生活さんの映画レビュー・感想・評価

生活

生活

映画(93)
ドラマ(8)
アニメ(0)

逃げきれた夢(2023年製作の映画)

3.7

何故かどこかが怖い。光石研の笑顔が核心をとらえない会話が怖い。大きな孤独を、どこかで死の匂い感じる。主演の光石研が素晴らしい。彼の俳優人生を讃えるような映画。

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.4

コナンの劇場版は、どんどんファン向けになってる気がする。それと軸となるミステリーのストーリーが難しくなってる。というか、同時多発的に色々起こりすぎてとにかくややこしい。

名探偵コナン から紅の恋歌(2017年製作の映画)

3.3

紅葉さんは物語の都合が良いので現れたキャラ感が強い。前半はやや退屈かも。最近のコナンは犯人の動機が弱い。テレビ局の電波のアンテナをスケボーでぐるぐる回るコナン

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.5

面白いけど、好みじゃなかった。観客も共に味わえるスリリングさは巧い。観客を苛立たされるノイズなど音響も長尺を気にさせない演出も素晴らしい。何より、ケイト•ブランシェットの演技力。彼女なしではこの映画は>>続きを読む

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.9

とにかく胸糞悪い映画。社会に蔓延するミソジニーをあぶり出していくクライム・サスペンスみたいな。差別という圧倒的な理不尽がまだ全然消えてないことを痛感させられた。歪んだ信仰心の恐ろしさ。

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(2023年製作の映画)

3.9

ある種、救いのような映画。傷つきやすい人、相手を傷つけたくない人、そんな繊細な感情を持った、やさしい者たちへの救い。物語において悪役を作るのではなく、簡単に答えを提示せず、モヤモヤさせる感じで終わるの>>続きを読む

J005311(2022年製作の映画)

3.2

余白たっぷり系映画。セリフが聞き取れない場面が多々あり、残念。映画作りへの真摯な態度は要所要所から伝わってきて素晴らしい。ちょっとドキュメンタリー的な撮影も噛み合っていた。

ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.6

ムラ社会の暗部を垣間見る(というか、ガッツリ見てしまう)映画。なかなか陰鬱なムードが映像から、演出から、演技から漂う。日本の古典芸能である能楽なんかを取り入れて、人間の愚かさなんかを匂わせる演出は良い>>続きを読む

世界の終わりから(2023年製作の映画)

3.5

ファンタジー的な作風でちょっと取っ付きにくいなと思ってたけど、全然観れた。なかなか面白いストーリーだなと思いながらも、特に刺さらなかった。新海誠がこのテーマで映画を撮ったらどうなるのか、気になるところ>>続きを読む

ノン子36歳 (家事手伝い)(2008年製作の映画)

2.9

ハッキリ言って面白くなかった。星野源と坂井真紀の濡れ場、チェンソーマンと化した星野源しか印象に残ってない。登場人物がみなダメ人間すぎて、なかなか不快だった。

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.8

個人的な印象として、ニューヨークで暮らすアジア系移民のアイデンティティの物語にプラスアルファでラヴストーリーの映画だった。それは、本来メインとされてるラヴストーリーがまぁまぁだなと思ったから。男性2人>>続きを読む

零落(2023年製作の映画)

3.3

カメラも演出も良かったんだけど、ストーリーにハマれなかった。どうも感情移入しにくい主人公のキャラクターがイマイチだった。浅野いにおの漫画は好き嫌いが結構別れるので今回は後者かな、という感じ。

南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.5

下北の町、アパートの部屋、キッチン、ライブハウス…映画に出てくるなにかもがリアルだった。とにかく、太賀が惨めだった。そして、どこか親近感を覚え悲しくなった。そんな、彼に依存する臼田あさ美。いつまでも生>>続きを読む

成功したオタク(2021年製作の映画)

3.3

やっぱり推し文化は既に破綻しているな、とつくづく思った。推しへの過剰な崇拝は、推す方にとっても、推される方にとっても危険。

ソラニン(2010年製作の映画)

3.9

久しぶりに観た。宮﨑あおいの歌う「ソラニン」は私の人生において大切な曲となっている。この映画は宮﨑あおいにギターを弾かせているという事実だけで、日本映画史に残る名作と言える。エンディングが「ソラニン」>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.3

ネットのオタクみたいなキャラの女子高生の会話劇が面白い。(人によっては寒いと感じるのも頷ける)漫画的なコマ割りも冴えていた。ただ、男性教師のキャラクター・セリフがまずい。全く笑えないし、最悪すぎる。突>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

2.0

2023年のワースト映画。とにかく酷かった。胸糞悪くなった。

正欲(2023年製作の映画)

3.7

簡潔に言うと「薄っぺらいな」と思った。観客にマイノリティへの理解を促す一方で、マジョリティが映画のためにマイノリティの苦悩の上っ面だけを雑に描いたという印象。とはいえ、撮影・演出はかなり良く、丁寧な映>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

面白かったです。時間軸は相変わらずいじりまくりです。なかなか難解でした。とりあえずもう一度見ます。じゃないと、感想書けません。

ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

3.7

まぁ面白かった。「茜色の夕日」は好きだけど、なかなかしつこかった。田舎の風景がめちゃくちゃ地元感あってノスタルジィを引き起こしてくれた。退屈だし、無駄だけど、これを青春というんだろうなぁ。橋本愛が最高>>続きを読む

鬼灯さん家のアネキ(2014年製作の映画)

4.2

いろいろと面白かった。「盗撮」や「グラビア」など見ること・見られることをテーマに動くドタバタ劇。現在の今泉力哉監督っぽさ(台詞回しや会話シーンの長回し)などは特になし。漫画みたいなストーリーだな、と思>>続きを読む

アンダーカレント(2023年製作の映画)

3.3

ホラーだよ、これ。最後までずっと死の匂いがする映画。そういう映画は好きなんだけど、脚本にどうもハマれず。今泉力哉監督らしいユーモアは節々から感じれたが、今作は控えめ。井浦新の存在感と細野晴臣の劇伴が何>>続きを読む

白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.4

トリッキーなSF設定が異次元すぎて、ストーリーはよくわからなかったけどジャズの即興演奏はかなり痺れた。タバコが吸いたくなる映画。池松壮亮のピアノ技術の使い分けは見事だし、森田剛も快演。

あしたの少女(2022年製作の映画)

4.6

企業の劣悪なシステム(過重労働・結果至上主義)を真正面から撮っているために、何ともいたたまれない気持ちに蝕まれ悔し涙すら流した。人間の尊厳とは何なのか?私たちは何が出来るのか?と深く考えさせられた。日>>続きを読む

i ai(2022年製作の映画)

3.4

ずっと痛みを感じる映画。10代のあの空気感を映画にしてるけど、もちろん共感みたいな気持ちはない。森山未來がいて成立する映画。ってか、森山未來×瑛太ってウォーターボーイズやん!

桜桃の味(1997年製作の映画)

3.5

まずタイトルが良すぎる。そして、感情移入はしてくれるなと言わんばかりの情報量の少なさ。確かなことは、砂漠や夕日など自然の美しさくらい。ロングショットもうっとりしてしまう。人生に疲れた時に観たい映画。

658km、陽子の旅(2023年製作の映画)

3.4

ずっと菊地凛子の表情に釘付けだった。スクリーンの中での彼女の圧倒的な強さ。映画女優だ!ただ、展開がかなりゆっくりで間延び感が否めない。「ドライブ・マイ・カー」以降のロード・ムーヴィーという感じで、影響>>続きを読む

>|