンスアポンアタタイムインアメリカを彷彿とさせる。もう一度見なければ

救命士(1999年製作の映画)

3.5

結構面白いと聞いてみたのがミスったか?絶対面白くないと思ってみればたしかに感想は結構面白いだったのかもしれない。他人を救済することが自分を救済することへつながる。赦しを乞うことは相手の赦しも受け入れる>>続きを読む

小早川家の秋 デジタルリマスター版(1961年製作の映画)

3.8

サザエさんと同じ軽い気持ちで笑って見られる為面白いのは面白い。ただ小津初心者の素人目にはその軽快さだけが際立って見えドラマの部分が非常に軽く見える。この小早川家の節目の季節として受け取るには自分には物>>続きを読む

台北ストーリー(1985年製作の映画)

3.8

台湾ニューシネマ(といっても侯孝賢、杨德昌しかほとんど見ていないし定義がよくわらんが)って影響を受けたであろうヌーヴェルバーグやアメリカンニューシネマに比べるとセリフや物語がリアルすぎると感じる。リア>>続きを読む

チャレンジャーズ(2023年製作の映画)

4.3

いやこれえぐいよ。まじ途中グダッてたのがラストへの伏線になるんやから。ゼンデイヤと一体になれる映画として今すぐみんなに知らせるべき、マジラストで大爆笑してまうからこれ。また詳しく書くけどとりあえずおも>>続きを読む

冬冬の夏休み(1984年製作の映画)

4.1

多感な時期でまだまだ子供の冬冬というフィルターを通して見る大人の世界。直近見た中では一番周りの人に薦めたい一本かもしれない。誰がみてもどこか一つは共感し視聴後忘れられなくなるシーンがあると思う。そう考>>続きを読む

スプリング・フィーバー(2009年製作の映画)

3.8

後半3人になってから加速が凄い。空気感が半端じゃない。でも何かが物足りない今はその何かがわからない。

ジョニーは行方不明/台北暮色(2017年製作の映画)

4.1

近すぎず遠すぎず、死を受け入れる辛さと死が訪れる怖さ。それぞれの感情が交差する。エンストする人生も悪くない気張らず流れに身を任せてゆったりと。メタファーの連続だが見ていて難解という印象は無くむしろ彼ら>>続きを読む

二ツ星の料理人(2015年製作の映画)

3.0

久々にこんなひどい映画みた。でもギリ画面から目を切らずに見られるので3.0にしときます。ドラマシリーズで十話かけてやるような話を90分でするな。あと女とキスする為に食材を地面に置くな。料理物あるあるシ>>続きを読む

底知れぬ愛の闇(2022年製作の映画)

3.6

ベンアフレックとアナデアルマスでなければクソ中のクソになった可能性はあるがこの二人がいればもう少しどうにか出来ただろって気持ちが強い。1番最悪なのはopとedこの作りにするなら全く同じにしなければなら>>続きを読む

宗方姉妹 デジタルリマスター版(1950年製作の映画)

3.9

初小津がこの映画でよかったのかはよく分からないが、かなりコメディタッチかつ登場人物全員クソで面白かった。物語の構成がヒッチコックみたいにいつ見ても面白い作りになっていて感心。神戸昔は路面電車走っとった>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.6

苦しい苦しすぎる。この世界を見ていると自分自身のダメなところも浮き彫りになる感覚で物凄くしんどい。人間なんて変わっていくものなのに、小学生から悪い意味で何も変わっていない人って地元にいることがあるが。>>続きを読む

アビス(1989年製作の映画)

3.1

アマプラに4k来てたから見たら完全版見てるつもりが公開版だった。でももういいかな…おそらくカットされた描写は大体予想が付くが、そもそもがクッソつまらん。プロットが浅すぎるアバターと言ったところか。奥さ>>続きを読む

ふたりの人魚(2000年製作の映画)

4.5

気怠い町とどこかやるせない若者達、ゆったりとそして淡々と進む物語。運び屋とボスの娘の恋物語という夢物語。これらにロウイエ特有のカメラワークが相まって作中語られる物語とこの作品自体が二重構造になることで>>続きを読む

天安門、恋人たち(2006年製作の映画)

4.4

あの夏は何だったのか、あの夏と形容するほどのものだったのか。
タバコを一人クラブで吸うシーンだけで十分でした。彼女の日記を覗き込む、いや強制的に読まされているかのような錯覚に陥る。ラブシーンも途中から
>>続きを読む

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

3.8

何が面白かったの?って聞かれたほんまによく分からん。ディメンタスパートは面白かったけどその後はなんかやけにシリアスで退屈にも感じた。フュリオサに焦点合した割には怒りのデスロードよりもフュリオサの心情が>>続きを読む

パリのランデブー(1994年製作の映画)

3.8

1.おもろい
2.なんじゃこりゃ
3.眠いけどおもろかった

ロメール長編から入ったせいか短編だとまじでただの戯言にしか見えない。

パリ、テキサス 2K レストア版(1984年製作の映画)

4.7

映画館で見たら喰らいすぎて書いてない。
しっかり再視聴した時に書こうかな

恋の秋(1998年製作の映画)

4.3

この因果や結末がメタ構造になっているのが今までのロメール作品の中でも特殊というかどちらかというと納得がいくと言うか。冬物語がなぜ受け入れられなかったのかをさらに考えさせられる内容でした。現代にも通づる>>続きを読む

ペット2(2019年製作の映画)

3.5

かわええけど3つの物語が合流する地点がガバガバすぎないか?

ファーゴ(1996年製作の映画)

4.1

コーエン兄弟ノーカントリーだけ見て何がおもろいねんという印象だったがファーゴめちゃくちゃ面白い。リンチ映画をとことん商業向けにしたような作風で最高。登場人物全員田舎丸出し危機感ゼロ所々ジョークが分から>>続きを読む

アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

3.7

AIを否定せず子供の感性若さを大切にし、ディズニーリスペクトな作りが作品全体に良い影響を与えている。初めはダッセェ曲だなと思って見ていたらディズニーを意識していることに気付かされこれはかなり濃度の高い>>続きを読む

夏物語(1996年製作の映画)

4.4

夏物語。陰キャだけれどもイケメンなおかげでモテてしまう、そんな主人公が彩度際立つひと夏で女子3人にかき回されそしてかき回す。自分の弱さを語ったかと思えば強がっている彼の人間性と作品が呼応するように繰り>>続きを読む

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

3.6

人間間にある関係性つまりはリレーションシップが大切というのは物凄く同感できる。関わり方や時間の重要性。冬の旅を見る前に見ておこうかなと見てみたら題材は面白く画作りも力強さがあって好きなのだけど気怠さみ>>続きを読む