sheepさんの映画レビュー・感想・評価

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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

見応えのある映画。聴き応えといってもいい。

私たちの主観がボールとなって、検事と弁護の間を交互に反復されていく感じ。。みていて飽きない2時間半だった。そのあたり「怪物」と構想が似ている。

記憶と想
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.0

めっちゃおもしろかったんだけど。。。!
連れてった子は口元を手で覆いながら目まんまるにして観てた😂

主人公が盲目(条件によっては)の鍼灸師という稀有な設定の本作は、ほとんど宮内での出来事なのに興奮冷
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

ヨルゴスランティモスはロブスターの頃からめちゃ好きなんだけど、新作もよかったなー!

突飛な成長を辿る女性の冒険記と共に人類の叡智に感化され知的好奇心のきらめく哲学書のようなSF映画でした!

エマス
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ある男(2022年製作の映画)

4.5

「ある男」を観た。俳優陣は本格派揃い。質の高い演技と美しい映像、音楽でなかなか見応えがあった。

自分自身のルーツじゃどうしても生きられない人が苦しみ抜いた末の選択の話。

名前というのは世間からのラ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

君たちはどう生きるか。宮崎駿の集大成となる作品。わたしはひとつの作品としてどう感じるかが大事だと思うので特別に感動しなかった。。

序盤のアオサギの誘いや謎の塔に吸い込まれていくくだりが長く感じた割に
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.5

カモンカモンの魅力をどう語ろう。感性のひらかれた素晴らしい映画だった。まず映像をモノクロにして音にフォーカスを当てている点が言葉を響かせる最適な方法だと思ったし、色彩というひとつの情報が遮断されてるだ>>続きを読む

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.8

おそらくアスペルガーの、鬱による過眠症をもつ女性とゴシップ雑誌社で働く元文芸志望の男性の話。

映画には自販機、卵、窓、グラスや便器など割れるものが多く出てくる。

自分という殻をいくら叩いても叩いて
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.5

ロードムービーとしても楽しめるダイバーシティの浸透した学園コメディ!

まじめに高校生活を過ごしてきた親友2人が卒業前夜にはじめてプロムではっちゃける話なんだけど、青春系のありきたりな線かと思いきやパ
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ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

5.0

8年ぶりの鑑賞。

豪雨の翌朝窓を開けると爽快な風が吹くような心地よい快感のある映画。

いま思い返すと窓のシーンが多かった。閉じきったカーテンを少し開けては住人のバイクの騒音に睨み、雨に打たれ、ベラ
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

同じひとりの男を巡っていてもさまざまな女の生き方がある。二階堂ふみは切り花が朽ちていくようなエロスと執念を感じた。もう二人しかいないとわかりきった時のあの笑顔よ。。沢尻エリカはひとつネジがはずれたよう>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

サブカルを介する恋愛の影なる側面を知る。「最高の離婚」「カルテット」坂元裕二脚本。


夕暮れの図書館で同じ本の背表紙に手をかける男女、などの恋愛作品におけるベタなシーンのひとつを「そんなん起こりっこ
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